たまりば

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2014年10月30日

10年続く舌痛と口唇痛に井穴刺絡

80歳女性一人暮らし。10年くらい前に舌の先が痛くなりいくつもの病院に通ったがよくならない。最近は舌痛よりも上唇と下唇の接触部が痛いそうだ。唇を合わせると痛いのでいつも少し口を開いている。痛みはヒリヒリ感で熱をもっているように感じ、冷やすといくらか楽になる。指で触ったり食事では痛くない。

2年前からは大学病院の歯科にかかり入れ歯を3回作り直したが効果なく、今は歯科心身医療外来で安定剤と抗うつ剤を処方されている。SSRIは副作用で飲めず鍼灸治療で痛みが取れないか姪御さんが大阪のN先生に相談され当院を紹介されて同伴して来院された。

舌も口唇も発赤や腫れはなく、痛みの原因は精神的なものか自律神経の過剰反応によるものではないかと思われた。唇を合わせると痛いのでこれを指標に先ずH3井穴刺絡で効果なし。次にH5F5井穴刺絡でほとんど痛みがなくなる。5分間をおいてもう一度H5F5。ここで治療終了して1時間後にもう一度確認のため来てもらう。

治療直後は⑩→①だったのが①→⑤に少しもどっている。水溝とH5にパイオネックスを貼るとまた痛みが引いたのでこれで様子をみていただき3日後にもう一度予約していただいた。


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  • Posted by へんせき at 15:22Comments(0)感覚器疾患

    2014年10月25日

    井穴刺絡・頭部刺絡によるめまい治療

    3週間くらい前からめまいが起こり次第に悪化してきた50歳女性。仕事に支障が出るようになりかかりつけの内科医に相談して紹介された耳鼻科を受診しめまい検査やMRI検査もしたが異常なく様子を見てくださいと言われ途方にくれて来院された。

    歩くのは何かにつかまらないと危なくご主人に支えられて来られた。めまいは小舟に乗って揺れている感じ、横ではなく縦に回っていると表現される。めまい(揺れ)は一日中強弱はあるが止まることなく続いている。他に後頚部が凝って鈍痛がある。

    仕事は保育士で24時間保育の保育所を開設されて休む間もないほど忙しいとのこと。数日前には膀胱炎に罹った。座位で治療することにした。首を左右に振る、上下に動かす動作でめまいがひどくなるが、一番ひどいのは首を下に動かす動作、次が左右、不思議と首を後ろにそらす動作ではひどくならない。

    H5F5井穴刺絡でほとんど変化なし。百会の頭部刺絡で左右に首を振るめまいが軽くなる。次にF4井穴刺絡をすると首の前屈での揺れが楽になる。立って歩いてもらうと少し揺れるが最初よりずいぶん歩きやすいと言う。もう一度百会とF4の刺絡を繰り返す。左右は90%前屈は70%よくなる。目の疲れがひどいと言うので目窓の刺絡、後頚部の6ヶ所と後頭部のめまい点にEAPをすると首を動かしてのめまいはほとんど起こらなくなる。

    室内を歩く、椅子から立ち上がったり座ったりする動作も楽になる。この状態がどれくらい続くのか聞かれるが分からない。しかし治療の結果からみると自律神経特に交感神経の興奮が関係しているようなので神経が戻らないようあまり間隔を空けず数回治療することを勧めたが一週間後にしか来れないそうだ。完全に戻ってしまうと次の治療がうまくいかないこともある。

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  • Posted by へんせき at 22:17Comments(0)感覚器疾患

    2014年10月20日

    孫の世話でひどくなった右腕痛

    孫の世話をして右腕が痛くなった67歳女性。10/5くらいから右の肩甲間部が凝って気持ちが悪いと感じていた。10/8に1歳の孫を預かり一日世話をしていた。翌9日から右腕(肩から肘)が痛くなった。痛みがひどいので10日に近所の医院に行き痛み止めの注射をした。少し良かったがぶり返したので14日にもう一度注射をした。

