2012年06月21日
多嚢胞性卵巣症候群による生理不順

少し痩せ気味で血圧がやや低いほか健診でも異常なく薬も飲んでない。治療は腹診をして胃の交感神経を抑える井穴刺絡と眼精疲労をとる目の周囲の鍼と頭部刺絡。みぞおちの圧痛が楽になり、視力表やカレンダーの見え方もよくなった。肩の凝り感もこれだけの治療で80%よくなった。
最初なのでこれで終了としたが、最後に「実は十代から生理不順があり月経は3ヶ月に1回ぐらい。18歳と22歳の時婦人科を受診したが特に治療はなく様子見で現在にいたる」とのこと。婦人科の診察を受けてからかなり時間が経っているのでもう一度受診して生理不順の治療はそれからにしようと提案した。
一週間後再来された。今回は婦人科で多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断され低容量ピルを服用することになった。この一週間肩こりは楽で食欲も出てきた。目の疲れはまだ残っているので目の治療と鍼灸による婦人科の治療を希望された。
多嚢胞性卵巣症候群は生活に支障がなくても放っておくと不妊症の原因となるので適切な治療をすべきだ。PCOSの原因は未だすべて解明されていないが、視床下部、下垂体、卵巣のホルモン分泌のアンバランスが関与していることは確かなようだ。
PCOSに関しては医師の治療を受けながら鍼灸で胃腸を丈夫にし、冷え性を治して体調を整えていくことにした。それによりホルモンバランスが整えば生理不順も改善する可能性がある。継続治療が大事なので自宅でピソマによる井穴刺激と足と腹部にお灸をしていただくことにした。同時にもう一度ご自分の身体と生活環境を考えてみることをお勧めした。

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2012年06月14日
小学6年生のおねしょ治療

小学2年のとき泌尿器科で2ヶ月薬を飲んだが効果なく、その後小児科を受診したが精神的なものといわれて特別な治療はしなかった。既往症としては小児喘息(ほぼ完治)、アトピー性皮膚炎、鼻炎がありアレルギー体質であるようだ。現在薬は飲んでいない。
母親に治療法を教えながら井穴刺絡を行なったが、母親が血を見るのが苦手だというので自宅ではピソマで刺激してもらうことにした。おへそ(神闕)と仙骨部に温灸を追加して治療終了。一週間毎日自宅で続けることにした。同時に一日1回汗をかくような運動をすることも大切。
小学高学年になると集団での外泊も増えるので、夜尿症は切実な問題となるが案外簡単な治療で軽快することが多いので相談していただきたい。小学校の先生にお聞きしたところ毎年泊まりの学校行事の前に親からおねしょの相談があるが、失敗した子はいないそうだ。

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