2017年11月24日
RS3PE症候群
勉強不足と言ってしまえばそれまでだが、時々聞いたこともない病名に遭遇することがある。70歳代の主婦が2か月ほど前に部屋の大掃除をした後から手指が痛い、腫れる、曲がりにくい、足指、足甲がむくむ等の症状で来られた。
整形外科では腱鞘炎と言われたそうだ。症状がすこしづつひどくなって朝方腕や肩が動かしにくく指のこわばりも感じると言う。腱鞘炎よりリウマチ系の病気のように思われたのでH5F5井穴刺絡を中心に治療した。そしてリウマチがないか調べてもらうように指示した。
血液検査でCRPは高いが抗CCP抗体は正常で整形外科医は大学病院のリウマチ膠原病科を紹介した。10月に入りレントゲン検査、詳しい血液検査、手のMRI検査、さらに全身のがん検査(胃大腸内視鏡、マンモグラフィー、婦人科検診等)。そして11月中旬にRS3PE症候群と確定診断が出た。
幸いステロイド剤がよく効く病気で予後はいいとのことで来月から治療が開始される予定だが、B型肝炎キャリアが見つかりステロイド剤の使用を慎重にする必要がある。
2か月ほど鍼灸治療を続けてきたわけだが最近は手の赤みが引き腫れも最初の三分の一位になった。足甲の圧痕性の浮腫も半分くらい、腱鞘炎様の痛みは残っているが指の動きはよくなった。CRPも4.46から2.82と改善している。このままよくなっていけば少量のステロイド剤でいいかもしれない。
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整形外科では腱鞘炎と言われたそうだ。症状がすこしづつひどくなって朝方腕や肩が動かしにくく指のこわばりも感じると言う。腱鞘炎よりリウマチ系の病気のように思われたのでH5F5井穴刺絡を中心に治療した。そしてリウマチがないか調べてもらうように指示した。
血液検査でCRPは高いが抗CCP抗体は正常で整形外科医は大学病院のリウマチ膠原病科を紹介した。10月に入りレントゲン検査、詳しい血液検査、手のMRI検査、さらに全身のがん検査(胃大腸内視鏡、マンモグラフィー、婦人科検診等)。そして11月中旬にRS3PE症候群と確定診断が出た。
幸いステロイド剤がよく効く病気で予後はいいとのことで来月から治療が開始される予定だが、B型肝炎キャリアが見つかりステロイド剤の使用を慎重にする必要がある。
2か月ほど鍼灸治療を続けてきたわけだが最近は手の赤みが引き腫れも最初の三分の一位になった。足甲の圧痕性の浮腫も半分くらい、腱鞘炎様の痛みは残っているが指の動きはよくなった。CRPも4.46から2.82と改善している。このままよくなっていけば少量のステロイド剤でいいかもしれない。
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2017年11月18日
突発性難聴による耳閉感
慢性的に経過した耳鳴りや難聴は治療してもなかなか効果が得られないことが多い。しかし発症して日が浅い、軽度から中度の難聴、病院の治療である程度よくなったが違和感が残っている、そのようなときは鍼灸治療が奏功する場合がある。
60歳代の主婦、三週間前に近所の人と立ち話をしているときに急に左耳の聞こえが悪くなった。一日様子を見てよくならないので耳鼻科を受診した突発性難聴といわれステロイド剤やビタミン剤を処方された。低音域が悪いと言われた。聴力検査で途中一旦よくなってステロイド剤が減ったが次の診察でまた元に戻り薬も増えたとのこと。
自覚として聞こえの悪さはあまり気にならないが耳がふさがっていて一瞬抜けてもまたふさがって気になる。H5F5井穴刺絡をしている途中から耳が抜けてきた。10日ほど前から左腕のしびれを感じているというので肩や首の凝りを調べたが問題なく自覚症状もない。血圧を測ってみると160/100mmHgと高い。高血圧の治療をしたら上が10mmHg、下が5mmHg下がった。耳と胸鎖乳突筋のマッサージを教えて治療終了。
翌日耳鼻科に行くと悪い音域も30㏈まで回復していた。耳閉感は前回治療後からほとんどなくなり3日後の今日も調子がいいそうだ。たまに詰まってもすぐに抜けるという。腕のしびれ感も80%よくなった。この状態が続くかもう少し様子をみることにした。
よくならなかった症例として25歳男性。テレビを見ていて急に聞こえなくなった。翌日耳鼻科に行ったら左耳が全音域90㏈以下に落ちていた。総合病院を紹介されステロイド点滴治療を10日続けたがほとんど回復しなかった。発症後20日して来院された。2回治療したがほとんど変化なし。
