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Posted by たまりば運営事務局 at

2023年09月15日

風邪がすっきり治らず食欲も出ない

80歳代の男性。三週間ほど前に風邪をひき発熱した。コロナは陰性であった。解熱剤や去痰薬など処方されたが微熱が続き食欲もなくなった。二日前に平熱になったので散歩に出てみたが体に力が入らずふらふら感があった。体重が4㎏減った。降圧薬や抗血栓薬など10種類ほどの薬を飲んでいる。最近血圧が急に下がってきたので一週間前から降圧薬を半量にしてもらったが症状は変わらない。

一言でいえば元気が出ない。元の体調に戻りゴルフをしたいとのこと。血液検査の結果を見ると貧血はなくeGFRがやや低下、不整脈から心不全になりNT-proBNPが1000を超えている。

血圧を測ると95/60mmHgと低い。体調がいい時は薬を飲んで上が130~140くらいだったとのこと。薬の調整はもう一度医者に相談してもらうことにして治療開始。風邪が残っているのでH1井穴刺絡、息が深く入るようになる。血圧計に不整脈のサインがつくのでH3井穴刺絡をしてみるとサインが消えた。

血圧を上げるためにH5F5井穴刺絡。体力が落ちている時は熱エネルギーを入れると効果大なので手、足、体幹部に一穴3壮の施灸を15か所行う。治療終了時にもう一度血圧測定してみると105/65mmHgと少し上がり不整脈のサインは出ない。

二日後2回目の治療。食欲が出て近くの神社まで5000歩ほど歩いたが大丈夫だった。血圧は115/70mmHgと少し上がつている。治療はうまくいっているようなのでもう少し継続してみることにした。

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  • Posted by へんせき at 21:23Comments(0)呼吸・循環器

    2023年08月05日

    新型コロナ感染広がってます

    五月から新型コロナ感染者数が全数把握から定点把握に変更され実態がどうなっているのか分かりにくくなってしまった。以前ほど報道もされなくなり感染予防に対する関心も低くなったような様子である。

    しかし2~3週間前から周りで感染する人が増え明らかに感染が広がっていると感じている。肌感覚としては第八波を超えているような感じがする。今は体調が悪くても病院受診はせず自分で抗原検査キットで検査して陽性なら自宅で静養するように勧められている。

    これでは公表される数字に漏れる人が多く発表される数字は実態とかけ離れているのではないか。また抗原検査キットではPCR検査に比べ精度が落ちるので一度の検査では偽陰性と出ることも多くそれで安心して他人と接触して広めることもあろう。

    今日来院された30歳代の女性、一昨日夜から喉がイガイガするので昨日朝検査キッドで調べたが陰性だった。今も少し痛いが熱感やだるさなどの症状はない。念のため検査してみると陽性となった。お互いマスクをして15分間で風邪の治療をした。治療はH1H6F6F4井穴刺絡と百会の刺絡。

    この方は二年前に一度感染していてその時に比べると症状は軽いと言う。最近感染した人は最初に喉の違和感から痛みが出て発熱するパターンが多くまれに味覚や嗅覚がおかしくなる人がいる。新型コロナはインフルと違い毎年夏にも感染のピークがある。エアロゾル感染がメインだとのことなので暑いけど換気に気を付けマスクもリスクに応じて着けなければと思う。

    また暑くて睡眠や栄養が十分でなく抵抗力も落ちやすいので気を付けたい。

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  • Posted by へんせき at 19:04Comments(0)呼吸・循環器

    2023年07月05日

    喘息の予防薬をやめたい

    小さい頃からアトピー性皮膚炎と花粉症を患っている20歳代の新社会人の女性。スギ花粉の時期咳がひどくなり受診したら喘息と診断された。その時はステロイド吸入薬と飲み薬を出され症状は次第に落ち着いてきた。

    4月の中旬に風邪をひきその後また咳が止まらなくなった。今度は気管支拡張剤が処方された。当院に来られた時は喘息の症状はほぼ落ち着いていたが医者からステロイド吸入薬をずっと続けるように指示されていて本人は何とか止めたいとの意向だった。

