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Posted by たまりば運営事務局 at

2015年05月30日

吐き気と首の痛み(頚性めまい)

40歳代の女性会社員が吐き気と首の痛みで来院された。現在までの経過は昨年12月、食べると吐き気がするので胃腸科で胃カメラ検査をするが異常なし。今年の1月になり前記症状とともに首の凝りがひどくなり吐き気が治まらず、今度は整形外科を受診して漢方薬を3種類処方されたが治らない。

4月に脳神経外科を受診してCT検査を受けるが異常なし。ビタミン剤、吐き気止め、漢方薬をもらい飲んでいるが治らず吐き気と首の痛みが辛く仕事にも支障が出ている。ここの医者は頸性めまいと言っている。めまいは回転性ではなくフワフワ感のめまい。鍼灸治療にも5回通ったが効果がなかった。

仕事はパソコンを使った事務職で一日中首の後ろに鈍痛と重苦しさがあるがパソコン作業で辛くなる。来院時軽い吐き気があり首はじっとしていて重苦しく、動診では左側屈、左振り向き、後屈、右斜め前屈、左斜め後屈で左後ろ首の付け根が痛む。

H5、H6、H4、F4、F5の井穴刺絡で少しよくなったがはっきりよくなった実感がない。百会と左の百会の刺絡でもいまいち変化が乏しい。そこで後屈するときに胸鎖乳突筋が伸展されるので前頚部、側頚部を調べると激痛点が4点ありそこにパイオネックスを貼ると首の動きがスムーズになり痛みが軽くなる。

腹診で左上腹部に圧痛がありそれは左F1F6でよくなる。最初にあった吐き気も止まっている。これで治療終了し次回は一週間後となる。

前回治療後丸一日首の痛みは楽だったがその後また痛くなった。吐き気はほとんど止まっている。今日は先ず目の治療と首の関係を見ることにした。右F2F6井穴刺絡と後頭部2点刺絡で10→7と変化。胸鎖乳突筋を調べ左5点右2点にパイオネックスを貼る。痛みが7→2と楽になりツッパリ感を訴える。左F1F6井穴刺絡と百会の刺絡で終了。

仕事の都合で週1回しか来られないので、眼精疲労のセルフケアとシリコン吸角カップでの首のセルフケア、頚部圧痛部へハペパッチの貼り方を指導して次回来院まで続けていただくことにした。

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  • Posted by へんせき at 22:59Comments(2)脳・精神・神経

    2015年05月18日

    発症原因がはっきりしない橈骨神経麻痺

    50歳代の主婦。二日前の夜歯を磨こうとしたら右指に力が入らず歯ブラシを持ちにくく上手く磨けなかった。翌朝も手が動かなので整形外科を受診し橈骨神経麻痺と診断され、低周波治療とビタミン剤の服薬を指示された。

    当院来院時の状態は右手の甲が水平まで挙がらない。(この病気のいちばんの特徴である下垂手) 指が広がらない。1指2指の水かき付近と前腕撓側にしびれ感。字が上手く書けない。握力が落ちている等。日常生活に支障があるとのこと。

    通常橈骨神経麻痺は怪我以外では上腕部や脇を圧迫したことが原因で、腕枕をしてうたた寝をしたり椅子の背もたれで上腕部を圧迫したりバスタブの縁で腕や脇を圧迫して寝てしまったとか何か思い当たることがあるものだがこの方はそれが全くない。夕食の準備、歯を磨く少し前にお風呂に入った時には何の異常もなかった。

    治療効果の指標は①手首の動き②指の動き③感覚異常④握力を診てけばいい。通常①から④の順に回復していく。初回の治療H1H6H5井穴刺絡と前腕上腕の筋硬結部にEAP。腹部を触診すると両季肋部に圧痛があるので右F2F6左F1F6井穴刺絡。首こりがあるので百会刺絡。手首の動きに目立った変化はないが腕のはばったさが取れた。

    二日後2回目の治療。手の甲がもったりした違和感がある。手甲が水平まで挙がるようになる。指は充分広がらないが初診時より動くようになっている。3・4・5指の動きも悪いので今日はすべての指の刺絡とEAP。五日後3回目の治療。手甲が水平より20度ほど挙がる。昨日から右上腕の内側が痛いと言うが、この痛みは井穴刺絡で完全に取れたので驚かれた。しびれ感はまだ残っている。

    一週間で3回治療したが順調に回復しているように思われる。ご本人も改善を自覚されもう少し治療継続すればよくなりそうだと喜んでお帰りになる。

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  • Posted by へんせき at 20:22Comments(0)脳・精神・神経

    2015年05月08日

    野球で腰痛、ブロック注射でよくならない

    毎月2~3回野球をしている30歳代の男性。昨年9月の試合中内野ゴロを処理しようとして腰を痛めた。その場で交代して帰宅、夕方から痛みで動けなくなった。二日間安静にして様子を見ていたが回復の兆しが見えないので車いすで整形外科に行った。

    レントゲンを撮りぎっくり腰と言われブロック注射(硬膜外ブロック)をして鎮痛剤が処方された。その三日後くらいから少しずつ動けるようになった。しかし腰の重い感じと鈍痛はなくならず、現在に至るまで1日もすっきりしたことがないと言う。最近少しひどくなってきたので鍼灸の経験はないが思い切って受診された。

    過去に腰を痛めたことはなく特に負担がかかる仕事でもないそうだ。じっとしていて腰が重だるく、前後屈と側屈で腰の中央腰仙骨境付近が痛む。しかし腰部臀部に顕著な圧痛はなく、数か所筋硬結がある。F5井穴刺絡で側屈痛がよくなり、F4井穴刺絡で前屈で指先が床に着くまでになる。後屈は変化なくF6でもよくならない。

    指や足首に問題はないので百会の刺絡をすると前後屈で先ほどより楽になるがまだすっきりとはならない。腰の硬結部にEAPをして委中の圧痛点にパイオネックスを貼るとあっと言うくらい楽になった。座位で深く前屈すると腰のやや右側に違和感があると言うので百会の右を刺絡、違和感が中央部に移ったので百会の後ろを刺絡。

    これで腰をいろいろな方向に動かしてもほとんど問題なくなる。腰にへばりついていた憑き物が取れたような感じだととても喜ばれて治療終了した。

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  • Posted by へんせき at 22:36Comments(0)運動器疾患