たまりば

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2010年11月28日

痛風発作の鍼灸治療

昨日初めて女性の痛風発作を診た。「風が吹いても痛い」というくらい激しい痛みに襲われる痛風は圧倒的に男性に多い疾患で100人中女性患者は1~2人といわれている。原因は女性ホルモンが腎臓から尿酸の排泄を促進するからで、基準値も女性は低く設定されている。

この方は70歳代で坐骨神経痛の治療をしているが、慈恵医大第三病院・腎臓高血圧内科で高血圧や腎臓の治療を受けておられる。血液検査でも尿酸値は高く尿酸降下薬も処方されている。このように足の親ゆびの付け根が赤く腫れて痛くなったのは2回目で最初は今年7月だった。その時は坐骨神経痛治療のため通院していた整形外科医に診せたが虫さされでばい菌が入ったのではないかと言われたそうだ。

痛風の薬物治療は始めての発作時と尿酸降下薬を服薬中に発作が起こった場合では治療が違うので痛風に詳しい医師を受診する必要がある。鍼治療は発作時の痛みに対して非ステロイド系抗炎症薬と同等の効果があるように感じる。今日も往診して診たが、昨日より赤みが減り足を着く時の痛みが軽くなっている。

この方は長年の高血圧で腎機能が低下し尿酸の排泄が悪くなり痛風発作を起したものと推察される。発作で関節が腫れ痛むのはとても辛いが、もっと怖いのは腎臓を始めとする内臓が次第に侵されることにある。腎臓病に特効薬はなく悪くなると人工透析か腎移植しか方法がなくなる。

鍼灸治療が直接尿酸値を下げるかは不明だが、鍼灸には血圧降下作用や鎮痛作用は充分認められるので鎮痛剤が使いにくい方などは選択肢のひとつになると思う。

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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(2)生活習慣病

    2010年11月27日

    後骨間神経麻痺の鍼灸治療

    指が動かないという主訴で50歳代の女性が来院された。4日前うたた寝をしてその後歯磨きをしようとして指の異常に気付いたそうだ。左手の指が真っ直ぐ伸ばせない。おそらく腕枕をして上腕部を圧迫したものと考えられる。

    整形外科を受診して橈骨神経麻痺と診断されビタミンB剤が処方された。三日経つがあまり変化がないので鍼灸治療を試してみようと思われた。今まで鍼灸の経験はない。

    橈骨神経麻痺の一番の特徴は下垂手といって手首の背屈と手指が付け根から伸ばせなくなる症状だ。この方は手首の背屈は可能だが手指(特に3,4,5指)が下がって真っ直ぐ伸ばせない。知覚の障害はない。そうなると橈骨神経から分岐した後骨間神経麻痺ではないかと推察される。

    治療は小腸経、大腸経、三焦経を選び特に肘周辺の大腸経を詳しく触診した。普段の治療ではめったに物療機器は使わないが麻痺のときはパルス療法を併用する。この患者さんの発症の原因は仕事から帰ってうたた寝せずにはいられないくらいの疲れが根底にある。神経麻痺の回復のためにも疲れを取り内臓の働きを高める治療が必要になる。

    顔面神経麻痺や橈骨神経麻痺にしても発症後一刻も早く治療を始めることが予後を左右する。幸い息子さんが鍼灸学校の学生であるそうなので明日一緒に来院してもらい治療法を指導することにした。このような急性疾患は初期に連続して治療することも大切なので自宅で治療出来ればそれに越したことはない。

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  • Posted by へんせき at 01:08Comments(0)脳・精神・神経

    2010年11月25日

    Ⅲ度高血圧の鍼灸治療

    高血圧の分類で一番重症のⅢ度高血圧の方が奥さんに連れられて来院された。元来血圧が高いと会社の健診で指摘されていたが自覚症状がないので放って置いた。しかし今回の健診で204/110mmHgで3日後再測定があり190/110mmHg。

    血圧指導があり1週間後にまた測定されるとのこと。自分の健康管理に無頓着であってもこれはまずいと思い近所の医者にかかり薬をもらい5日間飲んだが下がらないので、奥さんから鍼をするように説得され来院の運びとなった。奥さんは体の不調はほとんど鍼治療で対処される鍼灸理解者である。

    治療前に血圧測定すると180/108mmHg。手と足の治療をした後で170/105mmHg、次に体幹部の治療を加えた後で164/100mmHg、最後に頭部二穴に鍼をして測定すると158/98mmHgまで下がった。下がりはしたがこれは一時的な効果なので長期的に正常値に近づけていくには、治療の継続、生活習慣の見直し、さらにこの方はⅢ度高血圧なので薬物治療も必要だと思われる。

