たまりば

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2013年07月31日

不妊治療と体調UPの鍼灸治療

不妊治療(体外受精)を続けている40歳代主婦。排卵誘発薬で体調が崩れたのでしばらく治療を中断してその後再開予定だという。その間鍼灸治療で体調を回復させたいとの希望で来院された。過去2回採卵して3回胚移植をしたがうまくいかなかった。

冷たいものを控えるなど食生活に気を付け1ヶ月前から漢方薬を飲んでいる。最近不妊治療助成に年齢や回数の制限を検討することがまとめられた。統計的に体外受精により出産する割合は30歳で約20%、35歳で約15%、40歳で約7.7%、45歳で約0.6%となっている。現在年間約24万件の体外受精が行われその3割が40歳以上の人であり、35歳を過ぎてから始める割合は77%に上る。

体外受精の問題は治療が長期化すれば経済的、肉体的、精神的な負担が増し高齢化すれば安全性も低下する。また長期に治療を続けている約半数の人が止める時期が分からないと悩んでいるそうだ。体外受精が成功する場合6回目までに9割が成功するという統計的数字を見ると35歳までの生殖適齢年齢は無視できないが、私の周りにも40歳を過ぎて子供を授かった人が何人もいる。

その人たちがすべて不妊治療をしていたかといえばそうではなく、自然妊娠した人の方が多い。統計的な数字を考慮すれば高齢になればなるほど体外受精のベネフィットは少なく、身体的、経済的、精神的デメリットが増加するように思われる。

この患者さんは鍼灸治療が初めてで少し心配そうだったが、妊娠に関係する任脈、腎経、肝経、胃経、大腸経及び背部兪穴にお灸を中心に治療した。自宅で足湯と共にお灸を続けて疲労感や食欲、睡眠などがどう変わるか様子を見てもらうことにした。

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  • Posted by へんせき at 19:42Comments(0)小児・婦人科

    2013年07月21日

    出産後ひどくなったPMS・不安神経症・不眠症など自律神経症状

    20歳代主婦。昨年6月に第一子を出産したが、その後から体調不良がひどくなり体の冷え、体中の痛み、めまい、不眠、イライラ感などで悩んでいるとのこと。

    体の痛みは最初左肩甲骨の内側から始まり背中、首、頭(ギューと締め付けられる)と広がった。冷えは産後に始まり冷える場所は主に上半身だが手のひらは熱いという。今はカイロを仙骨部に貼っている。めまいは足に力が入らず自分がふわふわする感じ。また4年まえから夏になると頻脈になり3年まえに心臓と甲状腺の検査を受けたが異常はなかった。10歳のとき自律神経失調症、13歳くらいから片頭痛が始まった。

    出産は普通分娩だったが妊娠中にいろいろトラブルは発生した。つわりが8か月まで続き体重が2kgしか増えず、出産後は-7kg一年経って元に戻った。妊娠6週目に妊娠糖尿病と軽度の甲状腺機能亢進症を発症する。甲状腺機能亢進は6か月まで続く。お産の当日低血糖を起こしブドウ糖を点滴しながらの出産となり、低血糖はその後50日ほど続いた。不思議なことに出産後1ヶ月から生理が始まった。

    不安神経症と不眠症のため安定剤と入眠剤を飲んでいたが妊娠中は薬を減らしていた。そのためか熟睡感がなくほとんど寝ていないような感じだったとのこと。半年前から薬を増やしている。薬を飲んでいるので子供はミルクで育てているが、もう一人子供が欲しくそれまでに薬を止めたいそうだ。

    治療は脈が早いので左H3の井穴刺絡。数脈は変わらないが空気が深く入ると共に左中府付近が痛くなる。H1で痛み取れ呼吸が楽になる。腹診をすると心窩部、左季肋部、お臍の左側に圧痛がある。これは左F1F6→左F3→右F3でほとんど取れる。頭痛はF4で楽になる。不眠症に後頭部の凝りをとる天柱、風池に刺鍼して百会の刺絡。左の肩甲骨内側がすっきりしないというので合谷に鍼をする。三陰交と志室にお灸をして治療終了。痛みが楽になり体がすっきりしたと言ってお帰りになった。

    自宅で一週間三陰交と陽池のお灸を続けて2回目の治療をすることにした。副交感神経亢進の症状もあるが初回は触れなかった。次回は井穴刺絡の指導とともに副交感神経の治療を組み合わせて効果を見て見たい。

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  • Posted by へんせき at 20:38Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2013年07月16日

    ピアノ練習による腱鞘炎のお灸と刺絡治療

    60歳代女性。5日前から右手母指球付近が痛くなった。最初は指を動かすと痛かったが次第にじっとしていても痛くなった。一昨日マッサージに行ったが痛みが変わらないとのことで来院された。鎮痛剤や湿布はしていない。

    本人曰く「原因は今年から始めたピアノではないか。毎日1時間くらい練習している。指を開く動作が一番痛い」。ばね指にはなってなく局所に腫れもないが、5mmくらいの間隔で激痛点が4ヶ所ある。治療効果の指標は指を広げての痛みとする。

    右H1H1´の井穴刺絡。次に手首から首(胸鎖乳突筋)まで肺経大腸経の圧痛点を調べ、痛みと関係している圧痛点5ヶ所に糸状灸を2壮。これで痛みが50%楽になる。右肩甲骨の周囲を調べ膈兪付近にパイオネックスを貼るとさらにすこしよくなる。

    母指球の激痛点は痛みが減っているがまだ痛いのでソマレゾンを貼る。まだ固定化していないのでしばらくピアノ練習を休んでお灸を続けてくださいとお話しして治療終了。

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  • Posted by へんせき at 21:49Comments(0)運動器疾患