    気道の慢性炎症を抑えるために吸入ステロイドを使うのだがずっと使い続けることにストレスを感じているようだ。薬は減薬に理解ある医者を探し指示を受けるようにお話しして鍼灸治療や養生でできることを提案した。

    喘息、アトピー、花粉症すべて副交感神経異常興奮の症状。これに対してはH5F5井穴刺絡、気道の慢性炎症にH1井穴刺絡。副腎機能をよくするために志室の施灸。皮膚を鍛えると呼吸器系に影響するので冷水シャワーを手足から始める。この治療を自宅でもやってもらうことにした。

    H3H1井穴刺絡で呼吸は明らかに深く楽になる。医者も減薬してくれる医者を見つけ1か月後中断して様子見をしている。当院では週1回の治療継続でいまのところ再発はない。喘息は治ったように見えても疲れやストレス、風邪などをきっかけに再発するので体力、抵抗力をつけ3年くらいは経過を見ないといけない。

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  • Posted by へんせき at 21:43Comments(0)呼吸・循環器

    2023年04月22日

    肺がん・1か月井穴刺絡をやってみたい

    70歳代の男性。二週間ほど前に血痰が出たので近所のクリニックを受診して胸部レントゲンを撮り肺がんの疑い。CT検査で左上葉に4cmの肺がんが認められた。本来ならこの後細胞組織検査やMRI検査、PET-CTなどの検査をして手術や放射線など治療法が決まることになる。

    ご本人は医者の治療を受ける前に井穴刺絡と若石療法でがんの成長が抑えられるか試してみたいと来院された。のんびりしてられないので1か月と時間を決め少しでも進行していたらすぐに標準治療を受けることにしてやってみることにする。

    安静時は息苦しさや咳などの症状はない。血痰もほぼ治まっている。深呼吸すると深く息が入らない。煙草を50年以上1日30~40本吸ってきたそうでおそらく肺気腫もあるのだろう。10年前から心房細動の治療を受けている。

    H3H2H1の井穴刺絡を30滴3回で呼吸は楽に深く入るようになる。交感神経を抑えるためにH6F4井穴刺絡。身長158cm体重40kgとやせ型若いときより15kgやせたとのこと。腹診をすると圧痛はないが腹部全体が硬く緊張している。緊張を取るため背部兪穴に灸をする。

    石黒式の温熱器で熱感の感受性を試してみると左胸の上部は下部や右胸よりも早く熱さを感じる。本人が希望すれば自宅でやってもらうことにする。

    がん治療は何が一番いいのか普通は標準治療と思うが、進行度合い、体力、サポート体制、余命、治療効果、副作用などいろいろ考えないと辛いだけの治療になることもある。

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  • Posted by へんせき at 23:13Comments(0)呼吸・循環器

    2023年03月01日

    コロナワクチン接種後に血圧が上がってきた

    70歳代の男性。5回目のコロナワクチンを接種した後二週間ほどして血圧が上がってきた。元々収縮期血圧は高くても140くらいだったが170~180になり時に200近くになることもある。しかし頭痛、頭重感、めまい、動悸など高血圧にみられる症状はない。食欲、睡眠、便通なども異常はない。本人はコロナワクチンとの関係を気にしている。

    身長169cm体重62㎏ 3年前に間質性肺炎といわれ現在4か月に一度通院しているが薬は飲んでない。煙草を18歳から3年前まで吸い続け多いときは80本吸っていて軽い肺気腫もある。医者に血圧を相談すると薬を飲むことになるので鍼治療と生活改善で下げたいとのことで来院された。


    3か月治療して150代を目標にもし下がらなければ医者に行くことにして治療を始めた。治療はH1H3F3右F2F6とH6F4井穴刺絡および百会の頭部刺絡をメインに1か月後の今日上が150代下が90前後に下がってきた。