    奥さんには治療を見学してもらい自宅でのお灸のやり方を指導した。ご本人には先ずはタバコを1日3本以内に減らすようにしていただいた。血糖値もやや高いそうなので医者は生活習慣病に詳しい循環器内科医を紹介した。高血圧の治療は長期に継続していく必要があるが、薬が不要になった人もいる。

    日本では近年徐々に高血圧の基準値が引き下げられてきた。今の基準では130/85mmhg未満を正常とし、140/90mmHg以上は高血圧とされるが、血圧は年齢と共に少しずつ上がっていくので自覚症状がなく危険因子がなければ1969年の基準150/100mmHg未満を目安に管理していけばいいのではないかと思う。

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  • Posted by へんせき at 00:38Comments(0)呼吸・循環器

    2010年11月23日

    未破裂脳動脈瘤の経過観察

    3年前から未破裂脳動脈瘤の経過観察をしている患者さんがいる。当時70歳であったこの女性は時々右の側頭部に軽い痛みを訴えられていた。鍼灸治療で痛みはすぐよくなったが何回か繰り返したので知り合いの医師に脳の検査をお願いした。

    MRI検査の結果右内頚動脈サイフォン部に9mmの未破裂脳動脈瘤が見つかった。そこで聖路加国際病院の脳神経外科を紹介され、以後半年から1年間隔で造影CTによる経過観察をしてきた。昨年の検査まで大きさに変化はなかったが、今回は3.0テスラのMRIが導入されたので動脈瘤の位置と大きさを再確認し「くも膜下出血」の危険性を判断することになった。患者さんから一人で説明を聞いても理解出来ないので付き添いを依頼され同行した。

    内頚動脈のサイフォンは海綿静脈洞部と脳部に区別されるが、今回の検査で部位は海綿静脈洞部で仮に破裂しても「くも膜下出血」の危険がない所と説明された。もちろん他の症状はでる。結果としてまた1年様子を見ることになった。脳外科医と話をするので久しぶりに解剖の本で脳の血管と神経を勉強した。人体の仕組みはどこも不思議で人智を超えた驚異であるが、その中でも脳の神秘はまた別格の感を持つ。私が教えを受けた先生(医師)は既に故人となられたが、脳・神経の勉強を強調され再現性のある治療を常に提唱されていた。

    未破裂脳動脈瘤は一般的に破裂するまで無症状で、脳ドックなどで偶然発見されることが多い。発見されても今のところ破裂するかどうかは形や大きさでしかリスク予測できないが将来的にはコンピューターシュミレーションにより精度が上がると思われる。血管内治療は現在技術革新の最中である。未破裂脳動脈瘤をもつ成人は50人に1人、くも膜下出血は人口10万人あたり10~20人発症といわれている。

    過剰な検査は必要ない不安を与えお勧めできないが、高血圧や糖尿病、家族にくも膜下出血を起した人がいるような方は一度脳ドックを受けてもいいだろう。しかし禁煙、節酒、運動、血圧管理などの生活習慣の見直しは検査以上に大切だと思う。

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  • Posted by へんせき at 01:46Comments(0)脳・精神・神経

    2010年11月20日

    禁煙補助治療としての鍼灸

    タバコ値上げを機に禁煙しようと禁煙外来を受診する人が増加し、経口禁煙治療薬チャンピックスの供給が間に合わず新規患者は予約待ちとの報道があった。禁煙を希望している30歳代の女性が禁煙を成功させるために鍼灸を利用したいとのことで来院された。

    この女性は4年前テニスで手首を痛めた際一度の鍼灸治療でよくなったことがあり鍼灸に対して信頼をお持ちだ。喫煙歴は13年、一日約20本吸っている。今まで禁煙しようと思ったこともなくニコチンやタールの含有量など気に留めたこともなかった。

    しかし来年結婚を予定しているので将来的に妊娠、子育てを考えた時タバコは止めるべきだと考えたそうだ。さらに喫煙者の父親の肺気腫とタバコは吸わないが母親の喘息を見ているのも禁煙動機になっているようだ。

