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2010年12月24日

逆流性食道炎の相談

三年ぶりに会社の人間ドックを受けたら上部消化管内視鏡検査で「逆流性食道炎」を指摘され、経過観察となった40歳代女性から相談を受けた。

逆流性食道炎とは食道と胃の境目にある下部食道括約筋(LES)の機能が低下して胃酸を含む胃内容物が食道に逆流することにより炎症を起す疾患だ。LESは食物が胃に入る時は自然に緩み、胃で消化されている時は閉じて内容物が食道に逆流しないようにしている。

食道粘膜は胃酸にとても弱いので、炎症が起こりやすい。内視鏡所見により炎症の程度はLA分類によりNからDに分けられる。だが内視鏡所見と自覚症状は必ずしも一致しない。自覚症状で多いのは、胸焼けだが胃痛、胸の痛み、げっぷ、胃の膨満感、口が苦い、咽の痛み、咳などもある。しかし自覚症状をあまり感じない場合もある。

この方は軽い胃の痛みと膨満感を感じる程度でひどい自覚症状はない。LESの圧を上げる薬や逆流を防ぐ薬はないので、プロトンポンプ阻害薬(PPI)での治療が普通になるが、薬を使い難い事情があるので先ずは生活習慣を見直すことを勧めた。

①食べた後すぐ横にならない ②夕食後寝るまで3時間あける ③早食いせず腹八分目に食べる ④胃酸分泌を促進する食べ物を控える ⑤胃内滞留時間が長い食べ物を少なくする ⑥ストレス対策 ⑦腹圧を上げない ⑧熱いものは避ける ⑨牛乳、山芋、大根、キャベツ、豆腐や食後にガムをかむ などをしばらく続けて違和感が取れなければ治療に来て頂くことにした。

私の鍼灸治療では自律神経的に副交感神経を抑制して胃酸分泌を抑える治療や消化管粘膜と関係ある陽明経のツボを刺激したり、頭部の灸や刺絡をする。触診すると胸部や腹部に圧痛や緊張があるのでその軽減を目安に治療するといいようだ。

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  • Posted by へんせき at 00:43Comments(0)胃腸・消化器