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2012年12月29日

小児の過敏性腸症候群・起立性調節障害・夜尿症

今年も無事最後の診療を終わることが出来た。ありがたいことだ、感謝。今年は以前に比べて小児の患者さんが多く来院された。子供が自分から鍼灸をやりたいとは言わないと思うので、親の世代に鍼灸が認識されて来たのなら嬉しいことだ。

今日は3名小児の治療をした。7歳男子過敏性腸症候群の2回目の治療。約1年大学病院に通院治療中、1週間前に初診でこの1週間毎日母親に自宅治療をしてもらった。効果は便に形がついてきて、ご飯を少しずつ硬くしているとのこと。下痢止めは中止している。

二人目は中学1年女子の起立性調節障害の治療。夏休みが終わり新学期が始まってから昼夜逆転、頭痛で学校を休んだり遅刻したりするようになり来院。治療を始めて約2ヶ月経過。冬休みが終わったらすぐ学校行事でスキー合宿があるのでそれには絶対参加したいとのことで治療継続。

三人目は小学六年男子の夜尿症の治療。治療を始めて約5ヶ月、自宅で足湯とお灸をしながら治療を続けたところこの1ヶ月間一度も失敗しなくなった。目標は卒業までに治療しなくてもおねしょをしなくなること。もう少し頑張れば達成できそうだ。

治療院は12月30日から1月6日まで年末年始の休暇をいただきます。来年も患者さん本位の丁寧な鍼灸治療を心がけていきたいと思っています。よろしくお願いします。

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  • Posted by へんせき at 22:41Comments(0)小児・婦人科

    2012年12月23日

    まぶたのピクピク(眼瞼ミオキミア)と井穴刺絡

    誰でもまぶたがピクピク痙攣したことはあるだろう。普通は知らないうちに自然になおってしまうものだ。45歳主婦、今年3月くらいから右の目の下(下瞼の内側)がピクピクと痙攣が始まり治らないとのことで12月上旬に来院された。10月に眼科、11月に神経内科を受診されて目薬やビタミン剤を処方されたが変わらないそうだ。

    まぶたがピクピクする病気には眼瞼痙攣や片側顔面痙攣というやっかいな病気もあるが、多いのは疲れやストレスで起こると言われている眼瞼ミオキミアで普通は数週間のうちには治る。眼瞼痙攣や片側顔面痙攣は痙攣が広がっていくが眼瞼ミオキミアは同じ所がピクピクして広がることはない。

    この患者さんの症状は発症時から同じで広がっていない。痙攣の程度は細かい痙攣で近くからよく見ないと分からないくらいだ。しかし自覚的にはうっとうしく、あまりに長期間続いているのでこのまま治らないのではないかと心配しているそうだ。

    経験上眼瞼ミオキミアなら1~2回の治療でよくなると説明して治療をした。H5F5の井穴刺絡をすると右目がくっきりして痙攣は止まった。眼精疲労がありそうなので頭部刺絡を4ヶ所してもう一度H5井穴刺絡をして治療終了。

    5日後ピクピクは治まっていると連絡がある。しかしその2日後また痙攣が始まったと来院される。H5F5の井穴刺絡をするが止まらない。5分ほど様子を見てピクピクの場所は経絡的に胃経か膀胱経なので先ず右F4をやってみるとこれで痙攣が止まった。左の肩甲間部が凝っているとのことで左合谷に鍼をして治療終了。

    井穴刺絡で効果があるので治療のやり方を説明して治療用具も用意した。3日後また始まったと電話がある。F4とH5を指示して自分で治療してもらう。これで治まりその後一週間落ち着いている。9ヶ月もピクピクしていたせいか効果が長続きしないようなら数回連続して治療する必要があると思う。

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  • Posted by へんせき at 23:35Comments(0)脳・精神・神経

    2012年12月16日

    突発性難聴退院後の鍼灸治療

    38歳主婦、11月22日午前中に急に左耳が聴こえ難くなった。午後耳鼻科を受診中にめまいと吐き気がひどくなり大学病院に運ばれ入院となった。ステロイド剤を中心とした点滴治療を一週間続け退院した。

