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Posted by たまりば運営事務局 at

2018年07月24日

酷暑を乗り切る井穴刺絡

今年の夏は災害レベルの猛暑と報道されている。連日の猛暑日、熱帯夜に熱中症で多くの人が搬送されている。暑さで体力が消耗すると夏風邪や胃腸障害などいろいろな病気にかかりやすくなる。

暑さに対処するを鍼灸治療を考えてみる。暑さに対抗して生命活動を維持するため自律神経がフル活動する。例えば体温が上昇すると発汗して熱を下げようとする。交感神経が興奮する。暑くなると血管が拡張して血圧が低下する。そうなると心拍数が増え副腎は血圧上昇ホルモンを増やす。これも交感神経の働き。発汗が増えると体内の水分量を維持するため腎臓は排尿量を減らす。

このように自律神経のなかでも交感神経の働きで暑さに対処しようとする。交感神経の異常興奮が続くと副交感神経とのバランスが崩れ体調不良へと進んでいく。夜交感神経から副交感神経への切り替えがうまくいかないと熟睡できず睡眠不足から体調を崩すもとになる。

井穴刺絡では交感神経の抑制、先ずはH3とF3。心臓は呼吸の深さ、腎臓は尿量や腰部の圧痛を指標にするといい。おなかの症状があればF1F6、高位中枢の抑制が必要であればH6F4、百会も上手に使いたい。また副腎が疲れているので志室にお灸をすることも有効だ。私はこの時期中高年の患者さんにはH3H1F3をほとんど使っている。

夏は味噌汁を濃くする、すいかに塩をふる、キュウリに味噌をつけるなど昔からやっているちょっとした工夫も参考にしたい。



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  • Posted by へんせき at 23:41Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2018年07月22日

    体重増加による足のむくみと膝痛

    半年ぶりに来られた50歳男性。一週間前起床時に布団の中で左ふくらはぎに激痛を感じ起きれなくなった。奥さんにマッサージをしてもらったらいくらか痛みが治まり起き上がったところ、今度は左膝が痛くなり何かにつかまらないと歩けなくなった。

    この患者さんとは20年以上の付き合いだが、20歳代から肥満気味で最近特に太ってきた。身長は180㎝くらいあるが体重120~130kgはいくら何でも重すぎる。運動を勧めスポーツジムにも入ったが仕事が忙しくほとんど行けてない。移動も車が多く運動不足は明らかである。

    BMIが30を超えると自分の体なのに自然な動きが出来なくなるようだ。もちろん体脂肪が低く筋肉を鍛えている人はそんなことはない。来院時は杖を突き足を引きずっていた。脛から下のむくみもひどく30分前にはいた靴下のゴムの後がくっきりと残っていた。

    正座不可、しゃがみ込みもできない。仰臥位で膝を少し抱え込む状態での痛みを指標に治療をする。この年齢では膝の関節が壊れていることはないだろうが、この体重では将来のリスクは大きい。膝蓋骨を動かすと固まってはいない。足の指から足首までの圧痛点を探しパイオネックスを貼り膝を立てかかとをお尻の方に動かす運動鍼を2分くらい続けた。

    次に痛みのあるラインF1F6井穴刺絡をして膝の可動域をチェックすると最初より改善している。次はベットに腰を掛け頭部完骨の下の圧痛点2か所に置鍼して膝をぶらぶらさせる運動鍼をする。さらによくなる。むくみの治療でH5F5井穴刺絡を2回する。突っ張り感が減る。パイオネックスをはがして歩いてもらうと少しぎこちないものの杖なしで歩ける。

    8月末で仕事が一段落するのでそれから本気で減量と筋力強化に取り組んでいくようお話しして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 23:00Comments(0)運動器疾患

    2018年07月15日

    久しぶりに思い出した野呂邦暢文学

    いつも研究会でご一緒するA氏。以前彼の母親が私と同じ諌早高校の出身と聞いていた。先日A氏から「野呂邦暢」を知っているかと尋ねられた。もちろん知っていると答えた。野呂邦暢氏は諌早高校出身の芥川賞作家で私が高校を卒業した年に「草のつるぎ」で受賞した。

    今も多分そうだと思うが出版社が東京に集中する中、中央文壇で活躍するには上京が当然のことだったが彼は地元諌早にとどまり執筆活動を続けた。残念なことに芥川賞受賞6年後に心筋梗塞で急逝したが、諌早上山公園に文学碑が建立され諌早図書館に常設展示コーナーが設置されている。

    その野呂邦暢氏とA氏の母親が小中高と同級生だったとのことで5月に諌早で開催された同窓会に出席されたそうだ。野呂氏の作品では「草のつるぎ」は有名だが「諌早菖蒲日記」が親しみやすい。A氏の母親のクラスは野呂氏を偲び菖蒲が美しい5月に同窓会を開いているそうだ。

    そういえば最近純文学といわれる小説を読む機会が減っている。ちなみに「体操の内村航平」「ノーベル化学賞の下村脩」「脚本家の市川森一」も諌早ゆかりの方々である。


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  • Posted by へんせき at 22:51Comments(0)

    2018年07月11日

    成人スチル病 ステロイド薬の減薬に井穴刺絡を

    全国に患者数5000名くらいと言われている難病指定の成人スチル病と診断されている60歳代の女性。5月上旬に大学病院に入院、最初は診断がつかず、先ずは感染症を疑い抗生物質を10日間点滴するが効果がなく次にCRPやフェリチンの異常値から成人スチル病が疑われステロイド薬50㎎投与が始まった。同時に悪性リンパ腫や他の膠原病の疑いもはれて1か月半入院して6月半ばに退院された。

    退院時のステロイド薬は40㎎で今後2週間に1度通院して数値を見ながら減薬していく方針とのこと。しかし安易な減薬は再燃の危険があるので慎重に対処すると説明された。現在軽いムーンフェイスの副作用が出ている。

    この患者さんを紹介されたのはご主人の友人で4年前にリュウマチ性多発筋痛症を発症してステロイド薬の副作用に悩まされたが、井穴刺絡療法で医師の予想よりかなり早く減薬が出来1年後には完全によくなられた経験をお持ちの方だった。H5F5井穴刺絡はステロイド薬と似た作用をするのでおそらく減薬がスムーズに出来たのだろう。

    退院して2週間ほどしての来院となった。今辛いのは体に元気が出ない、手足の指のしびれ、息が詰まり肋骨が痛い、睡眠が安定しない、盲腸手術の痕が安静時に気になるなどで血液検査の数値はまあまあ落ち着いている。

    H3H1井穴刺絡をすると呼吸が深くおなかまで入るようになる。足親指のしびれにF1井穴刺絡をした後メインのH5F5井穴刺絡を2回やる。今ひどい痛みはないので手指を握ったり開いたりして力の入り加減を目安にした。立位で盲腸の手術痕を調べると9か所の圧痛点が認められた。右のF1F6井穴刺絡をすると4か所に減りそこにハペパッチを貼る。

    治療を終えると体が軽く呼吸が楽になっていると言う。最初の1週間が大切だとお話しして5日間続けて治療することにした。次の通院が10日後なのでそこで30mgに減薬できれば嬉しいのだが?


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  • Posted by へんせき at 00:18Comments(0)膠原病・内分泌