    患者さんは性格的には短気だが几帳面で決めたことはきちんと守る。血圧測定も1日3回血圧手帳に記録し、塩分制限にも取り組んでいる。30分~60分の散歩も続けている。おそらく薬を飲まなくても安定するような感じである。治療も大事だが本人の病気に対する意識がより重要なのは言うまでもない。


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  • Posted by へんせき at 00:01Comments(0)呼吸・循環器

    2022年08月28日

    新型コロナウイルス感染中にヘルペス発症

    時々体調管理のために来院される30歳代の女性会社員。体がだるく熱っぽいので会社を早退して来たと電話があった。熱を測ると38.3℃あるので先ずは抗原検査キットで検査してもらい20分後に陽性と連絡あり。

    H1H6F4の井穴刺絡をして明日発熱外来を受診するように指示した。翌日発熱外来でみなし陽性と診断され薬が出された。次の日の夜写メが届き下まぶたが赤く少し腫れてきたとある。一見ものもらいのように見えたが拡大してみると小さいぷつぷつがある。

    一日様子を見てこのぷつぷつがどうなるかまた写真を送ってもらうことにした。翌日ぷつぷつがやや大きく数も増えてきた。数年前にも同部位にヘルペスが出たことがあるというのでおそらく単純ヘルペスⅠ型のヘルペスと思われた。H5F5井穴刺絡を3回くらいやるように指示するとともに角膜炎などの合併症になっても困るので発熱外来の医者に写真を送り薬を出してもらうように指示。

    コロナ療養中は別の病気を発症しても自由に外来受診できないので時間と勝負の帯状疱疹や突発性難聴などの治療は後の予後に支障が出る場合がある。

    この方は抗ウィルス薬を送ってもらい3日目に服薬できた。井穴刺絡も5日連続でやり大事にいたらなかった。コロナも一週間後にはほぼ完治した。発症12日目に来院されて時々席が出るというのでH1H6F3井穴刺絡。来院前にかかりつけの眼科医で角膜を診てもらい異常なし。

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  • Posted by へんせき at 13:15Comments(0)呼吸・循環器

    2022年03月06日

    不整脈(期外収縮)と下腹部痛

    一ケ月前期外収縮の治療をした60歳代の主婦。期外収縮は全く自覚症状がない場合と起こるたびに胸に違和感を感じ気持ち悪い場合がある。どちらも危険な不整脈ではなく病院を受診しても大丈夫です、様子を見てくださいとなる。この方も自覚があり受診したが様子見となって一週間ほど経っての来院となった。

    三年前に心房細動でカテーテルアブレーションを受けていて再発したのか心配もあったがそうではなく一安心したが、何とか止めて欲しいとの要望。H3→H2→H1と井穴刺絡その後H5と百会の刺絡で期外収縮の間隔が伸びてきた。最後に胸骨の圧痛点にパイオネックスを貼り治療終了。治療後1時間後には止まりその後は出てないとのこと。

    今日は右の下腹部盲腸付近に凝り感と前屈すると痛みが出るとのことで来院された。触診してもその部は痛くない。少し下の鼠径部に圧痛点がある。そこに鍼をして前屈してみると痛みが軽くなっている。右F1F6 井穴刺絡をしてもそれ以上の改善がない。足指から甲を調べると行間付近に激痛がありそこを抑えて前屈すると痛みが消えている。

    パイオネックスを貼りもう一度試してみると違和感もなくなり手の指が床に着くようになっていた。また痛みが出るようなら圧痛点を調べてパイオネックスを貼るように指示して治療終了する。腰椎の側弯症がこの2年でひどくなっていると整形外科に言われているそうだが腰も楽になったと喜ばれた。

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  • Posted by へんせき at 13:46Comments(0)呼吸・循環器

    2020年02月14日

    高血圧(急に血圧が上がり怖くなった)

    帰宅の用意をしていた時、難聴耳鳴りで定期的に治療している70歳代の女性から電話があった。30分ほど前から足が冷え、顔が赤くのぼせ気味で動悸を感じ、血圧を測ったら200mmHgを超えていた。このままだと脳血管が切れるのではないかと怖くなった。かかりつけのクリニックは終わっているので診て欲しいとのこと。

