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Posted by たまりば運営事務局 at

2019年03月29日

むずむず脚症候群とぎっくり腰

3~4年前から両足の付け根から足首付近まで夜中虫が這うような感覚で睡眠が障害されている60歳代の男性。1年前から医者で薬をもらい飲んでいた。最初はよく効いていたが最近毎晩症状が出て辛いので奥さんに連れられて来院された。

1か月前にぎっくり腰になりマッサージを受けたがすっきり治ってないのでそれも一緒に治療して欲しいとのこと。10年くらい気管支喘息の予防のためステロイド吸入をしているので最初にH3H1井穴刺絡をすると呼吸が深くなる。タバコを吸っているが禁煙は難しいと言う。大動脈弁閉鎖不全症もあるので禁煙を強く勧めた。

腰は前屈で腰全体が重く鈍痛が広がる。F4は使いたくないので50年前の十二指腸潰瘍手術の傷跡の圧痛点にパイオネックスを貼ると半分くらい良くなった。腰に押して前屈が楽になるポイントがあるのでそこに2寸5分の鍼をすると前屈して指が床に着くようになる。

むずむず脚は副交感神経亢進の症状なのでH5F5井穴刺絡を2回して今夜症状が出るかどうか確認してもらうことにした。

5日後2回目の治療に来院。前回治療からむずむず脚は治まっている。腰の調子もよかったので翌日畑仕事をしたら筋肉痛になったが腰痛は大丈夫とのこと。また足がよくつり芍薬甘草湯を飲んでいるとのことだったので陽陵泉にパイオネックス貼っておいたがこれも治まっているとのこと。

むずむず脚症候群に治療が効いているので元に戻らないようもう数回続けるようにアドバイスした。

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  • Posted by へんせき at 23:37Comments(0)脳・精神・神経

    2019年03月19日

    胸痛型喘息・咳が出ず胸が痛い喘息

    毎月1回体調管理のため来院されている50歳代の女性。一週間前に胸(胸骨の上部)が痛くなって段々ひどくなってきた。翌日になると息苦しさも加わってきたので心臓だったら怖いなと思い病院に行った。

    心臓の検査で異状なく肺の検査で胸痛型喘息と診断された。この喘息の特徴は「胸骨付近の激しい痛みや背中の痛みで喘息特有のゼーゼー音が聴かれない」こと。おそらく通常の喘息と違い気管や太い気管支が攣縮しているのではないか。

    病院では吸入ステロイド薬や気管支拡張薬などが出され胸痛はだいぶ治まってきたがまだ息がまだ深く入らないとのこと。さらに悪いことに二日前から花粉症のため鼻水と咳が出て咳をすると胸が痛いと言う。

    気管支拡張薬は心臓に負担をかけるので治療はH3→H1→H2井穴刺絡。呼吸が深くなり副交感神経抑制のH5F5でさらに胸が楽になる。咳が時々出ているので背中と胸の反応点に8分灸をする。翌日咳も三分の一くらいに減ってきたと電話があった。

    咳が出ず喘鳴もなく胸が痛いと言われたら狭心症、肋間神経痛、心臓神経症などを疑うが気管支喘息の一種である胸痛喘息もあることを学んだ一症例であった。


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  • Posted by へんせき at 23:17Comments(0)呼吸・循環器

    2019年03月13日

    頚椎症 首が痛くて動かせない

    70歳代の男性。顎を両手で支えるようにして来院された。1か月ほど前から首の後ろ側の付け根付近が痛くなりだんだん動かすのが辛くなった。2~3日してから整形外科を受診したら頸椎の4番がつぶれ神経を刺激していると言われた。

    治療は手術をしてもいいが後遺症が出る可能性があるのでしばらく鎮痛剤で様子を見ることになった。薬を飲むと3~4時間は痛みが半分くらいに減るがすぐにぶり返し、夜中も痛みで目が覚めるとのこと。

    無年金、介護4の認知症の母親を抱え経済的に厳しいが鍼治療が効くならが一度受けたいと言う。どの程度効果があるかやってみないと分からないので効果を感じたら治療費を払ってもらうことにして治療を始めた。

    前後左右上下とも体ごとでないと動かせない状態。座位で頭部刺絡をすることにした。百会、その前後左右を順にやっていくと痛みが少しずつ軽くなり目がすっきりするとのこと。可動域はまだ広くならない。首に触診をすると後ろ側より胸鎖乳突筋にコリと圧痛を認め、ここにパイオネックスを貼る。

