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Posted by たまりば運営事務局 at

2015年04月28日

弦楽器演奏者の手指の障害腱鞘炎

40歳代のガンバ演奏者の女性。一年ほど前から左手指に鈍い痛みと動かしにくさを感じていた。今年1月~3月まで整形外科で治療したがよくならないので鍼灸治療を試してみようと来院された。

左指特に薬指が動かしにくく鈍痛が続いている。ビンのふたを開けたり洗濯バサミを使う動作は痛みが出てやりずらい。練習は1日平均4時間ぐらいやっている。

指の曲げ伸ばしでの違和感とビンのふたを開ける動作での痛みを指標に治療する。気分が少し落ち込んでいると言うのでF5井穴刺絡をしたが指には変化なし。前腕内側、手首から肘までの圧痛と薬指の動きと関連する筋肉をチェックしてハペパッチを貼る。H5H5´の井穴刺絡で痛み軽減。最後に手掌部の4指の腱に刺鍼。

四日後2回目の治療。手の甲部の鈍い痛みは減ったが指のカクカク感は残っている。今回は前腕の内側の他外側の三焦経の圧痛部にパイオネックスを貼って、その後肩甲骨周囲の指の関連点にもパイオネックスを貼る。最後にH5H5´井穴刺絡。

一週間後3回目の治療。指のカクカク感はよくなった。痛みはよくなったが動きがまだ満足できない。肘の内側2ヶ所にパイオネックスを貼る。手掌部4指の腱に向けて2ヶ所に刺鍼。H5H5´井穴刺絡。呼吸が浅いのでH3H1井穴刺絡で深くなる。

一週間後4回目の治療。カクカク感はない。練習は3~4時間できるようになったが練習後は疲れる。最初に比べると鈍痛は10→1動かしにくさは10→4。ビンのふたの開閉や洗濯バサミも普通に扱えるようになった。後はもう少し動きがもどって欲しいとの要望。

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  • Posted by へんせき at 23:40Comments(0)運動器疾患

    2015年04月15日

    手首の腱鞘炎・ドゥケルバン病

    二年ぶりに来院された70歳女性。数年前に退職され今は悠々自適の生活を送られている。症状は二か月くらい前から右手の母指から手首が痛み時々肘まで痛みが走るとのこと。5月の連休に田舎に帰り畑仕事をするのでそれまでに治したいそうだ。

    原因は二月中旬に根を詰めて書き物をして右手首が少し痛くなった。しばらく安静にしてればよかったのに市が助成している介護予防の運動教室で週3~4回筋トレを続け、その中にマシンを使って腕を鍛える運動があり手首に負担をかけたようだ。

    おそらくドゥケルバン病と思い親指を中に入れて握り拳を作りその親指を小指側に引っ張る動作をさせると痛みが増悪する。手首の圧痛点と手首から肘までを触診して手首の痛みが変わる点を探した。先ず右H1H1´の井穴刺絡。次に前腕の圧痛点にパイオネックスを3個貼る。最後に痛みが出る状態で手首にハペパッチを2枚貼る。

    これで最初に調べたフィンケルシュタインテストも80%よくなる。さらにお話を聴いてみるとこの指は6年ほど前に突き指をしてその時3~4回鍼治療をしたとのこと。そこで母指を細かくテイ鍼で調べ圧痛点に糸状灸をして治療終了。二か月続いている痛みが軽くなりとても喜ばれ連休までにあと1回治療に来ると言ってお帰りになる。

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  • Posted by へんせき at 22:46Comments(2)運動器疾患

    2015年04月10日

    低音障害型感音性難聴による耳鳴りと耳閉感

    一週間前に初診の60歳代の会社経営者。二人の医者から治りませんと言われ井穴刺絡でよくならないかとの期待をもって来院された。症状は右低音部の耳鳴り、頭鳴と耳閉感。発症は昨年12月25日中国へ出張3日目、帰国して12月5日に開業耳鼻科を受診。2週間薬を飲んでもよくならず、総合病院を紹介されて受診したが、突発性難聴による耳鳴り耳閉感で治らないと宣言されたそうだ。

    それから3ヶ月経つがひどい時は気になって何にも出来ないと言う。普通に会話できるので聴力はどうかとお聞きすると生活に支障はないと言う。また一日の様子を尋ねると起床時は楽でだんだん悪化して夜がひどいが、布団に入ると楽になる。お話をしていて本当に突発性難聴によるものか疑問に思えてきた。

    初回はH5F5井穴刺絡。三日後の2回目はあまり変化がないと言うのでF3F4H6の井穴刺絡を試してみた。それと医者を変えてもう一度検査をするように勧めた。二日後3回目の治療、昨日別の耳鼻科に行き突発性難聴ではなく右耳の低音部の聴力が40~50㏈に落ちている低音障害型感音性難聴と診断され丁寧な説明を受けてきたとのこと。特効的な薬はないが念のため虎の門病院で詳しい検査をするよう紹介された。治療はやはり副交感神経抑制が正解だと判断してH5F5井穴刺絡2回。

    いろいろお話を聴いていると昨年6月にも程度は少し軽いがやはり中国出張に行って同様の症状が起こり1ヶ月程して自然によくなったことがあったと言う。中国に行くと何か変わるのかお聞きすると日本に居るときの緊張感から解放されほっとするそうだ。それが発症の誘因になっているかもしれない。

    本日4回目の治療。昨日虎の門病院で詳しい検査を受け診断は低音障害型感音性難聴。メニエール病や耳管狭窄症などはない。この病気はストレスが原因のことが圧倒的に多いと言われ、特効薬はないが気分を安定させる薬をしばらく飲んでまた来るように言われたそうだ。

    この一週間ピソマとお灸のセルフケアをやってもらっているが、少しずつ耳鳴りと耳閉感の程度が軽くなっているようで初診時から10→5くらいに改善していると言う。治療はH5F5井穴刺絡2回と右頚部耳の周囲にハペパッチを貼る。自宅でピソマによるH5F5刺激をもうしばらく続けるよう指示。一週間で4回治療してお話を伺ううちに少しずつ患者さんの背景も分かってきた。ストレスとどう付き合うかや10年間続けている喘息治療のステロイド剤と気管支拡張剤の対処など少しずつ話し合って行きたい。

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  • Posted by へんせき at 20:11Comments(0)感覚器疾患

    2015年04月05日

    小学生仮性近視の鍼灸治療

    昨年12月の視力検査で1.0と0.6だった視力が先月0.8と0.7になっていた。これ以上悪くならないようにと小学4年生の子供を治療に連れて来られた。まだ黒板の字が見えにくいこともなく本人はそれ程の自覚はない。

    今は仮性近視の状態なので治療をして目の養生をすれば元に戻るが、ゲームなどで目を疲れさせる状態が続くと本当の近視になり眼鏡やコンタクトレンズの不便な生活になると話をした。子供は眼鏡の生活がどんなに不便か経験してなく実感がないので親が十分注意してやらないといけない。

    視力検査表で見え方をチェックして右F2F6井穴刺絡。後頭部の刺絡をして目の周囲にパイオネックスを貼ると部屋が明るくなり視力検査表がくっきりなったと言う。目が悪かったから変化したのだと説明したら納得した。

    ゲームの時間を減らす。休み時間に1分間遠くを見る。星を見る。お風呂入ったとき蒸しタオルで目を温める。目の周りのツボを軽く押す等、自分で出来ることを先ず一週間やってみようと約束して治療終了する。

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  • Posted by へんせき at 21:21Comments(0)感覚器疾患