2013年04月29日
薬を勧められている初期糖尿病

そのころから来院され2週間に1回のペースで治療を始めた。食後に上昇した血糖値が下がり難いようなので朝食後2時間に予約を入れ毎回治療の度に血糖値を測定した。大体110から140の間で安定していたが、この3回140~160と少し上がっている。原因は外食が増え食べすぎ。
糖尿病治療は血糖値を下げれば病気が治るというものではなく、血糖値は糖尿病の指標のひとつに過ぎない。血糖値を下げるだけならインスリン投与が一番でそれが最高の薬だがそれだけで糖尿病が解消するわけではない。2型糖尿病は肥満や生活習慣の乱れでインスリンの働きが低下したり、分泌が不足する病気で進行すると代謝異常が起こり重篤な合併症につながる。
初期の糖尿病は自覚症状がないので血糖測定しないと分からない。自宅で簡単に計れる器具が販売されているので糖尿病の疑いがあれば小まめに計り、食物の種類、運動、睡眠、ストレスなどとの関連を調べ自分に合った対応を知る必要がある。上記患者さんも先日血糖測定器を購入された。井穴刺絡やお灸は自宅で出来るので自己管理のひとつに加えていただきたい。

にほんブログ村
2013年04月25日
慢性腎臓病Cr/eGFR/UN/UAの改善

腎機能がこれ以上低下すると透析になるかもしれない。自分の母が80歳から13年間透析を受けその介護が大変であったし、自分が透析になると娘の負担が増えQOLの低下も必然なので何としても透析を避けたいとのこと。
慢性腎臓病をはじめ生活習慣病などの慢性疾患に特効薬はなく、医療を上手に利用しながら自分の力(復元力、治癒力)で克服していくしかない。3週間に7回治療をした。腎、肝、脾の交感神経抑制のF1F2F3とF6F4の井穴刺絡。降圧剤を中止したので血圧が上がっているときにはH6。三陰交と志室にカマヤミニ。
昨日の検査で(AST41 ALT32 γ-GTP120 Cr1.00 eGFR42 UA7.2 UN30)と改善して当面透析の心配はないと言われたそうだ。(TG589と改善なしだが、もともと高く1000を超えるときもあると言う)この病気とは一生の付き合いと理解されているので鍼治療を機会にもう一度生活や考え方の見直しをお勧めした。

にほんブログ村
2013年04月20日
頭痛、腹痛、吐き気の起立性調節障害

病院の治療は昇圧薬、鎮痛薬、制吐薬。頭痛はこめかみと眉間の奥が痛くなり、腹痛は痛い場所が一定せずたまに下痢することもある。日中の活動が少ないせいか夜10時ころ就寝して夜中何度か目が覚める。朝は7時頃に起きているがすっきりしない。
足が冷えているので足湯で充分温めてから治療を始める。血圧は106/55と少し低い程度。もちろん鍼灸治療は初めてなので何をされるのか少し不安だと言う。灸、カマヤミニ、パイオネックス、ピソマ、井穴刺絡を説明しF5を刺絡、H5をピソマで治療する。井穴刺絡は最初恐いと言っていたが、やってみると痛みはなく大丈夫。
これで頭がすっきりしてきた。話し方も最初より元気になった。副腎の機能をよくするために志室にカマヤミニを1壮して治療終了。母親が血を見るのが苦手というのでこの1週間はピソマで、井穴刺激をして効果がいまいちなら来週井穴刺絡を習い自分でやると言う。足湯とお灸も毎日やって早く通学できるようになって欲しい。

にほんブログ村
2013年04月12日
うつ症状による体調不良と気管支喘息

病院で抗うつ薬、睡眠薬、抗アレルギー薬、ステロイド吸入薬、漢方薬などの処方を受けている。いま一番辛い症状は咳とめまいだと言う。身長172cm体重83kgと体格はいいが、手足がとても冷えている。治療はH1H3で肺と心臓、呼吸が深く入る。薬のせいで肝機能が少し低下しているので右F2F6、副交感神経抑制のH5F5。
手足をよく温めて自宅で井穴刺絡をするように指示する。8日後再診。薬も続けているが、この一週間で咳がだいぶ落ち着いてきた。めまいも減ってこれくらいなら軽い仕事ができそうだと言う。めまいは目からの刺激、例えば人ごみでの人の動きなどで起こる。上記治療に頭部刺絡を追加する。今週は二日に1回自宅治療するよう指示。また皮膚に問題がないので乾布摩擦も勧めた。
これから薬をどう減らしていくかが問題だが、喘息とめまいが落ち着いてくると体を動かす機会が増え自律神経のバランスが取れてくると思われる。

にほんブログ村
2013年04月04日
風邪による咽喉痛(のどの痛み)井穴刺絡とお灸

30歳普段とても元気で風邪もめったに引いたことはない。一昨日の午後からのどが痛くなり熱も少し出たので内科を受診して解熱剤、抗生物質、うがい薬を処方された。今朝まで薬を飲んだが症状があまり変わらない。熱は36.9℃から37.5℃で少しだるいくらいだが、とにかく咽喉が痛い。ものを飲み込むとき特に痛い。
咽喉は咽(呼吸器H1)と喉(消化器F1)が合わさっていて風邪のときは咽から始まった炎症が喉まで広がって腫れ痛みが起こる。治療は唾を飲んでの痛みを指標に進めた。H1F1の井穴刺絡。のどを触診すると任脈、腎経、胃経に多数の圧痛がある。足の陰陽穴と手3指付け根掌側横紋中央にお灸3壮後、再度のどの圧痛を調べ残っている圧痛点にパイオネックスを貼る。
この時点で咽喉の痛みは10から5と変化。交感神経抑制の為H6と百会の刺絡をして3になる。足が冷えていたので足湯をしてから治療したが、自宅でも足湯とF1H1、陰陽穴のお灸を2~3日続け経過をみるようにお話して治療終了。

にほんブログ村