まだやってない内耳へのステロイド薬の注射や高濃度の酸素で内耳の循環をよくする療法をやっている病院を紹介した。初期の治療で全く改善が見られないものは難しいと感じる。
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60歳代の主婦、三週間前に近所の人と立ち話をしているときに急に左耳の聞こえが悪くなった。一日様子を見てよくならないので耳鼻科を受診した突発性難聴といわれステロイド剤やビタミン剤を処方された。低音域が悪いと言われた。聴力検査で途中一旦よくなってステロイド剤が減ったが次の診察でまた元に戻り薬も増えたとのこと。
自覚として聞こえの悪さはあまり気にならないが耳がふさがっていて一瞬抜けてもまたふさがって気になる。H5F5井穴刺絡をしている途中から耳が抜けてきた。10日ほど前から左腕のしびれを感じているというので肩や首の凝りを調べたが問題なく自覚症状もない。血圧を測ってみると160/100mmHgと高い。高血圧の治療をしたら上が10mmHg、下が5mmHg下がった。耳と胸鎖乳突筋のマッサージを教えて治療終了。
翌日耳鼻科に行くと悪い音域も30㏈まで回復していた。耳閉感は前回治療後からほとんどなくなり3日後の今日も調子がいいそうだ。たまに詰まってもすぐに抜けるという。腕のしびれ感も80%よくなった。この状態が続くかもう少し様子をみることにした。
よくならなかった症例として25歳男性。テレビを見ていて急に聞こえなくなった。翌日耳鼻科に行ったら左耳が全音域90㏈以下に落ちていた。総合病院を紹介されステロイド点滴治療を10日続けたがほとんど回復しなかった。発症後20日して来院された。2回治療したがほとんど変化なし。
まだやってない内耳へのステロイド薬の注射や高濃度の酸素で内耳の循環をよくする療法をやっている病院を紹介した。初期の治療で全く改善が見られないものは難しいと感じる。
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2017年11月01日
フラダンスの特訓で股関節痛
フラダンスの発表会が明後日に迫った60歳代の女性。一週間前から練習時間が増え少し無理をしたせいか、3日前から右の鼠径部が痛くなり本人曰く股関節の脱臼かもしれないと。10年ほど前に私の治療を受けたそうだが全く記憶がない。
痛みの具合は歩いて体重がかかると痛い。ダンスでつま先立ちをして膝を外に開く動作がとても痛いという。パトリックステストで右に痛みが出る。
右F2F5井穴刺絡をして歩いてもらうと痛みがなく、フラダンスの動作でも痛みが消えた。しかしパトリックステストではまだ痛みが残っていて左右差がある。右肝経と胆経を調べると外踝の下と恥骨の外端に圧痛がありここにパイオネックスを貼る。もう一度パトリックステストをすると左右差がなくなっている。
血圧を測ってみると177/93と高い。深呼吸をしてもう一度測ると164/85。H6F4井穴刺絡をしてみると156/85と収縮期血圧が少し下がった。近所なので鼠径部の痛みがぶり返したらすぐ来てもらうことにして、血圧はしばらく朝と寝る前に自宅で測定して様子を見ることにした。
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痛みの具合は歩いて体重がかかると痛い。ダンスでつま先立ちをして膝を外に開く動作がとても痛いという。パトリックステストで右に痛みが出る。
右F2F5井穴刺絡をして歩いてもらうと痛みがなく、フラダンスの動作でも痛みが消えた。しかしパトリックステストではまだ痛みが残っていて左右差がある。右肝経と胆経を調べると外踝の下と恥骨の外端に圧痛がありここにパイオネックスを貼る。もう一度パトリックステストをすると左右差がなくなっている。
血圧を測ってみると177/93と高い。深呼吸をしてもう一度測ると164/85。H6F4井穴刺絡をしてみると156/85と収縮期血圧が少し下がった。近所なので鼠径部の痛みがぶり返したらすぐ来てもらうことにして、血圧はしばらく朝と寝る前に自宅で測定して様子を見ることにした。
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