たまりば

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2010年03月31日

急な血圧上昇(高血圧)

月に2~3回往診している89歳の男性。やや血圧が高めで通常150~160/75~85位でARB降圧剤(ブロプレス4mg)を服用している。自覚症状はない。

いつものように治療前に血圧測定をすると214/115と今までになく高い。再度測定すると205/108とやはり高い。反対の腕で測ると190/98である。何か変わったことがなかったかお聞きするといつも日課にしている散歩を足の痛みで数日していないとのことである。

はりをするといつも140/75位に安定するが今日は180/90にしか下がらない。足の痛みはほぼ良くなったので散歩の再開をお願いし、治療を3日おきに2回して今日は治療前142/74と安定していた。

中高年になると何かのきっかけで知らないうちに血圧が上がっていることがある。知らないまま放置していると心臓や脳血管障害の原因になる。気付いたら先ず生活習慣の見直し、次に薬での管理となるがはり治療で後頚部の筋緊張を緩めたり交感神経を抑制すると効果がある。

高血圧の基準は以前は150/100であったが、今は正常血圧は130/85以下、至適血圧は120/80以下と日本高血圧学会で基準を作っている。高齢者にこの基準は少し厳しいし薬を飲む人が増える。血圧管理は大切だが薬に頼らずとも軽度高血圧は自宅でのお灸でも対応可能と思う。  

  • Posted by へんせき at 22:38Comments(0)生活習慣病

    2010年03月30日

    脊柱管狭窄症の鍼灸治療

    脊柱管狭窄症と脊椎すべり症で3年治療継続中の60歳代の女性が来院された。治療のきっかけは3年前掛かりつけの整形外科で脊柱管狭窄症の手術を勧められたことにある。当時左側の臀部から下肢の痛みとしびれがひどかったが、出来れば手術を避けたいとの思いで受診された。

    お話を伺い痛みと腰椎の変形は関係ない場合が多いので手術を3ヶ月先に延ばしてもらいその間はり灸治療をして痛みと痺れに変化がなかったら手術を受けてはどうかと提案した。そこで医者の同意も得て鍼灸を始めた。

    3ヶ月後症状は残るものの生活に支障がない程度に落ち着いた。この段階で医者の見解もすぐに手術の必要はないと変わった。それからはり治療を2週に1回、整形外科の診察を2ヶ月に1回受け今日に至っている。前回の整形の診察で医者から骨の変形と自覚症状は一致しない。現状手術は必要ないがもし麻痺が出たら手術を考えると言われたそうだ。私も麻痺がでたらそうすべきだと思う。

    この例で考えなければならないのは不可逆的な治療は慎重に決めなければいけないということだ。命に係る緊急手術は別にして時間の余裕があり他に手があるなら先ずそれを試してからでも遅くはない。なぜなら手術をして100%元に戻る保障はないからだ。そのためには自分の病態を良く知り正確な情報を集めなければいけない。自分のことだから全てを医者まかせにするのではなく自分が主体的に取り組むことが求められる。  

  • Posted by へんせき at 21:18Comments(0)運動器疾患

    2010年03月28日

    変形性膝関節症の鍼灸保存療法

    昨日変形性膝関節症で人工関節置換手術を予定の60歳代女性が来院された。かなり前から整形外科でヒアルロン酸の注射とO脚矯正の手技療法を受けられているそうだ。先週掛かりつけの整形外科医から大学病院を紹介され手術を決めたそうだ。

    諸般の事情で手術が半年先になるのでそれまでの間膝の痛みをはり灸治療で軽減させたいとの意向である。この疾患は最初は立ち上がる時に膝が痛む、階段の昇降で痛い、正座が出来ない等で通常片膝から痛くなる。この段階で治療すれば生活に支障がないまでに治る。

    この患者さんは50歳代半ばに膝の不調を感じたがテニス、バレー、登山などの激しいスポーツを続けていたそうだ。膝を厚いサポーターで保護し見た目にも変形がひどい。もちろん変形と痛みは別のことも多いので手術まで痛みの軽減を目的に治療を始めた。

    ここまで変形がひどくなると指、足首、踵、股関節にも負担がかかっている。最初の治療なので先ずは指から足首までの反応点と膝の痛みとの関連を中心に調べた。円皮鍼を貼っただけでも痛みに変化がでる。変形を治すことは出来ないが痛みの軽減は可能と思われた。  

