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Posted by たまりば運営事務局 at

2014年07月29日

出産予定日を過ぎても陣痛が来ない妊婦さん

出産予定日が2日過ぎた30歳の主婦。明日から入院して陣痛促進剤の治療予定で上手くいかなければ帝王切開になるという。鍼灸治療で陣痛が来るようにして欲しいとのことで来院された。

初産でずっと順調に来ていたが4日前の検診では子宮口が硬いとのこと。胎児は3200gで医者からは先ず2~3日陣痛促進剤を使うことを提案されている。出来れば自然な分娩を望むが1回の鍼灸治療で陣痛が来るかとの質問。

3日くらいの期間が欲しいが出来るだけの治療をしてみるとお話しして治療を始める。お腹を診ると思ったよりも張ってない。交感神経を抑制するためにF1F2F3H6の井穴刺絡。百会刺絡。三陰交、至陰のお灸。数日前から軽い腰痛があり仙骨部の圧痛点にパイオネックス3個。病院でも三陰交、F4F3をパイオネックスで刺激するようにお話しして治療終了。

数年前38歳の初産の妊婦さん。出産予定日を1週間過ぎこのままでは3日後に帝王切開になるという方の治療をしたが近所だったので朝夕2回の治療を続けたら手術予定日の朝陣痛が来て普通分娩で出産された。治療はある程度結果を予想できる場合もあるがやつてみないと分からない場合もある。よく患者さんと話をして同意を得てやってみればいいと思う。

出産に関していえば昔から言い伝えられている安産のツボ「三陰交」に妊娠5か月以後お灸をすえることをお勧めする。

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  • Posted by へんせき at 23:14Comments(0)小児・婦人科

    2014年07月25日

    むずむず足症候群(薬物治療と井穴刺絡)

    58歳男性。1年半前にむずむず足症候群の症状が出て神経内科で「リボトリールやビ・シフロール」を使ったが効果がなく、別のところで超音波療法を数回やったら発症から3ヶ月ほどで治まった。神経内科医はそれは偶然でしょうとのことだった。

    今回2か月前からまた同様の症状が始まり今度は先ず超音波療法を4回やってみて効果がなく、神経内科でリボトリールを処方されたがやはり効かなかった。医者は今まで使ってないニュープロパッチを処方した。1週間ほど使っているがこれはよく効いて80~90%症状が抑えられているそうだ。

    この薬が効くのは分かったがずっと使い続けるのは抵抗があり井穴刺絡で薬の代用が出来ないかと来院された。稲舛先生の動画を見て自分でやってみたがどうしても血が出ないのでやり方を教えてほしいとの申し出である。自分でやっていただくとやはり出ないが、私がやってみるとそんなに出にくいこともなく充分出血する。

    1時間ほど指導して基本はH5F5で時にF4を1週間続けるように、しかし薬がよく効いているのでそれ以上に刺絡治療で効果があるかは疑問と伝え井穴刺絡がどのくらい効いているかは薬を一時中断して確かめるしかないとお話しした。

    三日後、電話があり自分では上手く出血できないが奥さんにやってもらっているとのこと。10日後にまた連絡があり1回薬を中止してみたら1日目は問題なかったが2日目にむずむずが出てきたそうだ。

    何が原因になっているのかお話を聴いていると、寝るのが朝6時くらいで起きるのが昼過ぎと生活が昼夜逆転している。文筆業でもう何十年もこの生活だそうだ。既往歴として25年前にかかった帯状疱疹の後遺症で体幹部に触るだけで痛みが走るそうでこれも出来れば治療したいとのこと。次の機会には頭部刺絡を覚えていただく予定。

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  • Posted by へんせき at 22:51Comments(0)脳・精神・神経

