2017年04月29日
甲状腺機能と高血圧
70歳代の男性。毎朝ラジオ体操をして週2回ややハードなバトミントンをやっている。1年半ほど前発汗がひどく甲状腺の検査をしたら機能亢進と診断された。その後定期的な検査をしながら薬を飲んでいる。現在はT3とT4は正常、TSHは高値。二週間前の診察で医者が久しぶりに血圧を測ったら170/120mmHg。
自宅で毎日血圧を測り様子見の状態。頭痛やふらつきなどの自覚症状はないが血圧が上160~170下100~110と下がらないとので来院された。
甲状腺機能が亢進するとホルモンが心筋の収縮を強め上の血圧が上がる。また末梢血管の緊張が下がり下の血圧は下がる。この患者さんは今やや甲状腺機能低下の状態。いままで血圧の異常を指摘されたことはなくいつから上がっているか分からない。
思い当たることはこの半年遺産相続で親族と裁判を争いやっと判決が出たが非常にストレスにさらされたとのこと。F3H1H3の井穴刺絡をした後、交感神経抑制のF4H6井穴刺絡をすると140/100mmHgと治療前に比べ上が20下が10下がった。
次にベットに寝たままゆっくりとした腹式呼吸を5分間して血圧を測ると128/86mmHgと正常値まで下がる。最後に百会の刺絡をして治療終了する。交感神経を抑制する一つに呼吸もあるので時々呼吸を意識すると血圧にも効果があると思う。

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自宅で毎日血圧を測り様子見の状態。頭痛やふらつきなどの自覚症状はないが血圧が上160~170下100~110と下がらないとので来院された。
甲状腺機能が亢進するとホルモンが心筋の収縮を強め上の血圧が上がる。また末梢血管の緊張が下がり下の血圧は下がる。この患者さんは今やや甲状腺機能低下の状態。いままで血圧の異常を指摘されたことはなくいつから上がっているか分からない。
思い当たることはこの半年遺産相続で親族と裁判を争いやっと判決が出たが非常にストレスにさらされたとのこと。F3H1H3の井穴刺絡をした後、交感神経抑制のF4H6井穴刺絡をすると140/100mmHgと治療前に比べ上が20下が10下がった。
次にベットに寝たままゆっくりとした腹式呼吸を5分間して血圧を測ると128/86mmHgと正常値まで下がる。最後に百会の刺絡をして治療終了する。交感神経を抑制する一つに呼吸もあるので時々呼吸を意識すると血圧にも効果があると思う。

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2017年04月23日
糖尿病の鍼灸治療
40代前半の会社員。2年前に健康診断で高血糖を指摘され食事と運動の生活指導を受けHbA1cが8.0から6.8まで改善した。現在薬も1種類飲んでいるが昨年夏からまた血糖が上がり始め先月の検査では空腹時血糖値140 HbA1c7.8でこのままでは薬の増量になると言われた。
今の生活習慣は飲酒と間食は止めた。夕食が遅い。運動不足。体調は昨年10月~11月よく風邪を引いた。皮膚が敏感になったのか皮膚炎が治りにくくなった。小便の回数が少し増えた。身長170㎝ 体重83kg BMI28.7とやや肥満だが以前より痩せている。
初回の治療時昼食1時間半後の血糖値は200。腹診をすると右の季肋部の下からお臍の脇まで圧痛と圧迫感を感じる。右F2F6、F3、左F1F6、右F5、F4井穴刺絡で腎、肝、脾の交感神経を抑える。右腹部に違和感がまだ少し残っているので右の背部兪穴(肝、胆、脾、腎)に即刺即抜の鍼。
この方の場合毎日の生活の中にどう運動を組み込むか、そしてもう少し体重を減らすことができれば血糖値も下がると思われる。鍼灸治療をきっかけにもう一度考えてみようということになった。

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今の生活習慣は飲酒と間食は止めた。夕食が遅い。運動不足。体調は昨年10月~11月よく風邪を引いた。皮膚が敏感になったのか皮膚炎が治りにくくなった。小便の回数が少し増えた。身長170㎝ 体重83kg BMI28.7とやや肥満だが以前より痩せている。
初回の治療時昼食1時間半後の血糖値は200。腹診をすると右の季肋部の下からお臍の脇まで圧痛と圧迫感を感じる。右F2F6、F3、左F1F6、右F5、F4井穴刺絡で腎、肝、脾の交感神経を抑える。右腹部に違和感がまだ少し残っているので右の背部兪穴(肝、胆、脾、腎)に即刺即抜の鍼。
この方の場合毎日の生活の中にどう運動を組み込むか、そしてもう少し体重を減らすことができれば血糖値も下がると思われる。鍼灸治療をきっかけにもう一度考えてみようということになった。

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2017年04月12日
自律神経と目の関係
昨日伸ばし伸ばしにしていた視野検査とOCT検査を受けた。どちらも異状なく緑内障の心配はないとのこと。そこで改めて井穴刺絡と目の関係を考えてみた。
交感神経が働くと散瞳、副交感神経が働くと縮瞳。交感神経が優位に働くと遠くがよく見え、近くを見るときは副交感神経が優位に働く。さて我々の日常生活をみるとパソコン、スマホ、読書、テレビ、書類整理など圧倒的に近くを見ている時間が長い。そうなると目に関しては副交感神経優位で過ごすことになる。
すると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、肩こり、頭痛などの眼精疲労を引き起こす。H5F5の井穴刺絡をすると副交感神経の異常興奮を抑制することができ症状改善が図られる。
中高年の目の不調では白内障、緑内障、加齢黄斑変性症など失明につながる重大疾患もあるが老眼の進行に気づかず適切な対応が出来てないこともある。老眼は近くがよく見えない。それを見ようとするとやはり副交感神経が過剰に働く。老眼は生理的な一面もあるので眼鏡で調整することも必要。
具体的な目の治療には前回UPした記事を参考にして欲しい。

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交感神経が働くと散瞳、副交感神経が働くと縮瞳。交感神経が優位に働くと遠くがよく見え、近くを見るときは副交感神経が優位に働く。さて我々の日常生活をみるとパソコン、スマホ、読書、テレビ、書類整理など圧倒的に近くを見ている時間が長い。そうなると目に関しては副交感神経優位で過ごすことになる。
すると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、肩こり、頭痛などの眼精疲労を引き起こす。H5F5の井穴刺絡をすると副交感神経の異常興奮を抑制することができ症状改善が図られる。
中高年の目の不調では白内障、緑内障、加齢黄斑変性症など失明につながる重大疾患もあるが老眼の進行に気づかず適切な対応が出来てないこともある。老眼は近くがよく見えない。それを見ようとするとやはり副交感神経が過剰に働く。老眼は生理的な一面もあるので眼鏡で調整することも必要。
具体的な目の治療には前回UPした記事を参考にして欲しい。

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