  • Posted by へんせき at 21:42Comments(0)運動器疾患

    2010年03月26日

    働く女性と肩こり

    肩凝りは腰痛と並んで鍼灸院で取り扱いが多い疾患だ。頚椎や肩関節が原因で肩こりを感じていることもあるが肩の筋肉の緊張が多い。近年事務職の割合若い女性に多い印象がある。

    なぜ緊張するのか。一番の原因は偏った体の使い方で特定の部位に負担がかかり筋肉疲労が起こるからだろう。特に女性は男性に比べ筋力が弱いことも一因だ。職場でパソコン操作に従事している人は十分気を付けていないと知らず知らずのうちに慢性の肩こりに悩まされることになる。

    長時間のパソコン操作は体の使い方もそうだが眼にダメージを与える。いわゆる眼精疲労でその反応は後頭部に現れ僧帽筋を緊張させる。この時は眼の疲れを解消しなければ肩こりは治らない。

    自分で出来る対策は長時間同じ姿勢を続けず仕事の合間にストレッチをして蒸しタオルをまぶたの上に当てるだけでも効果がある。そして時間が取れるときにはできるだけ運動して体を動かすことが大切で、このタイプの肩こりは休んでいても治らない。

    それでも楽にならない時は専門家に相談すればよい。稀にだが心臓の関連痛として肩に凝りや痛みを感じることもあるのでその鑑別も必要だ。  

  • Posted by へんせき at 22:16Comments(0)運動器疾患

    2010年03月24日

    結核(咳や喘息)とお灸

    今日3月24日は世界結核予防デーだ。1882年細菌学の泰斗ロベルト・コッホが結核菌を発見した日を記念しWHO(世界保健機関)が1997年に制定した。

    3月上旬多摩府中保健所管内で中高生の集団感染があった旨報道があった。結核は昔の病気と思われがちだが東京で毎年3500人以上全国で25000人以上発症している。今回感染が広がったのは最初の患者が受診した4ヶ所の医療施設で見逃され症状が出てから診断されるまで数ヶ月も時間がかかったことにある。

    画像診断も細菌培養にしても近年とても精度が高くなっているが医療者の側に経験と勘と想像力がなければそれを生かすことができない。結核と診断されても排菌してなければ通院治療で3~4種類の薬を半年から1年飲めばいい。中途半端な服薬をすると耐性菌ができるので注意を要する。

    最近ほとんど見なくなったが私が鍼灸師になりたての頃は時々背中に大きい灸痕を残した患者さんを診た。その灸法は打膿灸といって大きい艾で直接皮膚を焼きその痕に膏薬を貼り排膿を促すやり方である。目的は生体反応を利用し免疫力を上げ病気に対抗したものである。抗生剤がない時代結核にもよく利用された。

    江戸時代後期の名医 原南陽(痔の薬乙字湯で有名)は灸をよく使った。現代では余程のことでない限り打膿灸をする機会はないが普通の灸でも鍼とは違う効果があるので一度経験なさってはいかがでしょう。風邪の後いつまでも続く咳や軽い喘息発作の咳などの呼吸器症状に効果があります。  

  • Posted by へんせき at 20:44Comments(0)呼吸・循環器

    2010年03月23日

    リウマチと鍼灸治療

    リウマチを15年患っている患者さんを診た。この方はシェーグレン症候の診断も受けている。主訴は1ヶ月前から腰と右鼠けい部に痛みが出て歩きにくいとのことである。

    リウマチに対しては高齢者の病気だとか進行して最後はねたきりになるとか誤ったイメージがある。男女比では女性に多く30~40歳代でも発症している。紛らわしい病気も多いので最初の診断には慎重を期したい。この10年生物学的製剤の登場により治療成績は非常に進歩している。

    内科系と整形外科系では診る視点が少し違うと思うが早期に治療を始めることが大切だ。新しい薬により骨の破壊は止められるので今では寝たきりになるようなことはない。しかし数種類の薬を併用するので副作用や感染症に罹りやすくなったりする。

    はり灸を併用すると痛みを軽減できその分鎮痛剤の使用を減らせる。また免疫抑制剤など使用している時に血球成分を増やす働きもある。今日の患者さんは涙の出が悪いので涙腺を刺激するツボに鍼を追加した。  