    2014年07月16日

    妊娠初期の腰痛・胃痛・胃もたれ


    妊娠12週のAさん39歳と同じく10週のBさん37歳から鍼治療の適否を相談された。お二人の心配事は妊娠初期に鍼治療をして流産の危険はないかということであった。

    足の陰経や下腹部のツボに強い刺激をしなければ問題ない、ソフトな治療で十分効果があると説明した。Aさんは3か月前初めて鍼治療をして効果は実感していたが不安で担当の産科医にも尋ねたそうだ。担当医からは妊娠していることを話して受診するように言われたとのこと。

    症状は2日前から腰が重だるくこのままではぎっくり腰になりそうとのことである。大丈夫と言われても鍼治療は不安そうなのでお灸とパイオネックスだけで治療することにした。腰は全体的にだるく前屈すると鈍痛がある。痛みが出る姿勢で腰にパイオネックスを3個貼る。膝から指先までの胆経、膀胱経の圧痛点で腰の痛みに関係するポイントにパイオネックス5個貼る。50%よくなる。百会にお灸5壮。腰部の筋硬結部にせんねん灸をして80%改善したので治療終了。

    Bさんは体外受精3回目での妊娠。鍼治療は他治療院で3回経験している。10代から胃が弱く胃痛、胃もたれ、食欲不振を何回も繰り返している。2年前に胃内視鏡検査でピロリ菌陰性、胃ポリープ5個経過観察。今回は悪阻で食欲がなかったが、数日前から少し楽になり食べられるようになったら今度は胃がもたれ、2~3日前から背中が張って苦しくなった。

    みぞおちの少し下に圧痛がある。左F1F6の井穴刺絡で胃がスーッとして楽になる。圧痛もなくなる。右三焦兪付近に内臓に響くような圧痛があるのでパイオネックス。胃の六つ灸と中脘のお灸で体が温かくなる。つわりが少し残っているので裏内庭にお灸をして治療終了。

    二人ともF4の井穴刺絡は効果的と思われるが子宮を動かす可能性があるので使わなかった。高齢出産でもあり妊娠中は体調が悪くなっても薬を使いたくないので体調管理に鍼灸を利用したいとのこと。

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  • Posted by へんせき at 00:00Comments(0)小児・婦人科

    2014年07月03日

    眼瞼痙攣(瞬きが増えて瞼がふさがる)

    40歳代の男性会社員。2年ほど前からまばたきが増えてきた。発症から2年経ったが瞬きの回数が増えたまに瞼がふさがるようになった。自転車や車は危ないので乗らないようにしている。目を細める動作はしにくく、瞬きのやり過ぎで目の周りが凝っているような感じがして後頭部の強張りを感じている。

    治療は最初神経内科で社交不安障害と診断され薬物治療を受けたが効果なく、1年前開業眼科医から大学病院を紹介され精密検査をうけ眼瞼痙攣と診断された。治療は抗けいれん薬が効かないのでボツリヌス注射を提案されたが副作用が気になって断った。

    体質は鼻炎や花粉症などのアレルギー体質で性格は緊張性とのこと。睡眠は6時間で視力は両眼1.0。治療はまぶしさと目を細めての瞬きの回数を指標に目の周りの緊張緩和、後頭部後頚部の筋緊張緩和、痙攣を和らげるための井穴刺絡で対処することにした。

    目の周囲のツボ4ヶ所に七分灸各3壮。6ヶ所にパイオネックスを貼る。次に右F2F6井穴刺絡。前頭部2ヶ所、後頭部2ヶ所に頭部刺絡。H5F5井穴刺絡。最後に肩こりに対して百会刺絡。治療段階ごとに指標のチェックをして症状の軽減を認める。どの位持続するかは不明だが自宅で足湯とピソマによる井穴刺激を一週間続けていただき次の治療をすることにした。

    眼瞼痙攣は発症の原因がはっきりせず治療法も確立していないので鍼灸治療で症状が緩和されるなら試して見られるといい。


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  • Posted by へんせき at 14:04Comments(1)脳・精神・神経