2011年11月20日
介護で生じた急性腰痛

患者さんは37歳の男性。10年ほど前ギックリ腰で鍼灸治療を受けたことがありその時は数回の治療でよくなったので今回も鍼灸をやってみようと来院された。本人は体重約90㎏のがっしりした体格であるが、なるべく鍼は刺さず軽い刺激での治療を希望された。
現状を確認すると腰を前屈すると30度くらいで痛みが出る。後屈は腰が不安で出来ない。右には捻れるが左に捻ると痛い。側屈は左右とも痛みが出る。左の大腿後側にしびれを感じ歩くと左脚にいくらか力が入らない。
体表に痛みを感じさせず鎮痛効果が高い治療、刺絡と円皮針で対応することにした。左の膀胱経、胆経、肝経の順に井穴刺絡をする。一穴ごとに動作痛がなくなり、患者さんは不思議そうに何度も体を曲げたり捻ったりして確認されるが痛みもしびれもほぼ完全になくなった。右側屈でいくらかつっぱり感が残るがこれはもともと体が硬いことによるものだと仰る。
最後に百会の刺絡をして左臀部に円皮針を1ヶ所貼り、体の緊張を取る為の一人で出来る操体法を指導して治療を終了した。全てではないがこの症例のように痛い場所は触らずに患部から離れたツボに軽い刺激で鎮痛できる場合もある。

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