たまりば

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2017年04月23日

糖尿病の鍼灸治療

40代前半の会社員。2年前に健康診断で高血糖を指摘され食事と運動の生活指導を受けHbA1cが8.0から6.8まで改善した。現在薬も1種類飲んでいるが昨年夏からまた血糖が上がり始め先月の検査では空腹時血糖値140 HbA1c7.8でこのままでは薬の増量になると言われた。

今の生活習慣は飲酒と間食は止めた。夕食が遅い。運動不足。体調は昨年10月~11月よく風邪を引いた。皮膚が敏感になったのか皮膚炎が治りにくくなった。小便の回数が少し増えた。身長170㎝ 体重83kg BMI28.7とやや肥満だが以前より痩せている。

初回の治療時昼食1時間半後の血糖値は200。腹診をすると右の季肋部の下からお臍の脇まで圧痛と圧迫感を感じる。右F2F6、F3、左F1F6、右F5、F4井穴刺絡で腎、肝、脾の交感神経を抑える。右腹部に違和感がまだ少し残っているので右の背部兪穴(肝、胆、脾、腎)に即刺即抜の鍼。

この方の場合毎日の生活の中にどう運動を組み込むか、そしてもう少し体重を減らすことができれば血糖値も下がると思われる。鍼灸治療をきっかけにもう一度考えてみようということになった。



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  • Posted by へんせき at 14:29Comments(0)生活習慣病

    2016年08月14日

    糖尿病予備軍から糖尿病へ

    70歳代の元教員の女性。今も小学校で補助教師として働いている。膝や腰痛の治療で時々来院していたが、ここ半年ほどは調子がよくご無沙汰であった。

    今年の初め誕生日検診で糖尿病予備軍なので気を付けてくださいと言われていたが、先日気になって糖尿病の検査をしたところ完全な糖尿病ですと言われたそうだ。来週病院で生活指導(食事や運動)があり、その結果数値が改善しなければ薬を飲むことになるとのこと。

    現在糖尿病の自覚症状も合併症もないが薬を飲みたくないので、生活習慣の改善とともに鍼灸治療もしてみたいと来院された。思い当たることは①朝食で多量の果物を食べている ②運動不足(3年前と2年前に膝の人工関節手術をした) ③学校の給食を余らないように食べていたなど。

    現在糖尿病の原因はインスリンの減少と言われるが、浅見鉄男先生は肝臓、膵臓、腎臓の交感神経亢進により血糖が上がり糖尿病を起こすと説明されている。治療は左F1F6F3 右F2F3井穴刺絡が基本になる。口の乾き、血圧、腹診、排尿などを考慮して治療を組み立てる。

    患者さんには次の検査まで定期的な治療とイヌリンや麦ごはんの摂取をしていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 22:31Comments(0)生活習慣病

    2015年02月28日

    糖尿病と不整脈

    70歳の主婦。治療に来ているご主人の紹介で来院された。来院される10日ほど前に電話で相談があった。主訴はめまい、歩いていてふらっとするとのこと。糖尿病の投薬治療をしているとのことなので低血糖を疑ったが、毎日血糖測定は欠かさず今まで低血糖になったことはないと言う。

    すぐに治療できなかったので血圧を測ってもらうと上80/下50と低いのでしばらく血圧を観察して体調がどうか様子を見ることにした。初診時血圧は110/70と普通に戻りめまいも治まっていた。糖尿病は10年ほど前から治療を始め、今はジャヌビア、アマリール、メトグルコを服用し昨年夏からインスリン注射も使用している。HbA1cは6.5と落ち着いている。

    お腹を押さえてみると左季肋部とお臍の左に圧痛がある。脈をみると拍動が一定でなく、簡易心電計でも波形に異常ありと出る。本人は心臓に特に異常は感じていないが深呼吸をして左H3井穴刺絡をすると息が深く入ると言う。H1では変化なし。お腹の圧痛は左F1F6で取れた。

    その後週に1回の治療を糖尿病に対してF1F6F2F3、心臓にH3の井穴刺絡を中心に3回行った。その結果、朝の空腹時血糖値が安定して体が軽くなってきたとのこと。血圧は110~120とよくなってきたが心拍数が50~90と差があり不整脈が時々出ている。不整脈のことを担当医に一度相談するようにお話ししてもうしばらく鍼灸治療を続けることにした。

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  • Posted by へんせき at 23:10Comments(0)生活習慣病