    喫煙は本人の嗜好で吸っていると思われがちだが喫煙者の7割はニコチン依存によるものだ。ニコチン依存の仕組みはタバコを吸うとニコチンが脳内のアセチルコリン受容体にくっつき、ドパミンが放出されることによる。禁煙外来ではニコチンパッチかチャンピックスによる治療で自力だけの禁煙より1.6~3.2倍成功するという報告がある。

    この患者さんは禁煙動機がはっきりしているし意志も強そうなので吸いたくなった時に適切な対処法を知っていれば副作用もある禁煙治療薬を使わなくても成功すると思う。鍼灸の治療は腎経(脳)と肺経(呼吸)を中心に頭部のツボを使い神経のイライラ感を抑えることを目的とした。そして吸いたくなった時に円皮針を手のツボに貼り押圧刺激する方法を指導した。最後に私が二十数年前禁煙したときの経験談を話して初回の治療を終わった。

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  • Posted by へんせき at 23:56Comments(0)呼吸・循環器

    2010年11月18日

    間質性膀胱炎の治療経過

    11月3日の記事で紹介した間質性膀胱炎と思われる患者さんの治療を昨日までに5回行なった。11/3初回治療の後、当日激痛は無くなったが鈍痛が時々ある。翌日朝は調子がよかったが午後からまた激痛が起こる。

    11/5、二回目の治療。使用したツボは初回とほぼ同じだが円皮針を肝経に貼る。11/8まで激痛はなく、鈍痛の程度も治療前の6割程度に軽減する。トイレの間隔は10分~15分というようなことは無くなり1時間~1時間半くらいは大丈夫になる。夜も痛みで目が覚めなくなる。治療効果を感じてきたそうだ。

    11/8の三回目の治療では頭のツボを1穴増やし、下腹部に圧痛点1ヶ所に知熱灸5壮追加する。11/12に四回目の治療をするが、前回治療から残尿感がなくなり鈍痛を感じる時間も少なくなった。トイレは2時間以上行かなくていい時もあり、仕事に支障をきたすことも無くなった。

    11/17、五回目の治療。前回の治療から膀胱炎の痛みはほとんど無く土曜日には外出したが3時間以上トイレに行かずに済んだ。しかし昨日今日とまだ少しトイレが近いような気がする。今日生理が始まったが、7月10月と悪化したのは生理が来て数日後だったので今回はどうなのか少し不安と仰る。しかし何軒も病院廻りをして治らなかった症状がよくなってきたのでとても希望が持てるようになったそうだ。

    五回目の治療時には下腹部の圧痛も消失していて、痛みに関してはほとんど完治したといってもいいと思う。トイレが近く感じるのは膀胱炎の症状よりいままでのことが脳にしみ込んでいることによる神経性のものとも考えられる。痛みがこのまま完全に治まり、トイレが気にならなくなるかもう少し経過観察することにした。なお初回治療の後から鎮痛剤はじめ薬は飲まずに過ごしている。

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  • Posted by へんせき at 23:56Comments(0)泌尿・生殖器

    2010年11月17日

    寝違いの鍼灸治療

    時々健康管理のために来院されている30歳代の男性から土曜日首の痛みの電話相談があった。朝起きたら首が痛い。振り向こうとしたり上を向こうとする動作が出来ないとのこと。目が覚めたとき枕から頭が落ちていて不自然な格好で眠っていたのが原因ではないかと仰る。おそらく寝違いによる痛みだと思われる。

    午前中に近所の整形外科を受診したが、特に神経的な問題はないので首の牽引をしようと提案された。しかし以前牽引をしてかえって悪化した記憶があるので治療は断ってきたそうだ。

    この方には簡単な家庭治療マニュアル冊子と治療道具をお持ちいただいているのでこのような時とても役に立つ。治療院での診療時にツボの探し方や円皮針の貼り方、艾のひねり方なども指導しているので単純な痛みの対処はポイントを教えると自分で出来る。

    自己治療をして1時間後に連絡があり完全によくならないがゆっくりなら動かせるようになったそうだ。この方が昨日来院された。翌日もう一回治療したら80%はいいが、首を斜め前に倒す動作と上を向く動作でまだ少し痛いとのこと。早めに自己治療してあるので後の治療はとても楽だ。

    手の指のツボ1ヶ所と頭部の百会を刺激した後、前頚部の圧痛点に1ヶ所円皮針を貼ったら首の動きは正常に戻った。改めて早期の自己治療の大切さを感じた。発熱や腰痛などにしても適切な自宅での治療をしていると後の治療がよく効き経過もいい。

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  • Posted by へんせき at 00:48Comments(0)運動器疾患