  • Posted by へんせき at 20:21Comments(0)膠原病・内分泌

    2010年03月20日

    医療マッサージ(リンパドレナージ)

    巷にマッサージの看板を掲げている所は国家資格を取得しているとは限らない。リラクゼーションの名の下〇〇マッサージ・整体と称して看板を揚げているのが現状である。

    私は日頃マッサージが慰安的なものだけでなく医療として患者さんに寄与できないか考えているがリンパドレナージはそのひとつであろう。

    今日、長崎医療センターの心臓血管外科医とリンパ浮腫についてお話を伺いその後有資格者の看護師にセルフドレナージと弾性ストッキングのはき方を習った。現況リンパ浮腫に対しては幾つかの制約の基やっと弾性着衣の保険適用が認められたところで多くのリンパ浮腫難民が存在するとのことである。

    この施術を行うには医師・看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師いずれかの資格を持ち所定の講習を受講し試験に合格しなければならない。さらに実際の施術は医師の指示が必要である。ゆめゆめ巷のリンパマッサージと同一視しないでいただきたい。

    私は現在施術はできないがセルフドレナージについてだけならお話を伺えます。  

  • Posted by へんせき at 22:50Comments(4)医療情報

    2010年03月19日

    坐禅とお茶とはり灸

    18日の最終便で羽田を発ち実家に帰省している。22日まで休診です。

    今日は臨床報告ではなく趣味の坐禅とお茶を紹介します。どちらも西調布の源正寺で行っている。源正寺は臨済宗建長寺派に属する禅寺である。多摩三十三霊場の32番札所でもある。

    ここで座禅は毎日曜、お茶は月1回だが裏千家のお手前を習っている。

    座禅の効用は何か。人により様々だろうがお釈迦様から達磨大師を経て今日まで2500年続いている本質は体験して体得するしかないであろう。

    お茶を日本に広めたのは栄西禅師。目的は修行する僧の健康を慮ってのことだ。禅師の人徳が偲ばれる。詳しい経緯は「喫茶養生記」栄西禅師著 粟島行春註釈をご覧ください。

    以前90歳代のお茶の先生を週1のペースで往診していた。お二人ともすでに鬼籍に入られたが最晩年までしつかりしておられた。はり灸の効果もあったろうがお茶の効用は無視できない。

    嬉しいことに源正寺では今秋多目的集会センターが完成する。座禅もお茶もそこでやる予定だ。興味のある人はどうぞご参加ください。  

  • Posted by へんせき at 22:43Comments(2)医療情報

    2010年03月17日

    慢性骨髄性白血病の補助治療

    3年半前に慢性骨髄性白血病を発症して投薬治療を継続中の60歳代の女性が体調管理と服薬している薬の副作用軽減のために月2~3回来院されている。

    慢性骨髄性白血病の治療は2001年に承認されたグリペックにより画期的な進歩をとげた。しかし人により副作用が出る。彼女も標準量を飲むと白血球が減り体調も悪くなるので休薬や減薬で対応していた。彼女は私と同じ趣味の会の会員で、知り合った当時私は子宮がんの術後抗がん剤治療を受けている患者さんの往診をしていた。

    目的は抗がん剤治療後の副作用軽減の為であった。その方は抗がん剤点滴のあと必ず白血球が減ったが3日間お灸をすると回復が早かった。その経験を基に鍼灸を試してみることにした。治療前2600だった白血球がその後3100から3900と増加した。

    2009年3月に新しい分子標的薬タシグナとスプリセルが発売されグリペックが使いにくい人に福音がもたらされた。彼女も12月からタシグナに変え副作用が減った。この病気は一生薬をのみ続けなければいけないので副作用の有無は大問題である。副作用は減ったがはり灸は継続されている。

    この病気は10万人に一人と珍しくもし疑いがあれば必ず専門医の診断治療を受けなければならない。近くでは慈恵第三病院の血液内科 薄井紀子先生がJALSGのメンバーで活躍されている。都立大塚病院の宮脇修一先生や都立駒込病院の坂巻壽先生はこの分野の第一人者だ。  

  • Posted by へんせき at 23:11Comments(0)

    2010年03月16日

    慢性腰痛の治療ポイント

    腰痛症は鍼灸院で一番取り扱いが多い疾患だ。大別するとぎっくり腰に代表される急性腰痛と痛みはひどくないがいつも腰にだるさと鈍痛を訴える慢性腰痛がある。今回は慢性腰痛の治療ポイントを報告する。