    退院2日後に来院される。現状は左耳の聴力が戻らず聞き取りずらく、平衡感覚が上手く取れず船酔い状態、頭が重く食欲もなく日常生活に支障があるとのこと。医者は初期治療はやったので後は薬を飲みながら経過をみていくそうだ。

    今はふわふわ感がありゆっくりとしか歩けなく、首を動かし難く左を下にしては横になれない。体がとても冷たいので15分足湯をしてから治療を始める。H5とH6で首の動きが少しよくなるが聴力は変化なし。耳の周囲と頭部に鍼をして同時に左胸鎖乳突筋の緊張を緩める。自宅でF3H5F5の井穴刺絡を指示。

    三日後2回目の治療。首が楽になり左を下にしても寝られるようになった。治療はH5F5F3の井穴刺絡。首の後屈で突っ張りがあるのでF6F4。左側頭部3ヶ所から刺絡をする。足湯と自宅治療は続けて頂くことにして治療終了。

    三日後3回目の治療。寝返りが出来るようになり首も回せるようになる。平衡感覚は少しずつよくなっているが、まだふわふわ感がありゆっくり歩いている。耳鳴は続いているが高い音が幾分抑えられた。乗り物に乗るのは嫌だったがバスに乗り始めた。周りに騒音があると気分が悪い。治療はF34H46と百会の刺絡。耳介の交感神経点にパイオを貼る。

    四日後4回目の治療。首の動きは全てOK、家事も出来るようになった。耳鳴はキーンピーンとした高音で聴こえ具合は左耳は水中で聞いているような感じ。平衡感覚はだいぶよくなり片足立ちで靴下を履けるようになり歩きも早くなった。日常生活も退院直後に比べるとよくなっているので聴力がもう少し上がって欲しいとのこと。

    突発性難聴はあるとき突然片耳が聞こえなくなる病気と言われるが、後で思い返すとしばらく前から軽い耳鳴りや詰まり感があったりするようだ。発症の程度も聞こえが少し悪いくらいからまったく聴こえないまでいろいろある。この方のように激しいめまいを伴ったものは聴力の回復が難しいと言われているが鍼治療が奏効する例もあるのでもうしばらく継続予定。

    病院での治療としては他に高気圧酸素療法やデフィブラーゼ点滴療法などがあるので担当医に相談してみるようにお話している。突発性難聴は時間との勝負という一面もあるので無駄に時を過ごしてはいけない。

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  • Posted by へんせき at 21:46Comments(0)感覚器疾患

    2012年12月06日

    不妊治療中に発症した五十肩

    漢方薬局からの紹介で来院された45歳の主婦。7月に右肩がとても凝った。次第に上腕が痛くなってきたが、肩は挙がっていた。9月中旬肩関節から上腕部に激痛がきて痛みで目が覚めるようになった。整形外科を受診して骨に異常はなく肩関節周囲炎と言われたそうだ。

    不妊治療中(体外受精治療)なので鎮痛剤など飲みたくなくそのままにしていたらこの一ヶ月だんだん腕が挙がらなくなってきた。明け方ふとんの中での痛みも続いている。

    痛みは肩関節の前面と側面で肩をどの方向に動かしても痛みと運動制限がある。経過をみても典型的な肩関節周囲炎(五十肩)と思われる。よく肩の痛みや動きの悪さが1~2回の治療で治ったという話を聞くがそれは本当の五十肩ではなく「五十肩もどき」と思う。

    治療は経絡テストで対象井穴を決め刺絡により肩の可動域がどう変化するか確かめながら進めた。合谷の圧痛に鍼、肩の硬結三ヶ所に灸。右肩甲間部の圧痛点に運動鍼をして肩の治療を終了。次に不妊症の治療をする。

    二年前までダイビングのインストラクターをしていて長期に渡り体を冷やしていたのが悪かったのではないかと仰る。お腹を診ると左腎臓の部に圧痛がある。F3F4の井穴刺絡。三陰交、関元、志室の灸。最後に百会の刺絡で終了。

    お住まいが遠く不妊治療で上京する時しか来院できないそうなので自宅でお灸と井穴刺絡をやっていただくことにした。もう肩は運動を始めていい時期に来ているので自宅で出来るリハビリを指導し、不妊対策として体を温めるために足湯と食事をアドバイスした。

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  • Posted by へんせき at 23:45Comments(0)運動器疾患