    医者から次の注射はしばらく間隔を空けないとできないと言われたが、痛みが続いているのでお灸でもしたらよくなるのではないかと18日に来院された。痛みは肩上部から肘くらいまで移動して、動作によってあまり変化はない。安静時にも痛むがしびれ感はない。首を動かしても痛みに変化はない。

    治療は橋本先生から習った整神術の代用になるかと思い、カップで肩背部、肩上部、上腕部の凝りに対して揺らしをやってみた。5分ほどやった後左に比べ軽くなったと言う。次に5ヶ所にEAPを行う。最初の半分くらいに痛みが軽くなった。痛みの部位は陽経なのでF4F5F6を順に効果をみながら井穴刺絡。最初に比べて80%よくなる。

    最後に左右のバランスを取るために左の肩背部、上腕、前腕各1穴に8分灸を各2壮して治療終了。

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  • Posted by へんせき at 20:13Comments(0)運動器疾患

    2014年10月12日

    発症後1年3ヶ月の片側顔面痙攣の鍼灸治療

    60歳主婦。1年3か月前に左まぶたのピクピクから痙攣が始まり左側口元やほおに広がっていった。大学病院でボツリヌス毒素療法か神経血管減圧術の手術を提案されたが決心がつかず、発症6か月から漢方薬を飲んだ。一時的に痙攣が軽くなったが元に戻りこの2ヶ月は中止している。

    現在痙攣はほぼ間断なく続いて人前に出るのが億劫。他の症状として痙攣と同時に起こった耳鳴り、眼精疲労、熟睡感がない等がある。片側顔面痙攣は自然緩解率が2~3%と低い疾患だ。鍼灸治療では手術やボツリヌス毒素療法のような副作用はないが、完治できる保証もない。

    患者さんには「痙攣を軽くすることはできると思うがご本人が満足できるレベルまでよくなるかは分からない。5回治療して変化がなかったら他の治療を考えましょう。」とお話しして治療を始める。初回はF6H5F5井穴刺絡、頭頂部2穴に鍼、左頚部の凝りに対して整神術。3日後2回目の治療。左首の凝りがとれ楽になったが痙攣はあまり変わらない。井穴刺絡に頭部刺絡4穴と頭皮鍼2ヶ所。胸鎖乳突筋にパイオネックス2個。

    4日後3回目の治療。顔を見て明らかに痙攣が減っているようなので経過を尋ねると、治療の後から痙攣の間隔が空くようになり半分くらい感じるとのこと。また体が暖かくなった。しばらく顔を観察していると痙攣の頻度も強さも初診時10から6くらいに軽減している。治療は前回に順じこの状態がどうなるのかもう少し治療を続けることにした。

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  • Posted by へんせき at 23:50Comments(0)脳・精神・神経

    2014年10月08日

    介護による慢性腰痛が悪化した

    47歳のパート主婦。体の不自由な娘さんの介護を20年続けている。どうしても中腰の姿勢での世話が多く慢性的な腰痛を抱えている。3日前の夜から腰の違和感を感じていたが今朝起床時に立てないくらい腰が痛くなりこのままでは動けなくなるのではないかと思い来院された。

    起床時より幾らか楽になっているが前屈して20度くらい曲げると痛くなる。朝は寝返りがうまくできなかったと言う。鍼灸治療は6年前に腰痛で5回ほど受けたそうだ。治療は先ず足首、足の甲、足指に圧痛がないかを調べたが顕著な痛みはなかった。痛い部位は仙骨部で左右に偏りはない。

    F4井穴刺絡をして再度前屈してみると90度まで痛みなく曲がる。患者さんは「あっ痛くない。不思議。」と言う。腰に鍼を刺すものとばかり思っていたので、患部と違うところの治療でよくなったので「痛いところに鍼をしないでも治るのですね。」と感心された。F5の井穴刺絡でさらなる変化はない。時間が余ったので他も診てみる。

