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2023年06月11日

気管支拡張症・手足の不調はパーキンソン病だった

十数年前に気管支拡張症と診断され現在も抗生剤治療を継続している70歳代の女性。呼吸器症状は咳が出て痰に時々血が混じる。酸素飽和度93~97くらい。2019年頃から右腕のしびれ右足のすり足でかかりつけの内科医に相談したらその症状が消失するときもあるので脳ではなく整形外科的な問題だろうと言われた。様子を見ていたがよくならないので半年後整形外科を受診して腰や首のX線検査で問題ないと言われた。それから約1年経ち当院の患者さんの紹介で来院された。

現在呼吸器症状は上記が続き、右腕は力が少し入りにくく細かい作業がうっとおしい。腕が上げにくくひねると痛みが出る。足の方は普通に歩けるが何となくスムーズでないと言われる。

呼吸はH1H3H2井穴刺絡で幾分楽になり鼻がすっきり通る。SPO2も93→98とよくなる。腕の痛みはやや軽くなるが動きがすっきりしない。それから約3か月間治療を続け咳や痰は少なくなり高尾山ハイキングなど出来るようになる。しかし腕や指の症状は治療直後やや改善するもののすぐ元に戻る。

整形外科的な問題ではないようなので神経内科の受診を勧めた。患者さんは様子を見ながら4か月後にもう一度整形外科に行き脳と頸椎のMRI検査を受けたが異常なし。その後数か月また様子を見ていたが改善なく、私から神経内科に行くように言われたことを思い出し二か月前に受診したところパーキンソン病と診断された。診断がつくまで約4年かかった。

レボドパ製剤を飲んで動きの悪さがいくらかよくなっているが鍼灸治療も併用したいとのこと。呼吸器症状も梅雨時はよくないので一緒に治療することにした。手足の刺絡に頭部刺絡を組み合わせて効果を見て行こうと思う。もっと強く神経内科の受診を勧めなかったことを反省した。



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    Posted by へんせき at 21:03│Comments(0)脳・精神・神経
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