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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年10月29日

小学4年毎年繰り返す頭痛発作

小学4年女子。小学2年の6月に最初の頭痛発作が起こる。このときは頭ではなく右耳を押さえて泣き叫ぶ。痛くなったりよくなったりして約30日続き、大学病院の耳鼻科、脳外科、小児科、神経科、歯科で検査したが原因不明。

二回目は小学3年の9月28日から20日間に7日左コメカミ部に針で刺されるような電撃痛「10秒から30秒の発作、数秒治まり、また発作10秒から30秒」これが1回から10回連続で繰り返され、一日に1セットから12セット。発作の後は顔面蒼白で発作がない日も同部位にズキズキした痛みが続いた。このときは頭痛専門医に三種類の薬を試されたが効果がなかった。

三回目は小学4年、今年の6月10日から33日間頭痛が続きそのうち発作発生は5日。このときは大学病院小児科に検査入院して採血、脳波、MRI、眼、歯、心理、起立性、心臓検査など全て異常なく「片頭痛」と診断された。薬の効果は?で整体に5回行ったが変化なし。

今回10月16日から頭痛が始まり18日には頭痛発作も始まり今日まで8日間発作が起きている。この14日間に頭痛も発作も無かったのは3日のみで登校は5日。今日も朝7時過ぎに15秒ほどの発作が4回続き、登校したものの中程度の頭痛が続いたので昼前に早退してきた。

いま頭痛が続いているのですぐ診て欲しいと電話があり10分後に来院。今回は二回頭痛専門医を受診して4種類の薬を使ったが思わしくなく、テグレトールは副作用で使えなかった。医者は「SUNCT](短時間持続性片側神経痛様頭痛)かもしれないと診断している。

頭痛発作時の動画も携帯パソコンで見せてもらったが布団の上で頭を抱え込みのた打ち転げまわりとても辛そうである。今は右のコメカミ(発作時と同じ部位)に中程度の痛みがある。肩こりがあるというので触ってみると小学生とは思えないような凝りが右肩上部にある。治療は先ず右の目の周りに円皮針4個を貼ってみたが変化なし。

次に左H5右H5の井穴刺絡で変化なし。次に右F5の井穴刺絡で痛みが軽くなり左F5で痛みが無くなった。治療はここで終了してご近所なので痛みが出たらすぐ来るようにお話した。夜電話がありその後落ち着いているとのこと。今日の治療だけではこの頭痛の原因が肩こりなのか眼から来るものか自律神経由来のものかはっきりせず、持続性も不明なのでもう少し治療を続け効くツボがはっきりしたら母親に自宅治療を覚えて欲しい。

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  • Posted by へんせき at 23:20Comments(0)小児・婦人科

    2012年10月17日

    小学1年生鍼灸でおねしょ治療挑戦

    小学1年男子。毎日おねしょをして紙パンツをして寝ている。本人がおねしょを卒業したいと言い出し、何がいいか調べた結果鍼灸を試してみようと来院された。

    おねしょ治療には足湯の併用がいいと荻窪で開業されているS先生から教えていただいて、それ以後追試しているが確かに効果が高い。しばらく自宅で毎日治療して欲しいのでお母さんに足湯のやり方を含め治療一つひとつを説明し、実際やっていただいた。(H5F5の井穴刺絡と曲骨、次髎のお灸)一週間続けて経過報告してもらうことにした。

    最初治療器具の使い方など少し戸惑っていたがすぐになれ、これなら出来ますとのこと。ひとつ年上のお姉ちゃんもずっと治療を見ていたが、時々咳をするのでついでに風邪の治療をすることにした。本人に治療していいか尋ねるといいと言う。こちらはお母さんにツボだけ指示し実技はやっていただいた。(H1H6の井穴刺絡と大椎のお灸)

    治療の手つきもだいぶ慣れてきた。お姉ちゃんは治療の途中から咳が治まり出なくなった。お母さんが治療を覚えると家族の健康管理に大いに役立つので私も積極的に教えるようにしている。治療用具も用意しているので興味のある方はお問い合わせ下さい。