    2013年04月29日

    薬を勧められている初期糖尿病

    60歳代後半の女性。平成23年の人間ドックでHbA1c5.4 空腹時血糖108 血糖負荷試験1時間後200、2時間後224 総コレステロール295と糖尿病と高脂血症を指摘された。昨年7月の検査でHbA1c6.3 空腹時血糖123 総コレステロール269 中性脂肪183で薬物治療を進められたが断り食事と運動で対応することにされた。

    そのころから来院され2週間に1回のペースで治療を始めた。食後に上昇した血糖値が下がり難いようなので朝食後2時間に予約を入れ毎回治療の度に血糖値を測定した。大体110から140の間で安定していたが、この3回140~160と少し上がっている。原因は外食が増え食べすぎ。

    糖尿病治療は血糖値を下げれば病気が治るというものではなく、血糖値は糖尿病の指標のひとつに過ぎない。血糖値を下げるだけならインスリン投与が一番でそれが最高の薬だがそれだけで糖尿病が解消するわけではない。2型糖尿病は肥満や生活習慣の乱れでインスリンの働きが低下したり、分泌が不足する病気で進行すると代謝異常が起こり重篤な合併症につながる。

    初期の糖尿病は自覚症状がないので血糖測定しないと分からない。自宅で簡単に計れる器具が販売されているので糖尿病の疑いがあれば小まめに計り、食物の種類、運動、睡眠、ストレスなどとの関連を調べ自分に合った対応を知る必要がある。上記患者さんも先日血糖測定器を購入された。井穴刺絡やお灸は自宅で出来るので自己管理のひとつに加えていただきたい。

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  • Posted by へんせき at 21:14Comments(0)生活習慣病

    2013年04月25日

    慢性腎臓病Cr/eGFR/UN/UAの改善

    4年まえに透析を勧められたが断り、その後大学病院の腎臓・高血圧内科に通院されている75歳の女性。腎機能は悪いながらに(Cr1.10 eGFR40 UN25 UA7.9)と3ヶ月前まで安定していたが、2ヶ月前に少し数字が悪くなり、3週間前の検査で(Cr2.22 eGFR17 UN54 UA10.8)と悪化。その上(AST105 ALT63 γ-GT137 TG576)と肝機能も少し悪くなった。

    腎機能がこれ以上低下すると透析になるかもしれない。自分の母が80歳から13年間透析を受けその介護が大変であったし、自分が透析になると娘の負担が増えQOLの低下も必然なので何としても透析を避けたいとのこと。

    慢性腎臓病をはじめ生活習慣病などの慢性疾患に特効薬はなく、医療を上手に利用しながら自分の力(復元力、治癒力)で克服していくしかない。3週間に7回治療をした。腎、肝、脾の交感神経抑制のF1F2F3とF6F4の井穴刺絡。降圧剤を中止したので血圧が上がっているときにはH6。三陰交と志室にカマヤミニ。

    昨日の検査で(AST41 ALT32 γ-GTP120 Cr1.00 eGFR42 UA7.2 UN30)と改善して当面透析の心配はないと言われたそうだ。(TG589と改善なしだが、もともと高く1000を超えるときもあると言う)この病気とは一生の付き合いと理解されているので鍼治療を機会にもう一度生活や考え方の見直しをお勧めした。

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  • Posted by へんせき at 21:56Comments(0)生活習慣病

    2011年02月14日

    耳介療法(耳鍼)と肥満治療

    「耳鍼で痩せますか」という質問を時々いただく。一般的には耳鍼は「耳ツボエステ」のようなイメージで一般に受け取られているようだ。「耳ツボでやせる」というような単純な発想では満足いく効果を得ることは難しいだろう。

    肥満には稀に症候性の肥満もあるが、食べすぎや運動不足が原因で、過剰なエネルギーが脂肪として体に溜まるタイプの肥満がほとんどである。なかには抗精神薬の副作用による肥満もあるので薬のチェックも必要になる。

    主な肥満の治療法には①食事療法 ②運動療法 ③薬物療法 ④行動療法 ⑤外科的療法 ⑥耳介療法などがあるが、③薬物療法と⑤外科的療法はあまり推奨できず、① ② ④ ⑥を組み合わせて治療にあたるのが一般的だ。脂肪吸引はやってはいけない。

    肥満は薬物依存やアルコール依存などと同様に「食べ物依存」という認識で、肥満患者が多いアメリカでは薬物依存の治療と同様、耳介療法が積極的に取り入れられている。耳介療法には中国式とフランス式があるが、細かく領域が設定され支配神経も調べられている。

    実際の治療は細かく区分された領域から良導点を探し出し、その領域に対応する最適な電気刺激(至適周波数が決まっている)を与えたり、小さな針を置鍼したりする。技術的にはツボをどう探すか、そこにどのような刺激を与えるかがポイントになる。