    左の後頚部、痛みを感じるところにハペパッチを貼り反対側に即刺即抜の鍼治療をして首の動きを見ると左右振り向きが30度、側屈が20度ほど出来るようになった。最後にH6H5井穴刺絡をしたところで時間になり治療終了する。

    来院時より楽になったそうで3日後にもう一度やって欲しいと言ってお帰りになった。(医者は痛いところを触診することもなくパソコン上のレントゲン画像を見るだけで診断するがそれで分かるのか疑問だと話された)

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  • Posted by へんせき at 00:14Comments(0)運動器疾患

    2019年03月05日

    頭部刺絡が著効した腰痛

    調布市内のラーメン屋さん。2日前の昼くらいから何となく腰に違和感を感じたが仕事は何とかやり終えた。翌日朝から痛みを感じ1日中横になって休んでいた。今日になって昨日より痛みがひどくなっていたので朝鎮痛剤を飲んで仕事に出た。

    午前中は薬のせいかいくらか楽だったが午後から痛みがひどくなり、早退したいと社長に相談したら当院に行くように勧められ来院された。痛みは腰の中心部(L4L5S1の周囲)動診をすると前屈と後屈で痛みが出る。特に後屈が痛い。

    酒を週に1回くらいの頻度で一升くらい飲むというのでおなかを診ると右の季肋部が左に比べ硬い。ベットで寝がえりを打つと痛みが出る。先ずF4井穴刺絡をすると前屈が幾分楽かな? 後屈は変化なし。次に百会の刺絡15滴、再度前後屈をして確認すると「あっ痛みが減った」と言う。

    百会の後ろ3cmくらいの部位を刺絡すると前屈ではほとんど痛みがなくなり後屈もさらに反ることが出来るようになる。もう一回同部位を刺絡すると痛みは10→1となる。指先と頭の治療でよくなったので不思議だという。またお湯切りの作業で首の凝りをいつも感じていたが楽になったそうだ。これも頭部刺絡の効果。季肋部の左右差があるので右F2井穴刺絡をすると左右差がなくなる。

    痛くなった原因を探ると仕事が忙しく一日立ちっぱなし、まだ30歳代半ばで筋トレをしているそうだが腹部と背部の筋肉のバランスが良くない。腰椎の自然な湾曲が浅いなどが考えられた。明日は仕事に行けると喜んでお帰りになった。

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  • Posted by へんせき at 23:45Comments(0)運動器疾患

    2019年03月02日

    正常眼圧緑内障と胃痛の治療

    軽度の緑内障が疑われ点眼薬の治療をしている50歳代の女性会社員。眼圧が15を超えてから定期的に刺絡治療をしていた。すると眼圧も11~13くらいに落ち着いてきた。ところが正月を挟んで1か月以上治療ができなかった。

    先月眼科の検査で眼圧が16まで上がり目薬が1種類増えた。冬は幾分眼圧が上がりがちだがまた定期的に治療をしようと先週来院された。それから3日後胃が痛くなって会社を早退した。胃薬を飲んで一晩寝たがまだ痛みが続き食欲もないと電話があった。

    来院するのは大変なので仕事帰りに往診した。今日はお腹にカイロを貼り食事も軽くしていた。おなかを診ると心窩部からお臍の上まで圧痛がある。下腹部や背中にはない。昨年胃と大腸の内視鏡検査をして特に異常がなかったので悪性の病気は除外して胃の交感神経を抑え、胃酸が出すぎているようならそれを抑える治療でいいのではないか。

    左F1F6井穴刺絡をすると腹部の圧痛がほぼ解消した。PPIを飲むといくらか痛みが楽になるというので胃酸分泌を抑えるH5F5井穴刺絡をする。この患者さんは手は暖かいが足は冷たいので刺絡をする前に足湯をして十分に足を温めてから刺絡をした。

    圧痛はほぼ取れたので最後に腹部と背部(仙骨、腰椎、胸椎に沿って)に石黒式温熱器で注熱して治療終了した。翌日は食欲も出て会社も普通に出勤できたと報告があった。痛みの原因は仕事のストレスと食べ過ぎ(夜の送別会など)ではなかったか。

    別の緑内障の患者さんだがやはり1か月ほど治療を休んでいたら12~13で安定していた眼圧が17まで上昇した、その後週1回の治療を4回して検査をしたら13に下がった。

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  • Posted by へんせき at 23:20Comments(0)胃腸・消化器