    2013年07月13日

    上腕骨上顆炎(肘痛)と足首捻挫

    60歳女性。10日くらい前にしたゴルフの途中から左肘が痛くなり、整骨院でマッサージやテーピングをしているがよくならないとのことで来院された。一番痛いのは外側上顆付近で肘を曲げたり伸ばし切る動作で痛くなる。重いものを持っても痛い。圧痛を調べると外側上顆付近だけでなく内側上顆付近にも圧痛がある。腕を動かすと上腕部や肩甲骨内縁にも鈍痛がある。

    握ると痛みが出るので手指、手甲、手首の圧痛点を調べ肘の痛みが変化するところにパイオネックスを貼る。痛みのラインは大腸経、三焦経、心経、小腸経で一経ずつ井穴刺絡をして痛みの変化を確かめる。首と肩背部の凝りも関係しているようだが今回はここまでにして足首の治療に進む。

    3月末に駅の階段を一段踏み外し右足首の外側と内側両方を捻挫して今も痛みが続いているとのこと。足首を内反させると外果の斜め前に痛みが出る。圧痛を調べると外果の下だけでなく内果の下にも数ヶ所の圧痛点がある。外果側は5ヶ所刺絡して数回しぼる。内果側は4ヶ所パイオネックスを貼ると内反させての痛みはほとんどよくなる。

    他に左腰から臀部に慢性的に鈍い痛みがあるというので腰をいろいろ動かしてもらうが、動作と関連する痛みはない。20年前の腹部手術跡を調べると9ヶ所に圧痛がある。2回目圧迫すると7ヶ所、そこにパイオネックスを貼って様子をみていただくことにする。最後に目、首、腰、の治療を兼ねて百会の刺絡をすると目がすっきりしたそうだ。

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  • Posted by へんせき at 20:49Comments(0)運動器疾患

    2013年07月05日

    脊柱管狭窄症と良性発作性頭位めまい症の鍼灸治療

    50歳代女性。4年前特に思い当たることもなくめまいが起こった。耳鼻科を受診して良性発作性頭位めまい症を診断された。それから毎年3月と9月によく起こっていたが今年になり発症の頻度が増してきた。

    腰部脊柱管狭窄症の症状として左1趾が常にガーゼを纏ったような皮膚感覚、2、3趾と臀部大腿部にしびれ感がある。しびれ感は10分~15分歩いていると楽になるが、最近楽になるまで時間がかかるようになった。

    他に10年くらい前からさまざまな不定愁訴(ドライアイ・耳鳴り・肩こり・背中の張り・足がつる・筋肉がピクピクする・高血圧・多汗・冷え性)を感じている。既往症として5年前に乳がん部分切除+放射線治療を受けている。

    一番辛い症状はめまいなので先ずこれから治療する。良性発作性頭位めまいは浮遊耳石が三半器官に入ってしまうことが原因とされているが、患者さんには共通する生活習慣も見受けられる。「運動不足・同一姿勢が長い・枕が低い・不眠・膝や腰が痛い」などでこれらを変えることも重要である。

    血圧を測ると180mmHg/110mmHgと高い。(自宅では140mmHg/90mmHg位)今は首を前後左右に振ってもめまいは起きないが、早く動かすのは恐いという。高血圧や首の凝りを目安に頭部刺絡と後頭部の鍼をする。左足指の痺れに1~3趾の指先を刺絡。1趾は変化なし、2・3趾の痺れは取れる。

    一週間後2回目の治療。この1週間めまいは無かった。耳鳴りを感じない日があった。大腿部臀部のしびれ感は続いている。左1趾は変化なし。めまいがだいぶ落ち着いてきたので今後は足の痺れを中心に治療を考えていく予定。

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  • Posted by へんせき at 23:29Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2013年07月02日

    慢性下痢・子宮筋腫と首の痛み

    美容師の仕事をしている45歳女性。職業柄慢性的に肩こりを感じていたが、3週間前から頭痛と左手の4指5指が軽くしびれるようになった。市販の頭痛薬を飲むと痛みは治まるが1日おきに飲んでいる。

    子宮筋腫は6年前にソフトボール大と診断されている。貧血の症状はないが膀胱を圧迫するせいか昼間10回夜間1回と頻尿である。毎晩ビールとワインを飲んでいるせいか毎日午前中に2~3回下痢をしている。夕食が10時を過ぎるので朝食は抜いている。

    首は後屈が一番辛い。F4と頭部正中線上の2点の刺絡で首の可動域が広がる。次に腹診をするとみぞおち、左右季肋部、左右の下腹部に圧痛があり一番痛いのが左下腹部。お臍と恥骨の間に握り拳大の塊りを触れる。左F6とF1の井穴刺絡で上腹部の圧痛が減り、F3で下腹部の圧痛も変化するが塊りは変わらない。

    目も疲れると言うので視力治療前に0.4だったのが0.6とよくなっていた。おそらく頭部刺絡の効果だと思う。下痢にも子宮筋腫にも冷たい酒はよくないが止められないと言う。一週間後2回目の治療。頭痛は起きそうな感じもしたが起きず薬は飲んでない。左指のしびれもほとんど感じなかった。下痢は続いている。目を蒸しタオルで温めている。

    治療後もう一度禁酒を勧め今週一週間「遠赤美人」で腹部と腰部を温めてみるようにした。子宮筋腫は手術はしたくないというのでしばらく治療を続けまったく改善がなければFUS(集束超音波治療)やUAE(子宮動脈塞栓術)が適応するか専門医に相談することを勧めた。

    お酒を止めるとおそらく体調はグンとよくなると思われるが、長年の生活習慣を改めることは命に関わるくらいにならないと変えられないものだろうか。

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  • Posted by へんせき at 21:49Comments(0)運動器疾患