2010年10月05日
パーキンソン病の相談
今日来院された患者さんから知人のパーキンソン病について相談を受けた。この方はよく永六輔さんのラジオ番組を聴いているそうで、放送のなかでご自身鍼治療をしてパーキンソン病に効果が出ているようだとのお話があったとのこと。そこで鍼灸はパーキンソン病に効くかとのお尋ねになった。
パーキンソン病は、中脳の黒質に異常が起こり神経伝達物質のドーパミンの不足が原因と言われる難病指定疾患である。ドーパミンは加齢と共に減っていくがパーキンソン病では急激に減り、手足が震える、動作が鈍くなる、筋肉がこわばる、姿勢の保持が出来ない、動作をコントロール出来ないなどの症状を呈する。
一般的な治療は薬物療法で、Lドーパ製剤をどう使うかが一番のポイントになる。この薬はよく効くと言われているが数年すると効く時間が短くなったり、手足が勝手に動く副作用が出てくる。この段階でも薬の組み合わせや飲み方の工夫で効果を持続させることも可能と言われている。
鍼灸治療をすると、筋肉のこわばりが軽くなりその結果動作がスムーズになるのは確かにそうだと感じる。しかし、ドーパミンの分泌量が増えて進行が止まるとは言えない。少ない症例ではあるが、頭のツボ、刺絡、自律神経の調整は症状の軽減に作用すると思う。1例だけだが歩くこともおぼつかなかった70歳代の女性が旅行に行けるまでよくなったことを経験している。
現代医療では新しい治療としてDBSや新薬の開発、臨床試験が始まっている。症状の進行を遅らせ、日常動作の改善に鍼灸治療が役立つなら試していただきたい。
パーキンソン病は、中脳の黒質に異常が起こり神経伝達物質のドーパミンの不足が原因と言われる難病指定疾患である。ドーパミンは加齢と共に減っていくがパーキンソン病では急激に減り、手足が震える、動作が鈍くなる、筋肉がこわばる、姿勢の保持が出来ない、動作をコントロール出来ないなどの症状を呈する。
一般的な治療は薬物療法で、Lドーパ製剤をどう使うかが一番のポイントになる。この薬はよく効くと言われているが数年すると効く時間が短くなったり、手足が勝手に動く副作用が出てくる。この段階でも薬の組み合わせや飲み方の工夫で効果を持続させることも可能と言われている。
鍼灸治療をすると、筋肉のこわばりが軽くなりその結果動作がスムーズになるのは確かにそうだと感じる。しかし、ドーパミンの分泌量が増えて進行が止まるとは言えない。少ない症例ではあるが、頭のツボ、刺絡、自律神経の調整は症状の軽減に作用すると思う。1例だけだが歩くこともおぼつかなかった70歳代の女性が旅行に行けるまでよくなったことを経験している。
現代医療では新しい治療としてDBSや新薬の開発、臨床試験が始まっている。症状の進行を遅らせ、日常動作の改善に鍼灸治療が役立つなら試していただきたい。