    もちろん耳介療法は肥満治療のために考案されたものではなく、1950年代にフランスの医師ノジェにより痛みや自律神経症状の治療として始められたもので、肥満治療にも応用できるということである。そこで「耳鍼で痩せますか」という質問には「可能性はあるが簡単ではない」と答えている。肥満の背景には各自複雑な要因が存在するのでそこを考え、各自の個性に合わせた治療法を組み合わせていかなければならない。そのひとつに耳介療法(耳鍼)がある。

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  • Posted by へんせき at 23:26Comments(0)生活習慣病

    2010年11月28日

    痛風発作の鍼灸治療

    昨日初めて女性の痛風発作を診た。「風が吹いても痛い」というくらい激しい痛みに襲われる痛風は圧倒的に男性に多い疾患で100人中女性患者は1~2人といわれている。原因は女性ホルモンが腎臓から尿酸の排泄を促進するからで、基準値も女性は低く設定されている。

    この方は70歳代で坐骨神経痛の治療をしているが、慈恵医大第三病院・腎臓高血圧内科で高血圧や腎臓の治療を受けておられる。血液検査でも尿酸値は高く尿酸降下薬も処方されている。このように足の親ゆびの付け根が赤く腫れて痛くなったのは2回目で最初は今年7月だった。その時は坐骨神経痛治療のため通院していた整形外科医に診せたが虫さされでばい菌が入ったのではないかと言われたそうだ。

    痛風の薬物治療は始めての発作時と尿酸降下薬を服薬中に発作が起こった場合では治療が違うので痛風に詳しい医師を受診する必要がある。鍼治療は発作時の痛みに対して非ステロイド系抗炎症薬と同等の効果があるように感じる。今日も往診して診たが、昨日より赤みが減り足を着く時の痛みが軽くなっている。

    この方は長年の高血圧で腎機能が低下し尿酸の排泄が悪くなり痛風発作を起したものと推察される。発作で関節が腫れ痛むのはとても辛いが、もっと怖いのは腎臓を始めとする内臓が次第に侵されることにある。腎臓病に特効薬はなく悪くなると人工透析か腎移植しか方法がなくなる。

    鍼灸治療が直接尿酸値を下げるかは不明だが、鍼灸には血圧降下作用や鎮痛作用は充分認められるので鎮痛剤が使いにくい方などは選択肢のひとつになると思う。

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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(2)生活習慣病

    2010年10月28日

    糖尿病と高血圧に鍼灸治療併用

    鍼灸治療を始めて約7ヶ月の60歳代女性の患者さんがいる。1年前急に左目の視界が内側半分欠けてしまった。開業眼科医で目の異常はなく、調布市内の脳神経外科に回され入院検査するも原因が分からず、杏林大学病院神経内科に転院された。

    やはり原因は特定できなかったが脳波に癲癇様の波形が認められ抗てんかん剤の服用で視野は正常に戻り退院された。そのときの検査で高血圧と糖尿病が指摘され入院中から薬による治療が始められた。

    針灸院にお見えになった時の血圧は収縮期160拡張期95程度。血糖値は145、HbA1cは7.1であった。ご本人も薬だけでは充分でないことを承知で日常生活の見直しと共に鍼灸を併用してみたいとのことであった。

    この7ヶ月間毎日朝夕30分ずつのウォーキングと週1回の鍼灸治療を続けられた。今月の検査で血糖値117、HbA1c6.0に改善していた。血圧も治療のたびに測定しているが最近2ヶ月は収縮期130拡張期85程度に安定している。

    生活習慣病は地道な日々の努力の上に治療がある。安易に薬を増やして検査値の数値を合わせてもそれは決していい治療にはならない。食事も運動もそれが生活リズムになると実行はそれほど難しくないようだ。

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  • Posted by へんせき at 23:25Comments(0)生活習慣病

    2010年10月14日

    糖尿病・夢の治療薬はない

    糖尿病の人は約900万人、予備軍の人を含めると約2200万人にものぼり「国民病」といわれている。糖尿病治療薬は昨年「DPP-4阻害薬」が登場し夢の新薬と話題になった。従来の代表的な経口血糖降下薬の「SU剤」と比べ、インスリン分泌促進効果が高いがマイルドで低血糖を起こしにくい。さらに膵臓の再生作用もあり画期的な薬と紹介された。

    今日78歳の女性が坐骨神経痛にお灸治療を希望されて来院された。2週間ほど前から台所でしばらく立っていたり、2~3分歩いていると腰の下部仙骨付近が痛くなるそうだ。以前腰が痛くなったときお灸をしてよくなったので、またやってみたいとのこと。軽い脊柱管狭窄症ではないかと感じた。

