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Posted by たまりば運営事務局 at

2015年10月27日

ぶどう膜炎と緑内障を併発していた白内障

ぎんなん治療院の紹介で来られた68歳の主婦。昨年7月近くの開業医で右目の白内障手術を受けられた。軽い糖尿病があり時々網膜のチェックをしていたが、目のかすみがあり白内障の手術を勧められた。手術は上手く行ったと言われたが目がかすみ、見にくい状態がなかなか治らず、別の病院でぶどう膜炎と緑内障があると言われ大学病院を紹介された。おそらく最初の医者が十分な検査をせず白内障の手術を急いだためではないか。

ぶどう膜炎はサルコイドーシス、原田病、ベーチェット病、強膜炎などが原因のものもあるが、この方は検査の結果原因不明とされ眼圧を下げる目薬と炎症を抑える目薬で経過観察している状態だと言う。現在の見え方は中心部は見えるがその周りが霞んで視野が狭くなっているそうだ。

かすみ具合を指標に治療する。まず目の周囲にパイオネックスを左右4個ずつ貼ると少し薄くなる。上まぶたにせんねん灸を1個するととても気持ちがいいと言う。右のF2F6井穴刺絡でまた少しよくなる。目窓の刺絡では変化なし。後頭部2ヶ所の刺絡は効果あり。くっきり見えるわけではないが、目のかすみが薄く小さくなり効果を実感したと言う。次回はH5F5や頭頂部の刺絡を試してみたい。

頭部刺絡のセルフケアは次回指導することにして、先ずは足の井穴刺絡とパイオネックスを自宅でやっていただくことにした。ご主人は以前故浅見鉄男先生の治療を受け研究会にも参加され井穴刺絡もできるそうだ。しかし今は自宅を離れ埼玉で有機農業に従事していて奥さんの治療が出来ないと言う。

ご主人曰く、無農薬の有機野菜を食べているとアトピーなどのアレルギー疾患がきれいになる。化学物質が体に悪影響を及ぼしていることは明らかだ。お土産に大きく育った枝豆をいただいた。


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  • Posted by へんせき at 16:53Comments(0)感覚器疾患

    2015年10月25日

    二回の治療でうまくいった不妊治療

    28歳で第一子を出産して5年経ったがその後妊娠しないとのことで来院された患者さん。不妊治療をする気にもならず自然な妊娠を希望している。子供は三人欲しいと思っているそうだ。

    健康体だと思っているが冷え性と顔のふきでものが気になるとのこと。治療当日一週間後が排卵予定日だと言う。治療はお腹を診てF3井穴刺絡、F6は足の冷えのため血が出ずお灸をする。交感神経抑制のためH6井穴刺絡。

    吹き出物に対し合谷、冷え性対策で三陰交、仙骨部、志室、子宮にお灸。自宅で三陰交と合谷にせんねん灸をして毎日足湯をするようにお話しした。

    一週間後二回目の治療に来られた。足が温かくなっていて今日は足の井穴刺絡で十分出血する。さらにずっと治らなかった吹き出物がほとんど引いていた。自宅でのセルフケアを続けるように指示して治療終了。

    二回目の治療から4週間後に来院されたときに、生理が来なかったので三日前に病院に行ったら妊娠を告げられ妊婦さんの自覚をもって生活するように言われたそうだ。

    まだ2回しか治療してないのにこんなに早く効果が出出て不思議だ。不妊治療をしている知人や同僚にも教えたいと仰る。不妊症すべてがこの方のようにいくわけではないが、鍼灸治療は体に負担をかけず体調がよくなるのでお悩みの方は一度お試しください。


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  • Posted by へんせき at 13:58Comments(0)小児・婦人科

    2015年10月22日

    肩こり・首を後ろに倒すと痛い

    1ヶ月前から首を後ろ(特に左側)に倒すと後頚部に痛みが出るようになった40歳代前半の女性。鍼灸治療の経験はない。他に結婚して二年経つが妊娠しないので不妊治療をしようか考慮中とのこと。

    首の動診をすると後屈と左後屈、首を回転させても同位置で痛みが出る。首を触って診ると胸鎖乳突筋に凝りと圧痛がある。左の圧痛点二ヶ所にパイオネックスを貼ると痛み減少。右の圧痛点一か所にも貼ってみるとさらに楽になる。

    H6→F4→百会と刺絡をすると動かしての痛みは消失する。慢性的な肩こりがあるので仕事の合間にやる肩こり体操を3種類指導した。

    不妊治療として「三陰交」「子宮」「八髎穴」に施灸して、自宅で3ヶ月ほど続けることをお勧めして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 12:35Comments(0)運動器疾患

    2015年10月16日

    小学生の起立性調節障害・だるさと倦怠感

    小学5年の男子。9月の新学期になって朝起きられず、特に午前中だるさと倦怠感が続いている。大学病院小児科で起立性調節障害と診断され昇圧剤とビタミン剤を処方されている。

