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Posted by たまりば運営事務局 at

2017年03月30日

スマホによる眼精疲労に対する刺絡と温熱治療

60歳代の男性。1週間前から目が疲れ、一晩寝ても鈍痛とうっとうしさが取れないという。原因は1か月前にスマホに替えたことだと自覚している。

目は元来丈夫でなく、近視、乱視、老眼がある。目の治療には井穴刺絡ではF2F6 H5F5 F4H4等、頭部刺絡では百会 目窓 玉枕 懸顱等、顔面刺絡では攅竹 陽白 太陽等。また目の周囲のツボへのEAPも効果がある。

さらに自分で簡単にできるセルフケアとして目を温める温熱治療がある。①蒸しタオルで温める。②せんねん灸で上瞼を温める。③遠赤美人の目肩用で温める。目の疲れをとるには冷やしてもダメで温めないといけない。どれも手軽にできるので試して欲しい。

また目の筋肉「毛様体筋」を鍛える体操、目に力を入れぎゅっとつぶってぱっと開く動作を数回繰り返す動作も効果がある。治療の後一週間セルフケアを続けた結果苦痛は80パーセント取れた。

パソコンやスマホをまったく使わない生活はできないのでひどくなる前にケアしながら疲れをためないようにすることが肝要だ。


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  • Posted by へんせき at 23:52Comments(0)感覚器疾患

    2017年03月28日

    不妊治療・体外受精をやる前に鍼灸治療

    最近不妊治療で来られる患者さんは体外受精を継続中で何回かやってうまくいかず、鍼灸治療を併用してみたいという方が多い。40歳の主婦、不妊治療のため二週間前から通院を始め今検査中とのこと。お姉さんの紹介で病院の治療を本格的にする前にできることがあるのではないかと来院された。

    これまで大きな病気をしたことはないものの5年前から子宮頸がん検査で異形成が認められ経過観察を続けている。初回の治療では足が冷えて井穴刺絡で出血せず足湯が必要だった。腹診では全体的に問題ないが恥骨の端に圧痛がある。治療は足の陰経の井穴刺絡の後、足の陰経・腹部・腰部に八分灸。自宅で三陰交と関元にせんねん灸をすることにした。

    卵管造影検査で右側の卵管閉塞と子宮内膜にポリープ状のものが認められ次の検査がなされたとのこと。自宅でお灸と足湯を続けたせいか二回目の治療では足湯をしなくても足の井穴から十分出血して血行が良くなっていることが推測された。治療は初回に順じ百会刺絡を追加。

    検査の結果がどう出るか分からないが、急いで体外受精に進まずしばらくセルフケアと鍼灸治療を続けてタイミング法で妊娠を目指したいとのことなので意見交換会で神戸の竹中先生に教えていただいたタイミング法を説明した。



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  • Posted by へんせき at 00:05Comments(0)小児・婦人科

    2017年03月05日

    起立性調節障害(消化器症状とふらふら感)

    中学1年男子。今年の正月明けから体調が悪く起床時からおなかに鈍痛があり、体がふらつき起きてこれなくなった。最初消化器の病気を疑い色々な検査をしたが原因が分からなかったが、1か月前にJ大学病院で起立性調節障害と診断され昇圧剤と漢方薬の治療をしている。

    現在は午後から登校できるようになったが午前中はお腹の痛みとふらつき感で休んでいることが多い。11時に来院してもらった。起床時よりましだが、腹痛とふらつき感は残っている。痛みはおへその周りに自発痛がある。朝食は食べられないことはなく食欲もある。睡眠も正常。

    臥位と立位の血圧差はそれほどではないが脈拍の差が大きい。治療は左のF1F6井穴刺絡をして足三里、中脘、天枢をせんねん灸で温めたら腹痛が引いてきた。ふらつき感は変わらない。次にH5F5井穴刺絡で副交感神経の興奮を抑える。腎兪にせんねん灸をして立ってもらうとふらつき感もほとんど取れていた。

    家庭治療の冊子をお渡しし交感神経を活発にする生活と次回自宅での治療を指導することにして終了した。


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  • Posted by へんせき at 21:59Comments(0)小児・婦人科