    お話を伺うと自分は糖尿病で10年前からインスリン注射をしている。食事療法と運動も続けているが今の状態では歩くことが出来ない。この方は58歳の時糖尿病を指摘されたが、自覚症状があまりなかったので生活習慣を見直すことをしなかった。数年後体がだるく、咽の渇きを覚え受診したところ糖尿病が進行して薬だけではコントロールできなくなりインスリン注射を始めた。

    糖尿病は単に血糖値を下げればいい病気ではない。もしそうならインスリンで解決するはずだが現実そうではない。血糖値が下がることと病気が治ることは同じではない。「DPP-4」など新薬が開発され治療の選択枝は広がっているが、一番大切なことは食事療法と運動療法をベースに生活習慣を改善し、その上に適切な薬の選択がある。

    鍼灸治療が糖尿病に対して出来ることは全身状態の改善。膵臓だけが弱っているわけではない。漢方医学では糖尿病は肺熱、胃熱、腎虚の三つの異変と考える。経絡的には肺経、胃経、腎経を自律神経的には交感神経の抑制を中心に治療する。この患者さんの場合は先ず腰臀部の痛みを取り30分くらいは歩けるようにすることから始まる。

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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(0)生活習慣病

    2010年07月22日

    体を動かすことの大切さ

    今夏は都合により例年より1ヶ月早く夏休みを取って帰省している。帰ると近所の方で私の治療を待っている方がいる。そのお一人に中高時代の同級生の母親(84歳)がいる。

    もう20年くらい前から血圧が高く、時に収縮期血圧が200位になる。降圧剤を服用しているが、今でも農作業に従事している。膝や腰が長年の重労働で痛むのだが、治療すると表面的な痛みはスッーと取れる。

    日頃、思うのだがよく体を動かしている人は治療に対してよく反応する。本人もこちらもとても喜ばしい。私など、田舎の人に比べると全く肉体労働をしてなく反省しきりだ。このままではいつかツケを払うことになると思う。

    おそらくこれほど血圧が高くてもお元気なのは太陽に下、毎日体を動かしているからだろう。人は動物である限り体を動かすことは元気に生活する為に必須のことだが、便利な生活ほどそれとは逆になっているのは皮肉なことだ。体を動かせば自律神経が整い、睡眠や食欲と言った基本的な生活リズムが調整される。



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  • Posted by へんせき at 22:13Comments(0)生活習慣病

    2010年07月15日

    肥満対策と鍼治療

    昨日は一歩塾講習後のフォローアップ講座ブログ村に参加した。今日の講師は「たまりば」運営者の大熊さんでテーマはSEO対策。もちろん、すこやさんのお話も聞けた。

    一番印象に残ったことはブログのアクセス数が増えるだけでは意味が無く、自分が伝えたい相手にブログを見てもらうためには工夫が必要とのお話。

    講座終了後、意見交換を兼ね数名で夕食を共にした。その席で肥満が話題になった。2年前から健康診断はメタボリックシンドローム対策を中心にした「特定健康診査・特定保健指導」に変わった。いわゆる「メタボ健診」だ。要指導の場合以前は事実上放置されていたが、今は個別指導を受けなければいけない。

    メタボリックシンドロームとは内臓脂肪の蓄積を基礎に、高血圧、脂質異常、高血糖のうち二つ以上が合併した状態で、将来、脳や心臓の重篤な疾患を引き起こす確率が高くなる。これを未然に防ぎ増え続ける医療費を抑制することがメタボ健診の目的だ。

    大元に肥満があり、これをどう解消するか、鍼灸治療で何が出来るか問われた。肥満解消のためには食事と運動の管理が必要であり、どちらも自力でやるしかないが、異常な食欲がある、ストレスをコントロールできない、膝や腰が痛くて歩けない等心身のバランスが崩れている時は、鍼灸で痛みを取り、自律神経のバランスをとることにより食生活と運動を目標に近づけることが可能と思う。



    講習会終了後すこやさんからいただいた竹とんぼ、皆さんとても喜んでいました。  

  • Posted by へんせき at 04:54Comments(5)生活習慣病

    2010年06月29日

    生活習慣改善と鍼灸治療

    生活習慣が病気に関係していると分かっていてもそれを変えることはなかなか出来ない。理由は客観的に悪いと言われることでも本人にとっては不快なことではなくむしろ心地よいからだろう。

    先日紹介した禁煙を実行に移した女性などは稀な一例で元気な時や自覚がないときに話してもほとんど不発に終わる。過去残念な思いをしたことがある。50歳の若さで間質性肺炎で亡くなった知人は30歳頃にタバコの吸いすぎを注意したが聞いてもらえなかった。

