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Posted by たまりば運営事務局 at

2011年10月21日

更年期障害と鬱(うつ)症状

40歳代後半の女性会社員。1ヶ月ほど前に食欲不振、意欲低下を主訴に来院された。直接の原因は仕事のストレスだがこの1年以上介護による疲れも起因していると思われた。

うつ症状ではあるがうつ病か否かは専門家でないと判断できない。また鬱病と似ているがうつ病と鑑別されなければならない病気もある。単なる疲労で休養して体と心をリフレッシュすれば回復するかもしれない。お話を伺うと最近生理が乱れてきて更年期障害ではないかとも感じている。

婦人科と心療内科の受診と会社での仕事内容や人間関係を調整してもらうことを勧めて鍼灸治療を始めた。交感神経が働くように経絡的には腎経、胃経、脾経の調整。毎日寝る前にお灸を据えてもらった。1週間後の体調は朝、会社に行きたくないという気持ちが少し減ってきたが、食欲は戻らない。精神科では軽い安定剤が処方され会社をしばらく休むことを提案されたそうだ。婦人科ではホルモンの変調はあるが経過観察。

会社で上司に相談して仕事の負担を減らしてもらった。最近従業員の精神的な訴えに対しては会社も積極的に対応してくれるところが増えているので遠慮しないで相談してみるといい。今週は背中のツボ4ヶ所を追加して自宅施灸してもらった。結果休日は食欲が出てきた。

それから2週間経った現在、安定剤は最初1日3錠だったのが2錠に減薬され食欲も出てきた。しかし仕事の集中力や処理能力は戻ってないが、あせらずにゆっくりと構えるよう言われている。お灸を続けているせいか冷え性と肩こりが改善してきたそうだ。更年期障害の諸症状にも鍼灸は効果があるのでホルモン治療をする前に試してみられるといい。

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  • Posted by へんせき at 22:16Comments(0)小児・婦人科

    2011年10月15日

    膠原病による腰痛と仙骨部痛

    30歳代の女性看護師。7年前に仕事で過労と睡眠不足が続き体調不良を訴えた。体がだるく悪寒が続くので検査をしたら白血球が2500に下がっていた。それから1年ほど検査をしながら様子をみていたが白血球は増えず、低い時は1800まで低下して一度肺炎を起した。

    そうしているうちに今度は手指のこわばりと右肩の関節痛が始まった。関節リウマチを疑い大学病院を受診したがリウマチ反応は陰性で原因不明と言われた。白血球が少ないのでステロイド剤を使うことをためらい他の治療法を探し、都外の個人病院で漢方薬をメインの治療を続けた。

    その結果手指と右肩の関節痛は治まり白血球も3000を超え前回の検査では3500になった。しかし最近仙骨部が痛く、15分も座っていられず9月の診察の時レントゲンを撮ったら仙骨周辺に炎症性の異常が認められた。白血球も増えていたのでメトトレキサートを処方された。同時に担当医から東京に帰ったら鍼をするよう勧められて来院された。

    本人の希望は①仙骨部の痛みを抑え座れるようになる。②白血球を増やす。③膠原病体質の改善。仕事柄治療に来られる日が限られるので自宅で出来る刺絡と円皮針、せんねん灸のやり方を指導しながら初回の治療をした。2週間後2回目の治療にお見えになったが、自宅治療は最初の1週間は毎日やり座っての痛みがなくなってきたので次の週は1日おきにやった。

    初診時は椅子に座って待っていることが出来なかったが今回は座ることには問題なくなっている。しかし仙骨と腸骨稜付近に圧痛があるので炎症は残っているようだ。白血球数やレントゲン像は来月の検査待ちだが治療ポイントを的確に自宅治療を続けていけばいい結果が出ると思う。

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  • Posted by へんせき at 22:53Comments(0)膠原病・内分泌

    2011年10月04日

    1年ぶりの膝関節痛

    81歳の女性。予約なしに来院された。カルテを作ろうとしたら1年前に一回治療を受けたことがあると言う。調べるとちょうど1年前に右膝の関節炎で来院されていた。カルテを見ながら話を聞いていると当時のことを思い出した。

    そのときは畑仕事をして膝に負担がかかり膝が腫れ少し熱を持っていた。整形外科を受診して数日しての来院だった。一回の治療だったのでその後の経過が分からなかったが、お話によると治療の直後から痛みが取れ腫れも少しずつ引いていき生活に支障なくなったとのこと。

    ずっと調子がよかったが今回は3日前に左の膝関節が腫れて痛くなった。夜中も痛みで目が覚めるので整形外科で注射を打ち鎮痛剤をもらったが、薬が合わずに飲めないとのこと。前回のことを思い出し治療に来られた。整形外科では変形性膝関節症と診断された。

    右膝と比べると明らかに腫れている。歩くと痛みが出るのでそれを指標に治療を進めた。痛みの場所は膝の内側肝経と脾経、10箇所ほど圧痛がある。足指、足首、そけい部も調べてみる。左脚に体重をかけたときの痛みが減る圧痛点に円皮針を貼っていく。円皮針治療で痛みは半減した。その後頭部に3ヶ所置鍼したまま手の少陽経肘の少し下に鍼をして、ベットに座って左膝をぶらぶらさせた。運動鍼と陰陽交差法の応用で痛みを取るにはよく効く。

    運動鍼は1分、頭部の置鍼は10分して歩いてもらうと痛みはほとんどないという。しかししゃがみ込みをしようとすると痛みを感じる。膝の腫れ具合からこれですべてよくなるとは思えないが、ご本人は来たときより楽に歩けるのでよかったとニコニコされている。痛みがまた出てくるのか、腫れが引いていくのか2~3日様子を見てもらうことにした。

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  • Posted by へんせき at 09:59Comments(1)運動器疾患