    この方はたまに140代に血圧があがることもあるが最近は安定して120代だった。来院されて顔色を見ると確かに赤みががっている。脈を図ると89といつもより30くらい早い。血圧を3回計って平均値は165/84mmHg。今日は朝から何となく体調が変で起床時血圧がやや高く160mmHgだったがお昼には120mmHgと落ち着いていた。それが夕方またおかしくなった。

    治療はまずH3井穴刺絡をすると脈が80と少し減る。次にH6F4井穴刺絡をすると頭ののぼせ感がよくなる。もう一度H6F4井穴刺絡をして血圧を測ると146/81mmHgと下がってきた。上天柱と百会の刺絡をすると気分が落ち着き楽になったという。血圧測定すると140/76mmHg脈拍71といつもよりはやや高いが安定してきた。ここで治療終了。

    二日後もう一度来院。体調はいい。三回血圧を測り平均値は132/69mmHgと安定している。耳鳴りの治療をして最後に百会の刺絡で終わる。前回時間外診療のお礼にと調布市染地でいちご栽培をされている斎藤農園の「かおりの」をいただいた。

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  • Posted by へんせき at 23:44Comments(0)呼吸・循環器

    2019年03月19日

    胸痛型喘息・咳が出ず胸が痛い喘息

    毎月1回体調管理のため来院されている50歳代の女性。一週間前に胸(胸骨の上部)が痛くなって段々ひどくなってきた。翌日になると息苦しさも加わってきたので心臓だったら怖いなと思い病院に行った。

    心臓の検査で異状なく肺の検査で胸痛型喘息と診断された。この喘息の特徴は「胸骨付近の激しい痛みや背中の痛みで喘息特有のゼーゼー音が聴かれない」こと。おそらく通常の喘息と違い気管や太い気管支が攣縮しているのではないか。

    病院では吸入ステロイド薬や気管支拡張薬などが出され胸痛はだいぶ治まってきたがまだ息がまだ深く入らないとのこと。さらに悪いことに二日前から花粉症のため鼻水と咳が出て咳をすると胸が痛いと言う。

    気管支拡張薬は心臓に負担をかけるので治療はH3→H1→H2井穴刺絡。呼吸が深くなり副交感神経抑制のH5F5でさらに胸が楽になる。咳が時々出ているので背中と胸の反応点に8分灸をする。翌日咳も三分の一くらいに減ってきたと電話があった。

    咳が出ず喘鳴もなく胸が痛いと言われたら狭心症、肋間神経痛、心臓神経症などを疑うが気管支喘息の一種である胸痛喘息もあることを学んだ一症例であった。


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  • Posted by へんせき at 23:17Comments(0)呼吸・循環器

    2018年12月28日

    インフルエンザが流行り始めた

    今年も押し迫り平年並みの寒さが戻ってきた。12月に入り風邪は流行っていたがインフルエンザはそれほどでもなかった。しかし今週に入り調布市周辺でも流行り始めたようだ。

    今日予約されていた患者さんが二人インフルエンザのためにキャンセルされた。帰宅途中知り合いの調剤薬局によってインフルエンザ薬の処方はどうか尋ねてみた。先週まではほとんどなかったが今週に入り毎日出ているとのことだった。

    思いつくままに予防法をいくつかあげてみる。①人込みを避ける ②むやみに顔を触らない ③手洗いとうがい ④こまめにお茶を飲む ⑤保湿と保温(体の中から温める) ⑥栄養と睡眠 ⑦予防接種

    規則正しい生活をして寒さに対する抵抗力を付けておくと感染しても軽く済むと思う。マスクでウィルスを防ぐことはできないが保湿、空気を温める、口鼻を直接触らないという点で予防効果ありと考える。

    残すところあと3日、元気に新年をお迎えください。

    もしインフルエンザにかかった時、井穴刺絡をするならH1H6F4と百会。症状がピークと越えたくらいにやるとよく効く。薬を飲むのに抵抗ない人はなるべく早めに抗インフルエンザ薬を処方してもらいましょう。