    生活習慣を変える場合いまやっていることを止める場合とやってないことを始める場合がある。半年前から来院されている50歳代の女性がいる。症状は膝と腰背部の痛みがあり血圧が高い。来院のきっかけはブロック注射が痛く効果が持続しないので鍼をしてみようとのことで、降圧剤も服用していた。

    症状は一進一退で治療の後はよくても数日すると元に戻りなかなか治療効果が出なかった。この方は痛みを恐れるあまり運動(歩くこと)が極端に減っていた。しかし1ヶ月前から膝の痛みが完全に取れたのを契機に1日30分歩くことを始められた。するとあれほどすっきりしなかった左の背中と腰の痛みも減ってきた。腰痛は安静より適度に動いた方が早く治るエビデンスがある。

    歩き始めてから鍼治療で追加したことがある。円皮鍼を片足3ヶ所のツボに貼ることで足の筋肉疲労を防ぐ効果がある。以前休みの時よく山登りをしていたが円皮鍼を貼っていくと足の筋肉痛が軽減された。この方は今後体重が減り血圧にもいい効果が予想される。

    鍼灸治療は体のよくなろうとする生命力を後押しする治療なのでご自身がそのような意識を持ちいい生活習慣を実行されると効果もよく出るようだ。  

  • Posted by へんせき at 23:07Comments(0)生活習慣病

    2010年04月30日

    痔の悩み

    成人の三人に一人は痔主といわれるが羞恥心のためか一人で悩んでいる人が多い。痔疾を主訴に鍼灸に来る人は少ないが他の治療のついでに相談される。

    痔は良性の疾患だから生活に支障がなければあまり気にしなくてもいいが肛門出血を痔と自己判断して直腸がんや結腸がんを見逃すことは怖い。最近はウォシュレットが普及し出血に気付かないことも多い。内痔核の出血は裂肛の出血と違い痛みがない。また内痔核の脱出と思っていて直腸脱のこともある。変だと思ったら一度診察を受けた方が無難だ。

    痔核や裂肛は保存療法と生活習慣の改善でよくなることが多い。しかし痔ろうは手術でしか完治できないので信頼できる専門医を受診すべきだ。先日以前痔ろうの手術を受けたが再発したようだと相談を受けたので専門医を紹介した。原因は以前の手術が不完全だったそうだ。この方はシートン法で日帰り手術がなされた。

    さて痔に対して鍼灸治療が適応なのは保存療法が適している場合だ。頭の頂点にある百会は有名なツボでここにお灸を重ねてくと肛門にツーンと響いてくる。また前腕の孔最のツボは痔の出血に効果がある。痔の原因のひとつに便秘・下痢の便通異常がある。薬と違い副作用がなく便通異常の調整にはり灸は効果がある。また痔静脈叢の循環改善にもいいと思う。

    女性の方も受診しやすい医療機関を紹介する。赤坂でマリーゴールドクリニックhttp://www.marigold-clinic.com/を開設されている山口トキ子先生は日本で初めての女性痔専門医で信頼できる医師だ。

      

  • Posted by へんせき at 08:39Comments(0)生活習慣病

    2010年03月31日

    急な血圧上昇(高血圧)

    月に2~3回往診している89歳の男性。やや血圧が高めで通常150~160/75~85位でARB降圧剤(ブロプレス4mg)を服用している。自覚症状はない。

    いつものように治療前に血圧測定をすると214/115と今までになく高い。再度測定すると205/108とやはり高い。反対の腕で測ると190/98である。何か変わったことがなかったかお聞きするといつも日課にしている散歩を足の痛みで数日していないとのことである。

    はりをするといつも140/75位に安定するが今日は180/90にしか下がらない。足の痛みはほぼ良くなったので散歩の再開をお願いし、治療を3日おきに2回して今日は治療前142/74と安定していた。

    中高年になると何かのきっかけで知らないうちに血圧が上がっていることがある。知らないまま放置していると心臓や脳血管障害の原因になる。気付いたら先ず生活習慣の見直し、次に薬での管理となるがはり治療で後頚部の筋緊張を緩めたり交感神経を抑制すると効果がある。

    高血圧の基準は以前は150/100であったが、今は正常血圧は130/85以下、至適血圧は120/80以下と日本高血圧学会で基準を作っている。高齢者にこの基準は少し厳しいし薬を飲む人が増える。血圧管理は大切だが薬に頼らずとも軽度高血圧は自宅でのお灸でも対応可能と思う。  

  • Posted by へんせき at 22:38Comments(0)生活習慣病