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2010年08月26日

肩の痛み(五十肩と腱板断裂)

肩の痛み(五十肩と腱板断裂)肩の痛みを訴えられる場合、①肩の筋肉が痛い ②肩の関節が痛い ③首が痛い この三つの違いを全て肩が痛いと表現されることがある。

②の肩関節が痛い症状で多いのが五十肩(肩関節周囲炎)と腱板断裂で症状は似ているところも多いが両者は病態が違うのできちんとした鑑別診断をしたうえで治療しなければならない。

五十肩は急性期には痛みがひどく寝ているとき腕の置き場に苦労するほどだ。1~2ヶ月で痛みは引いてくるが今度は腕や肩が上がらなくなる。この時期から積極的に運動療法をすると半年から1年で生活に支障がないくらいに自然に治る。

腱板断裂は主に50歳以上に起こり、原因は加齢、肩の使いすぎ、転倒や打撲によるけが等だが、半数以上は特に思い当たることなくいつの間にか断裂している。特徴は肩の鈍い痛みが長く続くこと。もし6ヶ月以上痛みが続き悪化するようなら腱板断裂の可能性がある。腱板断裂の診断にはMRI検査が必要だ。

今日お見えになった50歳代後半の女性は電話でのお話では五十肩と思ったが、痛くなった経緯や徒手検査をしてみると腱板断裂の疑いがある。鍼灸治療は痛みや可動域を調べ、それが少しでも改善するポイントを探し鍼、お灸、刺絡、円皮鍼などをして症状の軽減を目指すがよくなるのに少し時間がかかる。

腱板断裂には運動療法も効果があるが断裂している腱を特定しないと逆効果になる。MRI検査を依頼してその結果を見て本格的に治療することにした。



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    Posted by へんせき at 23:08│Comments(0)運動器疾患
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