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  • Posted by へんせき at 20:47Comments(0)呼吸・循環器

    2018年09月28日

    ピアノ発表会の後に発症した咳喘息

    プロの演奏者ではないがピアノの指導者として時々演奏会をやっている50歳代の女性。9月1日に演奏会を終え仲間内で食事会をした。夜中激しい胃痛で目が覚めた。明け方までに激痛は治まったが鈍痛が残った。そのうち全身に蕁麻疹が出たがお昼ぐらいには自然に引いた。

    一週間後後鼻漏と咳が出てきた。熱や体のだるさもなかったが耳鼻科を受診した。抗生物質、咳止め、抗アレルギー薬などが処方され3日飲んだが改善の兆しがなく咳がいっそうひどくなったので呼吸器内科を受診した。

    そこで咳喘息と診断され吸入薬を中心にした薬が出された。それから10日経ち症状はだいぶ楽になったが、息が深く入らず胸骨あたりで止まっている。また咳はなにかのはずみで出るとしばらく止まらない。しかし水泳やカーブスで運動しているときには治まっている。来月合唱団の発表会が予定されていて今の状態では歌えないので何とかしてほしいとのこと。

    ピアノ発表会までは根を詰めて練習した(交感神経の興奮状態)無事終了ほっとしてそれをきっかけにいろいろな副交感神経異常興奮の症状が出てきた。

    吸入薬はステロイドと交感神経刺激薬が配合されている。心臓に影響することもあるので井穴刺絡でチェックしてみた。H1井穴刺絡で呼吸に変化なし左H3井穴刺絡で楽になる。右もやるとさらによくなる。もう一回H3をやるとまたよくなった。やはり心臓が少し疲れているようだ。

    次にH5F5と副交感神経を抑える治療をするともっと良くなった。もう1回やったがそれ以上の変化はない。胸骨の上に圧痛があるのでそこにハペパッチを貼って治療終了する。最後に副交感神経を異常興奮させる誘因をお話しし生活を一度見直ししてみることをお勧めした。


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  • Posted by へんせき at 21:47Comments(0)呼吸・循環器

    2018年09月10日

    慢性心不全による息切れ

    心臓の弁の機能が落ち慢性心不全症候群といわれている80歳代の女性。速足で歩いたり階段を昇ったりすると息切れがする。今年の夏は異常な暑さのため外に出ることも少なく足腰も弱ったようだと言う。

    弁は大動脈弁と僧帽弁が悪くなっているが積極的な治療はしていない。井穴刺絡では心臓の治療にH3H1H2H5F5H6F4を適宜選択する。呼吸の深さを指標に左H3→右H3を2回やった後H2をやると胸の重苦しさも楽になった。

    寝つきが悪く最近は毎晩短時間型の睡眠剤を飲んでいるとのことなのでF4H6百会の刺絡をする。首肩がすっきりしたそうだ。来院の時は自宅から20分くらいかけて途中1回ベンチで休みゆっくり歩いて来るが帰りは途中休まないでいい。

    心臓の治療には適切な運動が効果的と言われている。それは酸素利用能力を上げる薬はなく運動が唯一の方法であるからだ。どのような運動をどのくらいやるかは専門家に相談して効果がでるような運動処方をしてもらうといい。


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  • Posted by へんせき at 19:55Comments(0)呼吸・循環器

    2018年05月28日

    気管支喘息で夜朝方に咳と痰がでる

    患者さんの付き添いで来られた70歳代の女性。3年くらい前から喘息を患い吸入薬を処方されているが使ったり止めたりしている。夜や朝方咳が出て痰も出る。深呼吸をすると軽い喘鳴が聞こえる。

    気管支は呼気で狭まり吸気で広がるので喘息では呼気でより苦しくなる。自律神経も深くかかわっており副交感神経の働きで気管支が狭くなり交感神経の働きで広がる。薬物治療は気道の慢性炎症を抑えるステロイド薬や抗アレルギー薬と交感神経を刺激する気管支拡張薬が中心となっている。

