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2015年04月10日

低音障害型感音性難聴による耳鳴りと耳閉感

一週間前に初診の60歳代の会社経営者。二人の医者から治りませんと言われ井穴刺絡でよくならないかとの期待をもって来院された。症状は右低音部の耳鳴り、頭鳴と耳閉感。発症は昨年12月25日中国へ出張3日目、帰国して12月5日に開業耳鼻科を受診。2週間薬を飲んでもよくならず、総合病院を紹介されて受診したが、突発性難聴による耳鳴り耳閉感で治らないと宣言されたそうだ。

それから3ヶ月経つがひどい時は気になって何にも出来ないと言う。普通に会話できるので聴力はどうかとお聞きすると生活に支障はないと言う。また一日の様子を尋ねると起床時は楽でだんだん悪化して夜がひどいが、布団に入ると楽になる。お話をしていて本当に突発性難聴によるものか疑問に思えてきた。

初回はH5F5井穴刺絡。三日後の2回目はあまり変化がないと言うのでF3F4H6の井穴刺絡を試してみた。それと医者を変えてもう一度検査をするように勧めた。二日後3回目の治療、昨日別の耳鼻科に行き突発性難聴ではなく右耳の低音部の聴力が40~50㏈に落ちている低音障害型感音性難聴と診断され丁寧な説明を受けてきたとのこと。特効的な薬はないが念のため虎の門病院で詳しい検査をするよう紹介された。治療はやはり副交感神経抑制が正解だと判断してH5F5井穴刺絡2回。

いろいろお話を聴いていると昨年6月にも程度は少し軽いがやはり中国出張に行って同様の症状が起こり1ヶ月程して自然によくなったことがあったと言う。中国に行くと何か変わるのかお聞きすると日本に居るときの緊張感から解放されほっとするそうだ。それが発症の誘因になっているかもしれない。

本日4回目の治療。昨日虎の門病院で詳しい検査を受け診断は低音障害型感音性難聴。メニエール病や耳管狭窄症などはない。この病気はストレスが原因のことが圧倒的に多いと言われ、特効薬はないが気分を安定させる薬をしばらく飲んでまた来るように言われたそうだ。

この一週間ピソマとお灸のセルフケアをやってもらっているが、少しずつ耳鳴りと耳閉感の程度が軽くなっているようで初診時から10→5くらいに改善していると言う。治療はH5F5井穴刺絡2回と右頚部耳の周囲にハペパッチを貼る。自宅でピソマによるH5F5刺激をもうしばらく続けるよう指示。一週間で4回治療してお話を伺ううちに少しずつ患者さんの背景も分かってきた。ストレスとどう付き合うかや10年間続けている喘息治療のステロイド剤と気管支拡張剤の対処など少しずつ話し合って行きたい。

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  • Posted by へんせき at 20:11Comments(0)感覚器疾患