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  • Posted by へんせき at 08:55Comments(0)小児・婦人科

    2012年10月11日

    起立性低血圧と起立性調節障害

    9月中旬、母親に連れられ中学3年女子が治療にみえた。主訴は週に2回程度だった頭痛が新学期がはじまってほぼ毎日起こるようになった。他にも朝礼とか体育のとき立っていると気持ちが悪くなる。夜寝付くまで1~2時間かかる。

    7月K大学病院に一泊入院して脳、心臓血管系の検査を受け起立性低血圧があり起立性調節障害ではないかと言われた。しかし起立性調節障害に特徴的な朝起きられず、午前中ごろごろしているというようなことはなく頭痛がなければ学校に行けるそうだ。

    座位と臥位で血圧を測ってみると低めだが異常というほどではない。治療は交感神経の働きをよくするH5F5の井穴刺絡と志室のお灸。自宅でも同じ治療をしてもらうことにした。9日後2回目の治療。この間の経過は治療効果が出ていないようで、起床時毎日頭痛があり、しばらくして治ることもあれば半日続くこともある。痛い時は鎮痛剤を飲んでいる。

    立ってふらっとすることがあり10秒くらい目の前が暗くなることもある。体育は見学して学校は1回休んだ。朝はもう少し寝ていたいがちゃんと起きてご飯も食べている。今日も左の後頭部が痛いと言う。治療方針を変えてH6F4の井穴刺絡をすると少し痛みが減る。次に左後頭部を触診して圧痛点を3ヶ所探しそこに頭部刺絡をすると直後痛みが消失した。

    この子は交感神経の働きが悪くて出ている症状と頭痛に関しては何か心因性の頭痛(緊張型頭痛)が混じっているような感じがした。自宅治療はH6F4の井穴刺絡と頭痛が出たら頭部刺絡、お灸4ヶ所とした。その後10日経つが経過はいいと連絡があった。頭痛は起きてもすぐよくなり鎮痛剤は飲んでいない。学校も休んでいない。

    母親に学校の様子を聞いてもらうと友人関係で少し悩みがあったようでそれも関係しているかもしれない。治療は交感神経、副交感神経両方を同時に抑制するのがいいかも知れない。もう少し治療継続して一番いい治療法を探したい。

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  • Posted by へんせき at 12:57Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2012年10月02日

    悪化して3年経ったアトピー性皮膚炎

    治療を始めて一ヶ月経過したアトピー性皮膚炎の患者さん。(33歳男性会社員) 幼少期よりアトピーで17歳の時顔面が一時悪化したがその後30歳くらいまでは日常生活に支障がないくらいに落ち着いていて薬も使ってなかった。

    30歳の時、仕事や家庭の事情で忙しく過度のストレスのせいか顔から湿疹が始まり体中に広がっていった。それから約3年間ステロイド軟膏、プロトピック軟膏、抗ヒスタミン剤等の薬物治療を続けている。普通は悪いながらも夏は幾らか調子がいいのに今年は湿疹がひどく、鍼灸を試してみようと思われた。

    初回の治療は腹診により右F2F6と副交感神経抑制のH5F5。自宅で5日間ピソマによるH5F5圧迫刺激してもらったがあまり効果を感じないというので、ファインタッチによる井穴刺絡(右F2F6とH5F5)に変え10日間続けた。初診から16日目の二診時、体全体の赤みが30%程改善していた。治療は同上プラス志室の灸。自宅で1日おきの井穴刺絡と保湿をまめにするように指示。

    二週間後に3回目の治療。皮膚の状態は最初の半分くらいによくなっている。痒みは夜中に感じるが日中はほとんどよくなっている。自宅治療と保湿は指示通りにしている。皮膚科の薬は同じ量を使っている。このまま落ち着いて30歳前の状態になって欲しいという。足の甲や指の皮膚症状もよくなってきたので少し運動をして体を動かすように勧めた。自宅治療は1週間休んで再開するようにした。

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  • Posted by へんせき at 23:55Comments(0)皮膚疾患