    井穴刺絡では気道の過敏性を抑えるH1心臓の負担を軽減するH3胸部の不快感を抑えるH2吸気に関係するF3と副交感神経を抑制するH5F5を適宜刺激して百会を中心に頭部刺絡を追加する。また喘息の患者さんは無理な呼吸をしているので肩や首の凝りがひどいことが多いのでこれに対する治療も必要になる。

    治療姿勢は座位がいい。中4日で2回治療したところ咳と痰の出方が明らかに減少した。肩こりに対しては頭部刺絡が効果的で接触鍼を加えるとさらに楽になる。これから梅雨を迎え季節的にはいい時期ではないがしばらく集中して治療することにした。



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  • Posted by へんせき at 21:08Comments(0)呼吸・循環器

    2018年02月16日

    久しぶりのインフルエンザ

    ここ数日暖かい日が続きいくらか過ごしやすくなってきたが、花粉に敏感な人には嫌な季節となる。いつもは花粉症が始まるころにはインフルエンザが治まってくるが今年はまだ下火になる気配がない。

    今年はA型B型ともに流行り、最近はことにB型が流行している感がある。医者や薬剤師の話でも今年は患者が多いと言うし、当院の患者さんやその家族でも発症した人がいつもより多い。A型は症状が激しいが、B型では普通の風邪と間違い適切な対処をせず感染を広げている可能性が高い。

    この時期風邪症状で病院に行くと迅速診断キッドで検査する。検査の結果陽性なら抗インフルエンザ薬をメインに解熱薬や鎮咳薬が処方される。ここで問題が一つ、抗ウィルス薬はよく効くが発症から40時間以内に飲み始める必要がある。しかし検査キッドが発症の早い時期には陰性となること。最初の検査が陰性で翌日もう一度検査して薬が処方されて人が三人いた。

    私事だが1月末に十数年ぶりにインフルエンザにかかった。検査では陰性だったが症状から抗インフルエンザ薬をもらった。その経過は発症前日の夕方喉がイガイガして夜になって鼻水が止まらなくなった。花粉かなと思って寝た。

    翌朝何となく体がだるく熱を計ると37℃と平熱より少し高い。午前中上腕、腰部、大腿部の筋肉痛がひどくなってきた。前日の筋トレのせいかとも思ったが熱感も出てきたのでひょっとしたらインフルエンザかと思った。昼熱を計ると37.5℃。念のため病院に行くことにした。インフルエンザの検査をしたが陰性。

    症状からインフルエンザの可能性が高いのでタミフルが処方された。病院から帰って1時間して熱を計ると39℃。筋肉痛に加え頭痛もしてきた。薬を飲んで寝ることにしたが寒気がして布団の中で暖まらない。何年かぶりに湯たんぽを入れた。食欲もないので水分補給を兼ね玄米の重湯を作る。夜には体が温まり微自汗。

    翌朝熱は38℃、夕方には37℃と下がる。筋肉痛は半分になるが頭痛は続いた。自分で刺絡する気になったのでF4H6井穴刺絡を2回する。その翌日は頭痛が治まり体の痛みもだるさに代わってきた。夕方には食欲も出てきた。次の日は普通になったが人との接触は避け後始末のために漢方薬を飲んだ。

    一番の予防は予防接種と言われているがH3N2型への効果は低いようだ。それでもやったほうがいいと言われている。マスクは予防に推奨されていないが、空気に潤いを与え、口や鼻を直接触れることを防ぐので一定の効果はあると思う。感染しても抵抗力が強いと発症は防げるのでやはり日々の生活が大事なのは言うまでもない。


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  • Posted by へんせき at 00:00Comments(0)呼吸・循環器

    2017年08月30日

    夏の疲れと血圧低下

    92歳の女性。ひどい脊柱側弯のため背中や腰が痛くなると治療に来ている。10日程前に治療した時はいつもの痛みに加え体のふわふわ感を訴えられた。治療の後お墓参りに行く予定だが行けるか心配だという。

