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2021年01月04日

帯状疱疹後神経痛を発症しやすい人

一般的に帯状疱疹は最初患部の違和感や痛みを感じ数日のうちに水疱などの皮膚症状が現れる。やがて水疱も枯れ皮膚症状も治まり痛みなどの神経症状もよくなる。病気の知識がある人は水疱が出た段階で医者にかかることになる。医者にかからなくとも自然に治ることも多い。

普通はよくなって終わりだけど一部治った後しばらく経って痛みだけが再燃することがある。また皮膚症状が治まっても痛みだけは続くこともある。この痛みはとても厄介で鎮痛剤や何度ブロック注射をしてもよくならない人もいる。痛みの程度も様々だがこの痛みと一生付き合わなければならないと思うと精神的にも参ってしまう。

この神経痛を発症しやすいケースは①帯状疱疹の治療が遅れた ②皮膚症状がひどく出た ③高齢者や糖尿病などの持病がある人 ④ステロイド剤や免疫抑制剤、抗がん剤などの使用者などが多い印象がある。

鍼灸治療に来られる人は病院でいろいろな治療をしても痛みが取れなかった人がほとんどだ。鍼灸治療がどれくらい効果があるかというと私の主観では半分は効果なし、2割は効果あり、3割は改善ありというところだ。時間がたっているのは治りにくく、初回の治療で改善が見られたものはよくなる可能性が高い。

そのあたりのことを説明して治療に移ることになる。40歳代の男性在宅で仕事をしている。右足のすね付近に痛みが出た一週間後に水疱がでて医者にかかる。皮膚症状は2週間ほどでよくなったが痛みが残ったのでその後10日ほど鎮痛剤を飲んだら痛みも治まった。やれやれと思っていたが1か月後に右足にしびれ感が出てその後引っ張られる感じ、痛い筋肉注射をした後の感じ、皮膚のジンジン、ピリピリした感じが出てきた。

また受診して鎮痛剤を飲むが今度は一向に良くならないということで来院された。初回はH5F5を2回、F6F1井穴刺絡をすると10→4くらいに症状が改善した。3回目からはH5F5やらずに痛みを感じる部位の経絡に沿った井穴刺絡、反対側の鍼、痛い部位の強刺激の鍼などの治療を行う。5回やったところで痛みは10→1~2と落ち着いて日常生活の支障もあまり感じなくなっている。

この方は若いし、現在はリモート勤務だけど運動もやっている。どちらかというと帯状疱疹後神経痛にはなりにくいタイプと思えるが何事にも例外はある。

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    Posted by へんせき at 22:27│Comments(0)脳・精神・神経
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