    2010年11月14日

    胃痛と背中の痛みの鍼灸治療

    40歳代女性。2週間くらい前から背中の中央(Th8)付近に鈍痛があり同時に胃の痛みが気になっていたそうだ。夕食が不規則だったり刺激物を少し食べ過ぎたりしたことが原因かと思いしばらく軽い食事にして様子を見ていたがよくならないので5日前に掛かりつけ医に行った。

    この方の父親が数ヶ月前膵臓癌でお亡くなりになっているので、背中の痛みは気になり受診された。医者はCEAやCA19-9など消化器系の腫瘍マーカーも含めた血液検査をして特に異常はないのでタケプロンとセルベックスを処方ししばらく飲んでよくならないようなら胃内視鏡と腹部エコーの検査をしようとのことだった。

    腹診をしてみると心窩部に圧痛がある。背部を触診するとTh8・9とその3cm外側に圧痛がある。その他自覚症状を聞くと胃が重く少し痛いそうだ。この圧痛と胃の不快感が鍼治療でどう変わるかを目安にした。胃の治療は胃の動きが悪くなっている場合と胃酸が出過ぎる様な場合とでは使用するツボが違う。

    自律神経的には交感神経亢進、副交感神経亢進どちらでも胃の症状は起こる。この方は左胃経と左脾経の治療で胃の痛みが変わってきた。百会の刺絡をすると背中の痛みはほとんど取れた。治療終了の時点で胃の痛みは8割背中の痛みは9割改善した。この状態がどれくらい続くか、すぐに元に戻るのか様子をみていただくことにした。                                        
                                                    
    内視鏡検査をしても胃粘膜に何の異常もないが胃痛、膨満感、胃もたれ、などの自覚症状を感じる機能性ディスペプシアも増えている。これは鍼灸治療の対象と考える。

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  • Posted by へんせき at 14:08Comments(0)胃腸・消化器

    2010年11月12日

    顔面神経麻痺の鍼灸治療

    50歳代の女性が顔面神経麻痺がすっきり治らないとのことで来院された。発症したのは9月中旬でその後病院での治療を受けたが完全に元に戻らず、鍼灸治療でよくなった知人の紹介でお見えになった。

    顔面神経は12対ある脳神経のひとつで主に表情筋の運動を支配し、他に味覚や涙、唾液の分泌にも関与している。顔面神経麻痺は中枢性と末梢性に分類されるが80%は末梢性でほとんどはベル麻痺といわれるもので、これは鍼灸治療の適応となる。

    主な症状は ①麻痺側のおでこでしわを作れない ②麻痺側のまぶたを閉じれない ③麻痺側の鼻唇溝が平坦になる ④麻痺側の口角が下がる などで痛みを伴わないので最初は水が口からこぼれたり、鏡を見て気付くことも多い。原因ははっきりしていないが顔面神経の栄養血管が虚血、低酸素となり神経に浮腫が起こると考えられている。障害部位が脳幹から遠いほど症状は軽い。

    この方も原因は特定できないが発症前日カラオケに行き、冷房が少し強く冷風を片側から受けたことではないかと推察される。発症から時間が経ちすぎると神経の回復が難しくなるがまだ2ヶ月なので治療の効果は充分期待できる。

    治療は頚部と頭部の鍼と患側の口腔粘膜の刺絡を中心に表情筋の動きがどう改善していくか幾つかの指標を作りチェックしていく。この方は耳鼻科の治療により半分以上は改善して、そこからもう一歩の改善を求めての治療になる。この段階ではリハビリも予後に大きく関係してくるので、自宅でウィンクをする、口に空気を含み左右に移動させる、おでこにしわを作る、ペットポトルやパタカラを利用するリハビリなどを続けていただくことにした。

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  • Posted by へんせき at 11:01Comments(0)脳・精神・神経

    2010年11月10日

    ステロイド剤の副作用と膝痛の鍼灸

    昼食後、散歩していたら前から歩いて来られたご婦人から声をかけられた。一瞬どなたかと思ったが、3年ほど前まで時々治療にお見えになっていた方だった。体型があまりにも変わっていたので何かあったのかお聞きすると、ステロイド剤内服の副作用で体重が約10㎏増加したこと。

    右足を少し引きずるように見えたのでそれもお尋ねしたら、1年前すべって膝を打ち、腫れた膝関節から注射で血液が混ざった関節液を2回抜き、その後鎮痛剤や湿布の治療をしたが痛みがすっきり取れないとのこと。1ヶ月前に鍼灸整骨院で患部に鍼をしたら衛生的に問題があったのか感染を起こして大変だったと仰った。この方は元看護師で消毒や衛生管理に関しては厳しい目をお持ちだ。

