たまりば

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2016年09月30日

甲状腺機能の変動に対する治療

腰部ヘルニアの手術をしたが、完全にすっきりとはせず趣味のバトミントンで少し無理をすると痛みが出てその都度治療に来ている70歳の男性。1年ほど前最近やたらと汗が出て指先が小刻みに震えると相談された。

甲状腺の異常を疑い検査を勧めたらやはり血液検査で甲状腺機能亢進が見つかった。エコー検査で異常なく病院ではしばらく様子見となった。H6F4井穴刺絡やのどを通る経絡の治療をした。二か月後再度血液検査をすると今度は逆に機能低下に変わっていた。

今度は薬が処方された。治療はH5F5をメインに変更した。3か月後血液検査は正常になり薬は最小単位になった。その後ずっと安定していたが8月ころからまた汗が多いと訴えられた。手の震えや動悸などはなく単に気温が高いためか体の異常かよく分からない状態だったが今月血液検査をするとTSHが低下して機能亢進。

薬を中止して週1回の治療を3回して検査するとTSHはやや低いながらFT3 FT4は正常に戻っていた。今回は民事裁判が始まりかなりストレスを抱えていたのが一因ではないかと本人の弁。この方は気分安定薬を長期間服用しているその副作用も考えられるので医者に聞いてみるように助言していたが、可能性は否定されなかったとのこと。


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  • Posted by へんせき at 22:06Comments(0)膠原病・内分泌

    2011年10月15日

    膠原病による腰痛と仙骨部痛

    30歳代の女性看護師。7年前に仕事で過労と睡眠不足が続き体調不良を訴えた。体がだるく悪寒が続くので検査をしたら白血球が2500に下がっていた。それから1年ほど検査をしながら様子をみていたが白血球は増えず、低い時は1800まで低下して一度肺炎を起した。

    そうしているうちに今度は手指のこわばりと右肩の関節痛が始まった。関節リウマチを疑い大学病院を受診したがリウマチ反応は陰性で原因不明と言われた。白血球が少ないのでステロイド剤を使うことをためらい他の治療法を探し、都外の個人病院で漢方薬をメインの治療を続けた。

    その結果手指と右肩の関節痛は治まり白血球も3000を超え前回の検査では3500になった。しかし最近仙骨部が痛く、15分も座っていられず9月の診察の時レントゲンを撮ったら仙骨周辺に炎症性の異常が認められた。白血球も増えていたのでメトトレキサートを処方された。同時に担当医から東京に帰ったら鍼をするよう勧められて来院された。

    本人の希望は①仙骨部の痛みを抑え座れるようになる。②白血球を増やす。③膠原病体質の改善。仕事柄治療に来られる日が限られるので自宅で出来る刺絡と円皮針、せんねん灸のやり方を指導しながら初回の治療をした。2週間後2回目の治療にお見えになったが、自宅治療は最初の1週間は毎日やり座っての痛みがなくなってきたので次の週は1日おきにやった。

    初診時は椅子に座って待っていることが出来なかったが今回は座ることには問題なくなっている。しかし仙骨と腸骨稜付近に圧痛があるので炎症は残っているようだ。白血球数やレントゲン像は来月の検査待ちだが治療ポイントを的確に自宅治療を続けていけばいい結果が出ると思う。

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  • Posted by へんせき at 22:53Comments(0)膠原病・内分泌

    2011年09月17日

    リウマチ患者の後頭部痛、胸部圧迫感、不眠

    リウマチを発症して約10年の60歳代女性が、後頭部の鈍痛とつっぱり感を主訴として来院された。大学病院で昨年と今年手首の関節を手術し、2年前から生物学的製剤を使いながら経口薬も鎮痛剤、ステロイド剤、免疫抑制剤、ビスホスホネート、鎮けい剤、降圧剤、睡眠剤、ビタミン剤、サルファ剤、消化性潰瘍剤など12種類処方されている。

    リウマチは変形、痛みともにある程度落ち着いているが最近後頭部の痛みとつっぱり感がひどく頚椎がリウマチで変形しているのか心配になり脳と頚椎のCT検査をしたが異常なしだった。鍼灸は経験がないが病院で積極的な治療はないので試してみようと思われた。

    鎮痛剤、ステロイド剤、鎮けい剤を使っているのでそれとあまり関係ないことで原因になるものはないか問診を続けていると、まだ調整して半年だが眼鏡が合ってないようだとのことなので先ず眼精疲労の頭部刺絡をした。直後周囲が明るくカレンダーの文字がくっきりして頭部の鈍痛が軽くなる。

    自律神経的には交感神経、副交感神経どちらも亢進している。頚部の経絡テストに従い大腸経、三焦系、胆経、膀胱経の治療で首から後頭部の症状はかなり緩和した。そこで首を左右に回してもらうと首が右斜め後の位置で左後頚部にズキッとした痛みが出るので百会の刺絡をすると痛みは消失する。