    血圧測定してみると上が100mmHgと下がっている。いくつか薬を飲んでいるが2種類の降圧剤もある。H5F5井穴刺絡をして医者に薬の減薬を相談してみることを勧めた。

    お墓参りは無事済ませ、薬も1種類減らしてもらった。

    今週末娘さんのカラオケ教室の発表会で日本舞踊を踊るので元気が出るように治療して欲しいと来院された。いつものように腰が痛いほか、息が少し苦しく体に力が入らない感じだという。

    血圧を測ると上が95mmHgと減薬したのにまだ低い。この暑さで心臓や肺が疲れていると思いH3H1の井穴刺絡をすると呼吸が楽になった。夕方娘さんから電話があり「とても元気になって帰宅した。発表会の前日にもう一度治療させたい」とのことだった。

    この時期心臓、腎臓、肺は暑さで機能が落ちる。運動器疾患でも内蔵の自律神経を考慮した治療が大切だと思う。


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  • Posted by へんせき at 21:39Comments(0)呼吸・循環器

    2017年04月29日

    甲状腺機能と高血圧

    70歳代の男性。毎朝ラジオ体操をして週2回ややハードなバトミントンをやっている。1年半ほど前発汗がひどく甲状腺の検査をしたら機能亢進と診断された。その後定期的な検査をしながら薬を飲んでいる。現在はT3とT4は正常、TSHは高値。二週間前の診察で医者が久しぶりに血圧を測ったら170/120mmHg。

    自宅で毎日血圧を測り様子見の状態。頭痛やふらつきなどの自覚症状はないが血圧が上160~170下100~110と下がらないとので来院された。

    甲状腺機能が亢進するとホルモンが心筋の収縮を強め上の血圧が上がる。また末梢血管の緊張が下がり下の血圧は下がる。この患者さんは今やや甲状腺機能低下の状態。いままで血圧の異常を指摘されたことはなくいつから上がっているか分からない。

    思い当たることはこの半年遺産相続で親族と裁判を争いやっと判決が出たが非常にストレスにさらされたとのこと。F3H1H3の井穴刺絡をした後、交感神経抑制のF4H6井穴刺絡をすると140/100mmHgと治療前に比べ上が20下が10下がった。

    次にベットに寝たままゆっくりとした腹式呼吸を5分間して血圧を測ると128/86mmHgと正常値まで下がる。最後に百会の刺絡をして治療終了する。交感神経を抑制する一つに呼吸もあるので時々呼吸を意識すると血圧にも効果があると思う。


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  • Posted by へんせき at 22:28Comments(0)呼吸・循環器

    2017年02月08日

    高血圧で体調がすっきりしない

    数年ぶりに来られた60歳代の男性。以前の症状は肩こり、頭痛、眼精疲労で大本は高血圧によるものだった。当時は仕事が忙しくストレスにさらされ、運動も少なくなっていた。

    三か月ほど治療を続け、毎日1時間の散歩を習慣とすることで血圧は次第に安定していきそれに伴い上記の症状もよくなった。

    さて今回は1月中旬、温泉施設で湯あたりを起こし救急搬送された。病院に着いた時には意識もはっきりして特に異常なしとのことで帰された。しかしその後から何となく調子が悪く、手足が冷えたり、時々心窩部がキューッと締め付けられたりしている。倒れてから10日後に健康診断があり血圧が190mmHgと高くなっているのが分かった。

    血圧の薬は最低限を飲んでいたが調子が良かったので昨年夏から自己判断で止めていたとのこと。鍼灸治療で血圧が下がったことを思い出して受診された。自宅での血圧は朝150~160/90~100、夜140/90位。

    治療前の血圧は159/97mmHg H3→H1→F3→F4→H6井穴刺絡をして顔のほてりが引き、百会と後頭部の刺絡で頭のもやもやがすっきりした。血圧を測ると134/82mmHg。治療すれば反応するので生活習慣をもう一度見直ししばらく治療継続することにした。


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  • Posted by へんせき at 23:29Comments(0)呼吸・循環器