    胃が弱いそうなので腹診すると心窩部と左季肋部に圧痛がある。これはF1F6井穴刺絡で楽になる。次にうつ伏せになってもらったが痛みなく寝返りが出来た。うつ伏せから起き上がるときにも痛みはない。朝はこの動作が出来なかったと言う。最後に座位で首こりの治療に百会の刺絡。もう一度腰の動きを尋ねるとさらによくなっていた。

    この状態が続くかどうかしばらく様子を見ることにした。

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  • Posted by へんせき at 07:46Comments(0)運動器疾患

    2014年10月05日

    突発性難聴後の耳鳴り、ふらつき、頭部圧迫感

    66歳男性会社員。2年半まえに慢性骨髄性白血病を発症して現在スプリセル服用して経過良好。白血病のストレスか分からないが半年後激しいめまいをともない左耳の聞こえが悪くなった。当時かかっていた整体師の助言に従いめまいが治まるまで3週間ほど安静にしてその後耳鼻科を受診して突発性難聴と診断された。

    治療開始が遅くなってしまったせいか聴力は回復せず125Hzから2000Hzは60~70㏈、4000Hzから8000Hzは100㏈。耳鳴りと軽いふらつき感は残った。仕事が出来るくらいになっていたが、今年5月に大腸がんの開腹手術で2週間入院して退院後に耳鳴りが増大してそれによりふらつき感、耳から側頭部の圧迫感が強く外出も制限されるようになってきた。

    一時すこしよくなっていたが3週間前からまたひどくなってきた。耳鳴りの音はキーンという高い音、ブーンというやや低い音が混じっている。治療はF3F5H5井穴刺絡、左側頭部4穴の頭部刺絡の後、左胸鎖乳突筋の硬結部にパイオネックスを2個貼る。治療効果は直後からふらつき感が減り、頭部の圧迫感がかるくなった。2日半ほどその状態が持続しその後少しずつ戻ってきた。

    突発性難聴は治療開始の時期がかなり予後を左右する。なかでも激しいめまいを伴うものは入院治療が望ましい。この方もどうしてはやく来なかったのか医者から言われたとのこと。現段階で聴力の回復は難しいが、3週間前の状態に戻すことは十分可能と思われる。

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  • Posted by へんせき at 16:07Comments(1)感覚器疾患

    2014年10月02日

    大腸がん検診(便潜血反応と腫瘍マーカー)

    56歳男性会社員。先日大腸がん検診で便潜血反応が陽性となり大腸内視鏡検査を受けたら1㎝のポリープが見つかったそうだ。悪性のポリープではなさそうで1年以内に内視鏡手術をすることになったとのこと。

    便潜血反応は通常2日法で日を変えて2日分の便を提出することになっているが、この方は1日の便を2日に分けて提出し一つは陽性もう一つは陰性だった。と言うことは提出する部位によって陰性になったり陽性になったりすると言うことだ。1回の検査で陰性だから安心というわけでなく継続して毎年続けることが大切ではないか。

    もう一人67歳男性。4年前から時々大便に血液が混ざっていた。かかりつけ医に相談したら腫瘍マーカーが正常なので心配ないとのことでそのままにしていた。今年の4月別の病院で内視鏡検査をしたら直腸がんと診断され、すぐに手術となったがリンパ節に転移1個人工肛門になってしまった。「腫瘍マーカーでがんの診断は出来ません。4年前だったら内視鏡手術が可能だったでしょう」と言われたそうだ。

    腫瘍マーカーだけでがんが診断できると言う医者が現実にいるのは驚きだ。患者も自分の病気を医者任せにせず自分で勉強して医者が非常識なことをすれば見切りをつけることも必要だと思う。誤診の被害を受けるのは患者本人で医者ではない。便に血が付いていたり便潜血反応が陽性だったりすれば内視鏡検査をするのが今の医療の常識だと消化器内科医が言っていた。


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  • Posted by へんせき at 21:31Comments(0)胃腸・消化器