    夕方、体重増加と膝痛の治療に来院された。78歳で40㎏の体重が50㎏に増えては、膝にも負担になるだろう。ステロイド剤はアレルギー性皮膚湿疹の治療で使い、1ヶ月ぐらいして太りだした。今は中止しているがジルテック錠を続けている。

    膝の痛みは歩いて体重がかかると内側が痛く、しゃがみ込もうとすると途中で痛くなる。座った姿勢から立ち上がる時は手で支えなければいけない。膝の痛みには円皮鍼を足の甲と大腿部に貼り、右側頭部に3ヶ所鍼を刺し15分置鍼した。ステロイド剤の副作用がある場合は交感神経が異常亢進しているので自律神経の調整をし、同時にアレルギーに対する副交感神経抑制の鍼治療をした。

    直後の効果は膝は痛みの軽減で判断できるが、体重増加や軽いむくみは少し時間がかかる。ジルテックを止めるとすぐに痒みがでるそうなので、数回治療を続けて減薬してみれば鍼灸治療が効いているか否かは判定できる。

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  • Posted by へんせき at 00:23Comments(0)アレルギー

    2010年11月08日

    手術適応の腰椎椎間板ヘルニア

    腰椎椎間板ヘルニアは通常鎮痛剤を使用して安静にしていれば次第に痛みが引いてよくなる、と言われている。その理由は脱出した髄核が免疫作用により徐々に小さくなっていくからだ。だから保存療法(薬物療法、神経ブロック、鍼灸治療など)が第一選択の治療法となっている。                   
    90%は手術不要だが手術が必要なケースもあるにくい ①尿が出にくい ②下肢に麻痺が出ている ③ひどい痛みが続き生活できない などに当てはまれば手術を考えなければならず特に①と②は手術をしなければ神経が損傷してしまう可能性がある。

    数日前、ある患者さんの母親から電話があり、娘さんが腰椎椎間板ヘルニアで動けなくなり入院して鎮痛剤や神経ブロックで治療していたが3週間経っても痛みが変わらず手術を提案されいま考慮中とのことだった。この患者さんは4月に椎間板ヘルニアを発症しその時は薬物療法と鍼灸で2ヶ月でよくなった。今回は9月中旬に痛くなり鎮痛剤の治療を続けていた。鍼灸も2回したがすぐに痛みがぶり返した。

    手術にもいろいろな方法があり、自分に一番適した術式を選らばなければいけない。大別すると脱出した髄核を引っ込めるやり方と摘出するやり方がある。切除する方法には目視下、顕微鏡下、内視鏡下による違いがある。手術は安全に再発がないように、そして体に負担の少ない術式が望まれる。

    現実的には担当医が得意とする方法を提案されることになるが、病態と手術方式をよく検討し納得いくまで説明を求めもし余裕があればセカンドオピニオンを受けることも考えていい。医療に完全はなく、手術を受けてひどい痛みはなくなったがすっきりしない人を散見するのも事実だ。

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  • Posted by へんせき at 00:08Comments(0)運動器疾患

    2010年11月06日

    過活動膀胱の悩みと鍼灸

    前回UPした膀胱炎は圧倒的に女性に多い疾患だが、過活動膀胱は男女に関係なく日本で800万人以上の患者さんがいると推定されている疾患だ。症状は尿意切迫感と頻尿が特徴的で人により尿の出が悪くなったり、腹圧をかけないと出にくくなったり、排尿後の切れが悪くなったりの排尿障害が起こることもある。しかし、膀胱炎のような痛みはなく、炎症もない。

    原因は約20%が神経因性(脳血管障害やパーキンソン病など)で約80%が非神経因性だ。男性では前立腺、女性では骨盤低筋が関係しているものもあるが原因不明のものも多い。どちらにしてもQOLの低下に悩まされる。

    泌尿器科、内科、婦人科での治療は主に薬物療法になるが、男性と女性ではやり方が少し異なる。主な薬剤は抗コリン剤だが副作用もあるので症状に応じて種類と量を使い分ける必要がある。もう一つの治療法に行動療法がある。これは、①排尿日誌をつける ②膀胱訓練をする ③骨盤低筋体操をするで日常生活を見直し、膀胱機能を高める療法で3ヶ月位で効果が表れる。