    慢性痛になったのは急性期の痛みの治療が十分でなくいつまでも痛みの信号を脳が感知しているからだ。老化すれば痛むのか、変形するから痛むのか、神経を圧迫するから痛むのか全て???。痛みの本体は骨ではなく筋肉にある。

    ですから治療のポイントは患部と脳との電気信号をどこかできれば痛みも取れることになる。そのツボを的確に探せるかどうかがポイントだ。はり治療の場合患部よりも手、足、頭などが治療点になることが多々ある。いろいろな治療をしてなかなかすっきり治らない腰痛はことさらそうだ。

    近年画像診断の発展は目覚しく今まで分からなかった器質的変化が発見されるが痛みと変形は一致しない。画像診断の一番の目的は悪性疾患や骨折を除外することにある。まれに前立腺癌や乳癌の転移が原因の腰痛を経験するが癌の既往症がある人はそれも気をつけたい。

    石川県小松市の整形外科医 加茂淳先生は痛みの治療の専門家だ。少し遠いがどうしても治らない痛みをお持ちの方は相談されるといい。  

  • Posted by へんせき at 21:53Comments(0)運動器疾患

    2010年03月15日

    不眠症とはり・灸

    昨日、水木しげる展のDVD上映を見ていて水木先生は不眠症とは無縁のご様子で不眠症の人から羨ましがられると思った。治療の前の問診で飲んでいる薬をお聞きしているが睡眠導入剤や安定剤は降圧剤やコレステロール低下薬と並んで服用している人が多い。

    不眠には色々なタイプがありなかには専門的治療が必要なものもあり、うつ病や前立腺肥大が原因の不眠もある。しかし、生活習慣の見直しと鍼灸で改善する不眠も多い。そのような不眠に薬を使うのは如何なものか。その種の薬にはどうも依存性と習慣性があるようだ。

    はり治療では興奮している自律神経を抑制する治療をする。私はよく刺絡治療をするが足のツボにお灸をしても良く効く。足のツボへのお灸は自分で出来るので灸点を付け寝る前に自分で灸をするようお勧めしている。快食 快眠 快便は健康の三原則だ。

    昨年不眠のため仕事が出来なくなり休職して精神神経科に通院中の40歳代男性の治療をした。最初来られた時は8種類の薬を服用していた。週1回の治療を続けた結果5ヵ月後に時短就労が可能になり8ヵ月後に完全復帰された。薬も2種類に減り量も減った。  

  • Posted by へんせき at 22:21Comments(0)脳・精神・神経

    2010年03月14日

    病後・出産後の体力回復

    今日は定休日だが平日都合がつかない方を2名診た。稲城市と多摩市からのご来院だ。自宅を出るとき駐輪場の脇に昨日までつぼみだった10株ほどの水仙が黄色い花を開花させていた。

    患者さんのお一人は産休中で5月の会社復帰にむけて体力回復のため受診されている。今日で4回目の治療だが最初は軽い足のむくみと出産後血圧が上昇して(150/90)体調不良を訴えられていた。

    前回までにむくみはほとんど消失し血圧も(120/80)ほどに安定してきたが、出産前に比べればまだ少し高かった。自宅でお灸ができればいいのだが赤ちゃんがいるとなかなか難しいそうだ。そこで1週間前に瓊玉膏(ケイギョクコウ・信州薬品製)をお勧めした。(詳しく知りたい方は「不老長寿への挑戦」粟島行春著を参照ください。)

    さて効果はどうだったかお聞きしたら眠りが深くなり、お乳がよくでるとのことであった。瓊玉膏は元気な人が服用してもあまり実感しないが病後や産後には効果を感じる。血圧も今日は(105/68)と以前とほぼ同じになっていた。この分なら4月末までに万全の体調になるだろう。

    その後夕方の坐禅会まで少し時間があったのでたづくりで開催中の水木しげる展を観に行った。閉会まで1週間と迫り多くの来場者で賑わっていた。  

  • Posted by へんせき at 21:37Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2010年03月13日

