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2010年10月14日

糖尿病・夢の治療薬はない

糖尿病の人は約900万人、予備軍の人を含めると約2200万人にものぼり「国民病」といわれている。糖尿病治療薬は昨年「DPP-4阻害薬」が登場し夢の新薬と話題になった。従来の代表的な経口血糖降下薬の「SU剤」と比べ、インスリン分泌促進効果が高いがマイルドで低血糖を起こしにくい。さらに膵臓の再生作用もあり画期的な薬と紹介された。

今日78歳の女性が坐骨神経痛にお灸治療を希望されて来院された。2週間ほど前から台所でしばらく立っていたり、2~3分歩いていると腰の下部仙骨付近が痛くなるそうだ。以前腰が痛くなったときお灸をしてよくなったので、またやってみたいとのこと。軽い脊柱管狭窄症ではないかと感じた。

お話を伺うと自分は糖尿病で10年前からインスリン注射をしている。食事療法と運動も続けているが今の状態では歩くことが出来ない。この方は58歳の時糖尿病を指摘されたが、自覚症状があまりなかったので生活習慣を見直すことをしなかった。数年後体がだるく、咽の渇きを覚え受診したところ糖尿病が進行して薬だけではコントロールできなくなりインスリン注射を始めた。

糖尿病は単に血糖値を下げればいい病気ではない。もしそうならインスリンで解決するはずだが現実そうではない。血糖値が下がることと病気が治ることは同じではない。「DPP-4」など新薬が開発され治療の選択枝は広がっているが、一番大切なことは食事療法と運動療法をベースに生活習慣を改善し、その上に適切な薬の選択がある。

鍼灸治療が糖尿病に対して出来ることは全身状態の改善。膵臓だけが弱っているわけではない。漢方医学では糖尿病は肺熱、胃熱、腎虚の三つの異変と考える。経絡的には肺経、胃経、腎経を自律神経的には交感神経の抑制を中心に治療する。この患者さんの場合は先ず腰臀部の痛みを取り30分くらいは歩けるようにすることから始まる。

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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(0)生活習慣病