    2016年12月31日

    風邪にマイナス水素イオンカプセル

    風邪、インフルエンザ、ノロウィルスなどの感染症が流行っている。特にこの一週間風邪でキャンセルされる方が増え、毎日お一人は風邪症状を訴えられた。

    風邪は交感神経型と副交感神経型に分け、呼吸器症状や胃腸症状、痛みなどを考え治療を組み立てるが、ぎんなん治療院からマイナス水素イオンカプセルのサンプルをいただいたので数名に試してもらった。

    私が10日ほど前、軽い喉の痛みと寒気だるさを感じたとき井穴刺絡をしてカプセルを1日6個飲んだら翌日症状は消えていた。巷に「水素」関連の商品がさまざまな謳い文句をあげ紹介されているが、水素の作用は「悪玉活性酸素」の除去のみといわれている。

    数名ではあるが風邪を悪化させない効果は感じられる。次は疲労に試してみようと思っている。「酸化」「糖化」「炎症」を抑制できれば病気の予防につながると思う。


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  • Posted by へんせき at 00:01Comments(0)呼吸・循環器

    2016年12月21日

    長引く風邪症状(鼻水、鼻づまり、微熱、耳閉感)

    60歳代の主婦。1か月くらい前に風邪を引いた。最初の症状は咽喉痛と38度台の発熱で、インフルエンザ検査では陰性だった。数日すると少しずつ治まってきたが、今度は鼻の症状が出てきた。現在の症状は鼻水、鼻づまり、右耳の詰まり感、37度くらいの微熱で少し体がだるい。鼻水は黄色っぽく、副鼻腔炎を起こしているのかもしれない。声が少し鼻声になっている。

    薬は二週間前から抗アレルギー薬、去痰薬、マクロライド系の抗菌薬が出ている。本人は薬を早く止めたいと思っている。鼻の症状がひどいので四白、印堂に知熱灸をした後、前頭部の圧痛点を刺絡する。H1井穴刺絡をすると鼻が通ってきた。耳閉感は鼻の炎症から来ていると思われるので、右H5F5と左右H6の井穴刺絡。

    食欲が落ちてすこしやせたそうで、それに対して右F1F6井穴刺絡の後、背部8兪穴に8分灸を3壮やると体が温まり体が軽くなってきたという。治療が終わるころにはさらに鼻が通り呼吸が楽になった。元気にお正月を迎えたいそうで年内もう一度治療することにした。


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  • Posted by へんせき at 23:26Comments(0)呼吸・循環器

    2016年11月17日

    心臓がドキドキ、動悸がして息苦しい

    60歳主婦。8月から動悸が始まり今も一日5~10回くらい起こる。夜中も動悸を感じ1~2回目を覚ますとのこと。8月中旬に24時間ホルダー心電図の検査をして、PCA(上室性期外収縮)が頻発している。頻拍時にST低下が認められるが、薬物治療の必要はないと言われている。

    ドキドキを感じている時に心電図を取った時に正常だった時もあり、自覚と心電図が一致しないこともある。初回の治療はH3→H1井穴刺絡で呼吸が深く入るようになり、H6で胸が広がる感じだという。治療中動悸を感じることはなかったが、自宅で動悸がした時にピソマで指先の刺激をするようにして様子を見てもらうことにした。

    5日後2回目の治療。前回治療後動悸の回数はいくらか減ったが、昨夜9時くらいからひどくなり1時間に1回くらい起こっている。動悸が始まると精神的に不安感が募り胸が苦しい感じがする。昨夜は睡眠薬を飲むタイミングを失して一晩中眠れなかったそうでそのためかもしれない。

    今も動悸を感じていると言うので脈拍をとると80で乱れはない。簡易心電計でも乱れはない。おそらくPACが起こっている時とそうではないが動悸を感じている時があると思われる。H3→H5→H6→F4井穴刺絡ををしたが途中で動悸は治まった。他に便秘、左母指関節症、肩こりに対して井穴刺絡と頭部刺絡で対処。自宅でH3H6のピソマ刺激を次回治療までやっていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 23:18Comments(0)呼吸・循環器