    胸の圧迫感は飲んでいる薬と関係しているようだが、腹診をすると心、胃、肝の部に圧迫痛がある。初めての鍼灸治療なので今日は内臓的な治療はせず、首や後頭部の状態がどうなるか2~3日様子を見てもらうことにした。不眠に関しては寝つきが悪いタイプであるが長期間入眠剤を飲んでいるので急に薬を止めると反動が出る可能性がある。長期的に医師と相談して減薬や頓服に変えていければいい。

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  • Posted by へんせき at 00:47Comments(0)膠原病・内分泌

    2010年06月26日

    早期リウマチの診断と治療

    6月22日の記事の患者さんのその後だが追加の血液検査で抗CCP抗体(陽性)抗SS-A抗体(陽性)抗SS-B抗体(陰性)と出た。早期リウマチの診断基準は満たしていないが抗CCP抗体と抗SSーA抗体が陽性ということで抗リウマチ薬メトトレキサートを週1回2mgの服薬が開始された。

    この方は半年前の健康診断で抗核抗体が320で半年後の検査を指示されていたがその時点で自覚症状は全くなかった。最近何となく手指の関節に軽い痛みと痺れ感があるのでリウマチを疑い受診したが最初の検査では白血球、CRP、RA、血沈すべて陰性であった。

    リウマチの診断は難しい。膠原病に詳しくない医者なら最初の検査結果で鎮痛剤で様子を見ましょうとなるかもしれない。またそれでよくなるかも知れない。副作用も考えると何がその人にとって一番いい治療かの選択は難しい。Risk&Benefitの観点から医者とよく話をして選らばなければいけない。

    昨日で3回目のはり治療をしたが指の痺れはほとんどなくなり痛みは多少残っているが程度は軽くなっているそうだ。リウマチは患者さんそれぞれの経過をたどり自然によくなる人もいる。この方はなるべく強い薬を使わずに進行を押さえたい希望である。

    鍼灸で全てのリウマチが治るわけではないが免疫系の異常に鍼灸は有効な場合が多い。今までの経験ではお灸を上手く組み合わせると効果が大きい。熱いお灸は敬遠したいそうだが効果を自覚できればやっていただけると思う。  

  • Posted by へんせき at 02:50Comments(0)膠原病・内分泌

    2010年06月22日

    膠原病の初期か?

    40歳代女性 半年前の健康診断で抗核抗体320と異常値を指摘されていた。二週間ほど前から手の痺れと指や肘の関節が痛むようになった。リウマチを疑い専門医を受診して検査を受け、いま結果待ちだが自覚症状がとれず検査結果が出ないと病院の治療も始まらないので鍼灸で症状が軽減すればと思い来院された。

    半年前の検査の数値を見るとコリンエステラーゼがやや低いがCRP白血球も正常値で炎症反応はみられない。リウマチを始めとする膠原病かどうかは検査待ちとして手の痺れと指関節の痛みの治療をすることにした。何が原因かよく分からないので試行錯誤して体の反応を見ることにした。

    初回は副交感神経を抑制する治療をし3日後に交感神経を抑制する治療をしてどう違うか観察してもらうことにした。そして今日3回目の治療となった。話を聞くと明らかに2回目の方が症状が軽くなったそうだ。病院の結果も出てRA・CRP・白血球・抗核抗体すべて正常値だったが、医師は念のため抗CCP抗体MMP-3をさらに調べるそうだ。

    この患者さんは2回目の鍼治療がよかったし、検査結果も膠原病の可能性は低いので交感神経を対象にしたはり治療を3回ほど間隔を詰めて行うと効果的ではないかと感じた。原因が分からず症状だけ残っていると何か重大な病気が隠れていないか心配になるが、これだけ調べているのではり治療で症状が取れれば大丈夫だろう。もしどうしても心配なら大きな病院の総合診療科を紹介してもらうといい。  

  • Posted by へんせき at 00:10Comments(0)膠原病・内分泌

    2010年03月23日

    リウマチと鍼灸治療

    リウマチを15年患っている患者さんを診た。この方はシェーグレン症候の診断も受けている。主訴は1ヶ月前から腰と右鼠けい部に痛みが出て歩きにくいとのことである。

    リウマチに対しては高齢者の病気だとか進行して最後はねたきりになるとか誤ったイメージがある。男女比では女性に多く30~40歳代でも発症している。紛らわしい病気も多いので最初の診断には慎重を期したい。この10年生物学的製剤の登場により治療成績は非常に進歩している。

    内科系と整形外科系では診る視点が少し違うと思うが早期に治療を始めることが大切だ。新しい薬により骨の破壊は止められるので今では寝たきりになるようなことはない。しかし数種類の薬を併用するので副作用や感染症に罹りやすくなったりする。

    はり灸を併用すると痛みを軽減できその分鎮痛剤の使用を減らせる。また免疫抑制剤など使用している時に血球成分を増やす働きもある。今日の患者さんは涙の出が悪いので涙腺を刺激するツボに鍼を追加した。  

  • Posted by へんせき at 20:21Comments(0)膠原病・内分泌