    過活動膀胱に対しては鍼灸治療も適応症の一つで、鍼灸の神経的な作用で膀胱の収縮を抑えることが出来る。薬物療法、行動療法と併用して試されるといい。過活動膀胱は受診を恥ずかしがって受診をためらう人や、年のせいだからと言われて適切な医療を受けていない人も多い。尿意切迫や頻尿は生活の質を落とすのできちんとした治療でよくなって欲しい。

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  • Posted by へんせき at 00:58Comments(0)泌尿・生殖器

    2010年11月03日

    急性膀胱炎と間質性膀胱炎の鍼灸治療

    男性の膀胱炎はめったにいないが、女性にとっては身近な疾病だ。ふつう膀胱炎といえば急性単純性膀胱炎をいい、これは腎臓や膀胱になにも疾患がなく、主に大腸菌を原因とする細菌性の膀胱炎で抗生物質がよく効く。

    症状は頻尿、排尿痛、尿の濁り、残尿感、下腹部の不快感などで、尿検査で白血球や細菌が検出されれば急性膀胱炎と診断される。発熱や全身のだるさがなく、血沈亢進や血液中の白血球増加、CRPの上昇などの炎症反応がないことで腎盂腎炎と区別できる。

    それに比べ、間質性膀胱炎は原因が未だはっきりせず診断も簡単ではない。症状は患者さんにより様々だが、多いのは頻尿、尿意切迫、痛み(部位は膀胱、骨盤周囲、下腹部、会陰部の奥など)等で急性膀胱炎と似ているところもあるが、尿中に白血球や細菌は検出されない。過活動膀胱など泌尿器系の疾患との鑑別も必要だ。

    30歳代主婦が下腹部(膀胱付近)の痛みが終日続き、鎮痛剤が効かず、トイレは10分から30分、長くて1時間しかもたずとても困っているとのことで来院された。初めて症状が出たのは7月初旬、内科、泌尿器科を受診の後、婦人科を受診したが血液、尿、超音波検査等で異常なく鎮痛剤と抗コリン薬を飲んでいた。

    10月下旬症状がひどくなり大学病院泌尿器科を受診し、MRIと膀胱鏡検査を受けたが異常が認められず漢方薬を処方された。異常がないと言われても症状が取れないので藁をもすがる思いで鍼灸を試してみようと思われたそうだ。

    詳しくお話をうかがうと少し心因的なものもありそうだが、間質性膀胱炎のように思われる。(専門医は否定されているが)ただ様々な検査で悪性の疾患は除外されているので、私は痛みと頻尿をどう軽減するかを体全体のバランスのうえで鍼灸をすればいい。

    痛みがひどい時の方がポイントを見つけやすいが今日は軽いそうだ。今日は腎経、膀胱経、肝経、督脈のツボを使った。治療直後は痛みは意識しなければ感じないほどになり、治療中1時間30分はトイレに行かれなかった。数回治療を続け痛みと頻尿がどう変わるかもう少し経過を観察したい。

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  • Posted by へんせき at 23:31Comments(0)泌尿・生殖器

    2010年11月01日

    耳鳴りと耳の閉塞感

    昨日海外旅行から帰国された40歳代の女性。飛行機が着陸のため降下し始めたときから耳の調子が悪くなった。たぶん気圧の変化によるものだと思う。誰でも飛行機の上昇時、下降時や高速エレベーターに乗った時には耳の閉塞感を感じるが、唾を飲んだり飴を舐めたりして対処している。

    この方はストレスがかかったり風邪を引いた時、右耳に耳鳴りを感じることがあるので出発前に来院された時飛行機に気をつけるようにお話していた。行きの飛行機では何ともなかったが帰りの飛行機で調子が悪くなり耳鳴りと聞こえにくさが1日経っても治らないとのことで来院された。

    航空性中耳炎という病気もあるが、耳に関する経絡で耳鳴りが少しでも変化するものはないか一経ずつ調べた。腎経や心経では変化なく、三焦経で変化があった。足の少陽胆経でも少しよくなるという。この二経のどのツボが治療点として効果的か鍉鍼で調べツボを決め灸をした。

    今日の治療で完全によくならなかったが60%くらい改善した。3日まで休みを取っているそうなので今日から3回続けて治療することにされた。治療院が遠かったり仕事があるとなかなか続けて治療できないが、急性の症状は3~5回連続すると効果的だ。

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  • Posted by へんせき at 23:56Comments(0)感覚器疾患