たまりば

健康・ダイエット 健康・ダイエット調布市 調布市

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by たまりば運営事務局 at

2013年12月27日

子宮頸がん検診で異形成細胞が見つかった


去年お子さんの足首捻挫の治療をした41歳女性。3人目の子供を産んで7年、子宮頸がんの細胞診を受けた。そこで中度から高度の異形成が見つかり三日後に精密検査を受けると言う。医者の説明では運が悪いと初期がんになっているかも知れないと言われた。免疫を高めるために鍼治療をしてみようと来院された。

現在子宮頸がんはどのような順序で検査が進み治療が行われるのか説明した。先ず細胞診が行われ細胞の形態によりクラス分類が行われクラスⅢ以上は精密検査が行われていたが、近年判定方法が世界標準様式である「ベセスダシステム」移行し細胞診の結果によりコルボ診、生検、HPV検査が行われる。

精密検査でがんと診断されたら11のステージに分類され、ステージにより標準的な治療法が決まっている。がんと決まった訳ではないので今日は免疫を上げるために(睡眠の質を上げる治療、胃腸の調子をよくする治療、精神を安定させる治療)をして、自宅で出来るお灸の指導をした。

治療は井穴刺絡でF1F6F3F4H6、頭部刺絡で百会、灸を三陰交、失眠、志室、次髎、後頚部に鍼を4ヶ所。自宅で足湯とピソマ+お灸をやっていただくことにした。HPVウィルスに感染しても免疫により約90%は排除される。残り10%は軽度の前がん状態になるもののほとんどは正常な状態に戻る。最終的にがんになるのは約0.1%と考えられている。それでも1年間に約15000人が子宮頸がんと診断されている。

今年も数人細胞診で異形成と診断され人がお見えになったが精密検査で全員がんではなく経過観察になった。鍼灸治療は免疫に作用するので前がん状態、術後の体調管理、抗がん剤副作用軽減などにも応用できる治療と思っている。

にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 21:41Comments(1)小児・婦人科

    2013年12月25日

    心室期外収縮と肝臓の疲れによる背中と腰の痛み


    1ヶ月くらい前に脈が跳び気持ち悪いと言って来院された50歳の男性会社員。一週間ずっと不整脈が続くので医者に行ったら心電図検査で心室期外収縮と診断された。悪い不整脈ではないので様子を見るように言われたが、くっーとする症状が気になるので鍼治療で止まらないかとの依頼。

    すぐ止まると確約できないとお話しした上でH3H2F4H6の井穴刺絡をする。この不整脈は自律神経の異常により生じると言われているが原因不明のことが多い。飲酒、睡眠不足、ストレス、過労などが誘因となることもあるのでアルコールを止め少し仕事を少なくするようにお話しして治療を終えた。治療直後に不整脈の症状に変化はなかったが三日後に止まった。

    しばらく禁酒していたが不整脈が治まったので一週間前からまた飲み始めた。すると今度は2日前から右の背中から腰全体にかけて鈍痛を感じるようになった。背中を叩いても響かないが、ベットに寝た状態から起きる時や腰を捻ると痛みが出る。椅子に腰かけていると鈍く痛い。お腹を診るとお臍の右側に圧痛がある。

    胃、肝臓、腎臓、膵臓、胆嚢の異常が予想された。左F1左F6の井穴刺絡で変化なし。右F3で変化なし。右F2で右背中の痛み軽くなる。まだ腰の鈍痛が残っているので左右F4。「あれっ」というくらいに痛みが取れる。以上の治療経過から肝臓の疲れからの腰背部の痛みと考えられる。次に足の肝経と背中の肝ゾーンの反応を見て施灸する。

    ずっと仕事が忙しいのと、飲酒が誘因になっているようだ。これから年末年始にかけて酒の機会が増えるので自粛された方がいいとお話しして治療終了した。

    にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 22:22Comments(0)呼吸・循環器

    2013年12月16日

    脳出血後遺症による半身のしびれ感と刺絡治療


    7月に脳出血を発症した50歳男性。出血部位は被殻。急性期の治療を一か月受けた後、リハビリ病院に転院して二か月治療を受け退院した。リハビリにより最初あった左手足の麻痺はほとんど回復したが、発症後1ヶ月経過したころから左半身(特に手足)に痺れ感を覚えそれが改善せずずっと続いている。

    現在血圧コントロールの薬を飲んでいる。しびれの薬も漢方薬や安定剤、ビタミン剤など試したが効果がなく病院ではこれ以上治療することは出来ないと言われたそうだ。麻痺や言語障害はないが今の状態がずっと続くのは嫌なので効果がありそうな治療を試してみたいとのことで来院された。

    一番辛い症状は手足のしびれ感だが他に左側の舌の感覚が変でゴムを噛んでいるような感じがするとか、明け方4時くらいに左ふくらはぎが引きつるなどの症状もある。治療は患側の手足の井穴刺絡をする。しばらくすると冷たかった手が右と同じくらいに温かくなった。しかししびれ感に変化なし。次に頭部の右感覚野の圧痛点を調べ頭皮鍼をする。20分ほど置鍼をしてしびれ感が変わるか様子を見る。

    最後に左足のこむら返りを予防するために左足にパイオネックスを3個貼って治療終了。慢性に経過している脳卒中の後遺症に対しては手足、頭部、眼窩などに効果的な治療点をどう探すかがポイントになる。難しい症例だが数回の治療でまったく効果がなければ他の治療法や医療機関を紹介しなければならない。



    にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 19:58Comments(0)脳・精神・神経

    2013年12月05日

    五十肩(急性期)の痛みと井穴刺絡

    53歳女性会社員。重たいバックを肩にかけて得意先を回っている。二週間ほど前から左肩から上腕部が痛くなり動かし難くなった。夜は左腕を下にすると痛みがひどくなる。(仰向けに寝て肩が痛むときは腕の下にタオルを何重かに折り入れると楽になる。)

    首を動かしての痛みやしびれはなく、五十肩による急性期の痛みと思われた。肩の動診(屈曲、伸展、外転、結帯、結髪など)をして痛みの出る部位と可動域を確かめて治療を始めた。

    痛みは肩の後ろ側(小腸経)に一番感じる。左のH5H6H4H1H2の順に可動域を確かめながら井穴刺絡を行う。H6が一番いいようで、次に左大腸経の圧痛点と動作痛、可動域を調べ運動鍼。いつも肩にバックをかけているとのことなので首肩を調べると肩の後方に4ヶ所の圧痛点。そこに灸を各3壮。

    最後にアレルギーによる肩関節炎の可能性を確かめるためにH5F5の井穴刺絡をしたがあまり変わらない。五十肩は普通一年くらいをかけて痛みから拘縮を経てだんだん回復していくが最初2~3ヶ月続く痛みを少しでも軽くできるとリハビリもやりやすく結果として回復までの期間を短くできる。本物の五十肩は治るまでしばらく時間がかかるので自宅でお灸、体操など併用していくことも効果的だ。

    にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
    にほんブログ村  

  • Posted by へんせき at 23:07Comments(0)運動器疾患