    小児喘息の予防で抗アレルギー薬をのんでいるが、元気で毎日サッカーをやっていた。今年は夏休みの練習中に何度か軽い熱中症を繰り返していた。そのうちだんだんと体調が戻らなくなったようだと言う。

    両親に支えられるようにして待合室に入ってきて、そのまま長椅子に横になってしまう。午後2時過ぎだが今日は朝からこのようで調子が悪いと言う。治療室に運び寝たまま血圧を測ると105/65 脈拍90 何とか立ち上がらせ立位で測ると109/73 脈拍130。ODのサブタイプとしては体位性頻脈症候群に該当すると思われる。

    またベットに横たわり目をつぶりぐったりしている。そこで私がいきなり手を取ったらびっくりして飛び起きた。注射でもされるのではないか思ったようで緊張して交感神経が興奮した結果だ。いまのように交感神経が働くと元気になると説明して、母親をモデルに井穴刺絡の治療をみせた。

    治療することに納得したのでH5F5井穴刺絡と志室のせんねん灸。様子を聞くと頭がすっきりして元気が出てきたと言う。ベットから起き上がり治療室の中を小走りする。来た時との違いに両親も驚く。本人は駅前広場でやっている商工祭りに早く行きたそうで玄関で両親をせかしていた。

    治療に反応するようなので1週間自宅でピソマ刺激を続けもう一度来てもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 19:43Comments(0)小児・婦人科

    2015年10月09日

    目の周りのピクピクが再発した

    昨年の夏、目の周りの痙攣で治療した40歳代の女性。その時は眼科と脳神経外科を受診して器質的な異常はないと言われて来院された。二回の治療でよくなった。原因は目の疲れと首の凝りと思われた。

    さてその後ずっと調子はよかったが、今年の二月にまた症状が出て治るのに3ヶ月ほどかかった。あまりに長く続くので気分が落ち込んだとのこと。10日前に右下まぶたがピクピクし始め、それが翌日右上まぶたにさらに左上まぶたにも広がってきた。また長引くと困るので少し遠方だけども思い切って来院された。

    ピクピクの他に目の症状としては目が乾く、光が少し眩しい。しかし瞬きはふつう。首を前に傾けるとピクピクが出やすいような気がすると言う。治療前の問診中にもピクピクしている。

    痙攣が起きたら知らせるように言って眼精疲労の治療右のF2井穴刺絡から始める。30分経っても起きないのでこれで様子を見ようかと言うと、たまたま止まっているだけでこんなに簡単に治るわけがないと言う。首が凝っている(特に後屈で痛い)ので後頭部に二カ所刺絡をして胸鎖乳突筋の圧痛点にパイオネックスを4個貼る。

    治療終了まで痙攣は起きなかった。おそらくこのまま痙攣の頻度が少なくなっていくと思うが三日後にもう一度来ていただくことにした。

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  • Posted by へんせき at 23:59Comments(0)脳・精神・神経

    2015年10月01日

    乳がん検診・乳腺濃度を知ろう

    乳がん検診を毎年受けていたのにもかかわらず、進行がんが見つかり手術を受けた芸能人の報道があった。先週30歳代と40歳代の患者さんが胸のしこりが気になると言われた。30歳代の方にはすぐに乳腺外来を受診するように勧めた。

    国の指針では40歳以上を対象に二年に1回の触視診、マンモグラフィー(X線撮影)を推奨している。乳がんは一般的に進行が遅いものが多く2年に1回でいいとされているが、進行が早いものが2割あるので月に1度の自己触診によるセルフチェックも勧められる。毎月生理終了後4~5日目を検査日と決めしこりを感じたならマジックでマークして自撮りする。そして受診の機会を逸しないようにする。

    マンモが推奨されるのは乳がんの早期に起こりやすい「微小石灰化」を見つけ早期乳がんを発見しやすいからだ。ところがマンモには見つけやすい乳房と見つけにくい乳房がある。マンモでは脂肪組織は黒く、乳腺組織は白く映る。そしてがんは白く映るので乳腺組織の多い人は乳腺もがんも白く映りはっきり見えない。

    乳腺の密度を「乳腺濃度」といい、日本人は欧米人より高乳腺濃度の人が多く30代40代は高乳腺濃度の割合が多い。高乳腺濃度の人はマンモだけでは見逃しやすいので乳がん検診を受けたら可能なら自分の乳腺濃度を教えてもらい今後の検診の参考にしたい。乳腺濃度が高ければ超音波検査を追加したり、家族歴があるなど高リスクの人はMRI検査を考えてもいい。

    鍼灸治療では乳房の治療(乳腺炎や母乳が出ない等)には先ず胃経を選択する。他に脾経、肺経、心経、心包経も選経する。井穴ではF6、F1、H1、H3、H2。局所的には天宗、肩井、膻中のお灸がよく効く。

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  • Posted by へんせき at 23:20Comments(0)