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2010年11月28日

痛風発作の鍼灸治療

昨日初めて女性の痛風発作を診た。「風が吹いても痛い」というくらい激しい痛みに襲われる痛風は圧倒的に男性に多い疾患で100人中女性患者は1~2人といわれている。原因は女性ホルモンが腎臓から尿酸の排泄を促進するからで、基準値も女性は低く設定されている。

この方は70歳代で坐骨神経痛の治療をしているが、慈恵医大第三病院・腎臓高血圧内科で高血圧や腎臓の治療を受けておられる。血液検査でも尿酸値は高く尿酸降下薬も処方されている。このように足の親ゆびの付け根が赤く腫れて痛くなったのは2回目で最初は今年7月だった。その時は坐骨神経痛治療のため通院していた整形外科医に診せたが虫さされでばい菌が入ったのではないかと言われたそうだ。

痛風の薬物治療は始めての発作時と尿酸降下薬を服薬中に発作が起こった場合では治療が違うので痛風に詳しい医師を受診する必要がある。鍼治療は発作時の痛みに対して非ステロイド系抗炎症薬と同等の効果があるように感じる。今日も往診して診たが、昨日より赤みが減り足を着く時の痛みが軽くなっている。

この方は長年の高血圧で腎機能が低下し尿酸の排泄が悪くなり痛風発作を起したものと推察される。発作で関節が腫れ痛むのはとても辛いが、もっと怖いのは腎臓を始めとする内臓が次第に侵されることにある。腎臓病に特効薬はなく悪くなると人工透析か腎移植しか方法がなくなる。

鍼灸治療が直接尿酸値を下げるかは不明だが、鍼灸には血圧降下作用や鎮痛作用は充分認められるので鎮痛剤が使いにくい方などは選択肢のひとつになると思う。

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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(2)生活習慣病