    五木寛之著 「人間の覚悟」より

    上記著書を読了した。自己の健康管理に関してもとても示唆に富む見解を示してありとても参考になった。その一部を紹介したい。

    『あいかわらず健康が世の人々の関心ごとであるが完全な健康など有り得ないと覚悟すべきだ。』

    『なにか1つのことが体にいい、という「一件落着主義」はすべて嘘だと覚悟した方がいい。例えばサプリメントですとか、玄米さえ食べていればあらゆることがよくなるとか、背骨が曲がっているのが万病の元だから矯正すればすべてよくなるとか、その類が沢山ある。』

    本屋にその類の本が沢山並んでいる。玄米を食べ水を飲めば癌もアトピーも治ると宣伝しているものもある。もしそれが本当なら日本の医療は何も宣伝しなくてもそちらの方向に進むはずである。講演会や宣伝本の中には藁にをもすがる人を反対の方向に導くものがあるので気をつけたい。

    医者嫌いの氏は自分の体が語りかけてくる感覚を大切にして偏頭痛も腰痛も見事に克服しておられる。医療に自分の体をすべて丸投げすることなく自分で何が出来るのか主体的に取り組み、医療者はそれを支えれば十分だと思う。
      

  • Posted by へんせき at 21:15Comments(0)医療情報

    2010年03月12日

    偏頭痛予防とはり治療

    だいぶ春めいて来た。自転車通勤であるが途中3軒の庭で白もくれんの開花を目にした。

    今日も久しぶりの患者さんが来院された。40歳代の会社員で昨年の5月まで約10年間偏頭痛予防のために月1回治療継続されていた。ところが静岡に転勤になりしばらく来院できなくなった。

    治療継続中は頭痛の起こる頻度は月に1回弱、調子が良い時は3ヶ月くらい起きなかった。治療しなくなって少しずつ回数が増え、最近は平均週に1回しかもトリプタン製剤が1錠で効かず月に10個服用しているとのことである。

    話を聞けばはり灸治療に予防効果はあると考えられる。トリプタン製剤はよく効くが頻繁に使うとかえって頭痛を悪化させるケースもある。予防が大切だ。自分でできることは先ず生活習慣の見直しで寝不足寝すぎどちらも悪く、赤ワインやチーズ、チョコレートなども誘因になる。

    起こったときは緊張型頭痛と違い側頭部や耳の周りを冷やし安静を保ち血管の収縮を促す。はり治療も筋緊張性頭痛とは治療法が違うのでよく確認してやる必要がある。
      

  • Posted by へんせき at 20:25Comments(2)脳・精神・神経

    2010年03月11日

    アトピー性皮膚炎とはり灸治療

    以前アトピー性皮膚炎で受療されていた30歳代の男性が1年半ぶりに疲労で来院された。初診は2003年6月小金井市の菱沼漢方薬局からの紹介であった。ずっと漢方薬をのんでいるが春先から梅雨時にかけ症状が悪化するので鍼治療を併用したらどうかということだった。

    びらんを伴った湿疹で浸出液が流れ落屑もひどく皮膚科での治療が必要かもしれないと思ったが本人は漢方薬とはり灸で治したいと強い意志を持っていた。

    このようなひどい症状も秋になると小康を得た。2008年まで症状がひどい時期ははり治療を併用し普段は漢方薬を飲んだ。はり治療は刺絡をメインにした。2007年には症状がかなり落ち着いてきて昨年はほとんど出なかったそうだ。

    よく見ると首筋にアトピーの名残があるがステロイド剤を使わずここまでよく治ったと感心する。アトピー治療には何の根拠もない怪しい治療が跋扈している。日本皮膚科学会の診療ガイドラインが参考になるが正しい情報に基づき治療の機会を失しないようにして欲しい。  

  • Posted by へんせき at 20:41Comments(0)アレルギー

    2010年03月10日

    やせる鍼治療

    時々はりで痩せられるか聞かれる。どう見ても肥満には見えないが自分では太っていると思い込んでいるようだ。先日は耳鍼に図を持参されここにはりをして欲しいと依頼された。私は食欲をコントロールするには自律神経の調整が効果的と考えているので先ず足のツボで治療した。もし効果がなければその時ご希望通り耳鍼をしましょうとお答えした。

    肥満は敵だとのキャンペーンは約30年前アメリカで始まりそれが日本に伝わった。当時アメリカでは心臓病が増え続け医療費高騰が問題になっていた。

    肥満はBMIで判定される。アメリカはBMI30以上は32%日本は3%に過ぎない。つまり病的な肥満は日本ではほとんどいない。近年大規模な追跡調査の結果を見るとやや太り気味の人の平均余命が一番長くヤセ(BMI18.5未満)が一番短い。

    心臓病やがんもヤセのリスクが一番高い。ビジュアル的な願望もあろうが肥満(BMI30以上)でもないのにダイエットするのに何も意味はない。若い女性のダイエットは将来に禍根を残す。若い時に十分栄養を取らないと骨や卵巣が育ちません。

      

  • Posted by へんせき at 22:08Comments(0)医療情報

    2010年03月09日

    足指の関節炎(痛風)

    昨日足の親指の付け根が腫れて痛く歩くことが出来ないと80歳の男性から往診依頼があった。痛風発作かも知れないと思いながら行ってみるとまさしくそうである。

    血液検査をしないと確定できないがこのままでは病院に行くのも大変だ。とにかく痛みを取って何とか歩けるくらいにしなければいけない。

    患部は腫れて熱を持っているので触れない。このような場合はり灸治療では患部と離れたところに治療をして痛みを楽にする遠隔誘導法が効果的だ。

    治療後ゆっくりなら歩けるという。それでは娘さんに付き添ってもらい近所のクリニックに行くようお話しして辞する。

    今日連絡があり、血液検査の結果CRPと尿酸値が上昇して痛風と診断されたそうだ。今後は生活習慣に気をつけ再発作が起きないようにしなければならない。本人は今日は痛みも楽になって元気だそうだ。  

  • Posted by へんせき at 22:13Comments(0)運動器疾患

    2010年03月08日

    お腹にくる風邪

    先週、下痢 腹痛 嘔吐 発熱を伴った患者さんを3名診た。3名とも呼吸器の症状はないので急性の胃腸炎と思われる。お二人は医師の診療を受けていた。お一人は今朝から症状が出て往診の依頼があった。

    行ってみると熱が38度5分と高く上記の症状を訴えられた。消化器の交感神経を抑制する治療と熱めのお灸を3ヶ所行い治療を終了した。脱水に気をつけ暖かくして1日様子を見て症状が治まらなければ医師の診療を受けるよう指示して帰る。

    翌朝連絡があり、熱は37度2分に下がり気分もいいのでそのまま様子をみるとのこと。その後2日してすっかり良くなったとの連絡をもらう。今回私がした治療は家族でも覚えればできるので是非マスターしていただきたい。  

  • Posted by へんせき at 13:03Comments(0)胃腸・消化器

    2010年03月07日

    子供のはり灸

    関西に比べ関東では小児の鍼はあまり盛んではないようだが夜泣き おねしょ 喘息  
    アトピーなど病院の治療と併用していてもいいので試して欲しい。

    何度も繰り返す中耳炎は抗生物質耐性菌が問題になっているが、はり灸治療を加えると不思議と早く改善する。

    最近アレルギー性紫斑病のお子さんを診た。この病気は最初風邪症状 腹痛嘔吐 筋肉関節痛などであるが手足に紫斑が出るまで気付きにくい。診断がついたらステロイド剤の服用が標準治療になる。

    薬の使用が長くなると副作用が心配になる。このお子さんの場合はり治療を併用して奏効した。病気の性質上数年間経過観察が必要だが適切な治療をすれば予後良好である。
      

  • Posted by へんせき at 09:53Comments(0)小児・婦人科

    2010年03月06日

    いよいよ花粉症

    昨夜来の雨があがり今日は朝から暖かい春の陽光に恵まれ気温は20℃に達した。
    報道によると今日は花粉症のため耳鼻科外来が混雑したそうだ。

    花粉症が騒がれ始めたのは20年くらい前だったように記憶しているが、文献的には
    江戸時代にも花粉症は存在していたようだ。

    華岡青洲(江戸時代の医者 乳がんの手術で有名)の考案した十味敗毒湯ほ今で言う
    花粉症を対象に処方されていたようだ。この方剤を使うときは桜皮が入っているか否か
    確認する必要がある。

    鍼灸治療ではアレルギー疾患と診て副交感神経を抑制する治療がメインとなる。自宅で
    数ヶ所のツボにお灸を続けると一層効果的です。

      

  • Posted by へんせき at 00:03Comments(0)アレルギー