たまりば

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2017年08月30日

夏の疲れと血圧低下

92歳の女性。ひどい脊柱側弯のため背中や腰が痛くなると治療に来ている。10日程前に治療した時はいつもの痛みに加え体のふわふわ感を訴えられた。治療の後お墓参りに行く予定だが行けるか心配だという。

血圧測定してみると上が100mmHgと下がっている。いくつか薬を飲んでいるが2種類の降圧剤もある。H5F5井穴刺絡をして医者に薬の減薬を相談してみることを勧めた。

お墓参りは無事済ませ、薬も1種類減らしてもらった。

今週末娘さんのカラオケ教室の発表会で日本舞踊を踊るので元気が出るように治療して欲しいと来院された。いつものように腰が痛いほか、息が少し苦しく体に力が入らない感じだという。

血圧を測ると上が95mmHgと減薬したのにまだ低い。この暑さで心臓や肺が疲れていると思いH3H1の井穴刺絡をすると呼吸が楽になった。夕方娘さんから電話があり「とても元気になって帰宅した。発表会の前日にもう一度治療させたい」とのことだった。

この時期心臓、腎臓、肺は暑さで機能が落ちる。運動器疾患でも内蔵の自律神経を考慮した治療が大切だと思う。


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  • Posted by へんせき at 21:39Comments(0)呼吸・循環器

    2017年04月29日

    甲状腺機能と高血圧

    70歳代の男性。毎朝ラジオ体操をして週2回ややハードなバトミントンをやっている。1年半ほど前発汗がひどく甲状腺の検査をしたら機能亢進と診断された。その後定期的な検査をしながら薬を飲んでいる。現在はT3とT4は正常、TSHは高値。二週間前の診察で医者が久しぶりに血圧を測ったら170/120mmHg。

    自宅で毎日血圧を測り様子見の状態。頭痛やふらつきなどの自覚症状はないが血圧が上160~170下100~110と下がらないとので来院された。

    甲状腺機能が亢進するとホルモンが心筋の収縮を強め上の血圧が上がる。また末梢血管の緊張が下がり下の血圧は下がる。この患者さんは今やや甲状腺機能低下の状態。いままで血圧の異常を指摘されたことはなくいつから上がっているか分からない。

    思い当たることはこの半年遺産相続で親族と裁判を争いやっと判決が出たが非常にストレスにさらされたとのこと。F3H1H3の井穴刺絡をした後、交感神経抑制のF4H6井穴刺絡をすると140/100mmHgと治療前に比べ上が20下が10下がった。

    次にベットに寝たままゆっくりとした腹式呼吸を5分間して血圧を測ると128/86mmHgと正常値まで下がる。最後に百会の刺絡をして治療終了する。交感神経を抑制する一つに呼吸もあるので時々呼吸を意識すると血圧にも効果があると思う。


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  • Posted by へんせき at 22:28Comments(0)呼吸・循環器

    2017年02月08日

    高血圧で体調がすっきりしない

    数年ぶりに来られた60歳代の男性。以前の症状は肩こり、頭痛、眼精疲労で大本は高血圧によるものだった。当時は仕事が忙しくストレスにさらされ、運動も少なくなっていた。

    三か月ほど治療を続け、毎日1時間の散歩を習慣とすることで血圧は次第に安定していきそれに伴い上記の症状もよくなった。

    さて今回は1月中旬、温泉施設で湯あたりを起こし救急搬送された。病院に着いた時には意識もはっきりして特に異常なしとのことで帰された。しかしその後から何となく調子が悪く、手足が冷えたり、時々心窩部がキューッと締め付けられたりしている。倒れてから10日後に健康診断があり血圧が190mmHgと高くなっているのが分かった。

    血圧の薬は最低限を飲んでいたが調子が良かったので昨年夏から自己判断で止めていたとのこと。鍼灸治療で血圧が下がったことを思い出して受診された。自宅での血圧は朝150~160/90~100、夜140/90位。

    治療前の血圧は159/97mmHg H3→H1→F3→F4→H6井穴刺絡をして顔のほてりが引き、百会と後頭部の刺絡で頭のもやもやがすっきりした。血圧を測ると134/82mmHg。治療すれば反応するので生活習慣をもう一度見直ししばらく治療継続することにした。


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  • Posted by へんせき at 23:29Comments(0)呼吸・循環器

    2016年12月31日

    風邪にマイナス水素イオンカプセル

    風邪、インフルエンザ、ノロウィルスなどの感染症が流行っている。特にこの一週間風邪でキャンセルされる方が増え、毎日お一人は風邪症状を訴えられた。

    風邪は交感神経型と副交感神経型に分け、呼吸器症状や胃腸症状、痛みなどを考え治療を組み立てるが、ぎんなん治療院からマイナス水素イオンカプセルのサンプルをいただいたので数名に試してもらった。

    私が10日ほど前、軽い喉の痛みと寒気だるさを感じたとき井穴刺絡をしてカプセルを1日6個飲んだら翌日症状は消えていた。巷に「水素」関連の商品がさまざまな謳い文句をあげ紹介されているが、水素の作用は「悪玉活性酸素」の除去のみといわれている。

    数名ではあるが風邪を悪化させない効果は感じられる。次は疲労に試してみようと思っている。「酸化」「糖化」「炎症」を抑制できれば病気の予防につながると思う。


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  • Posted by へんせき at 00:01Comments(0)呼吸・循環器

    2016年12月21日

    長引く風邪症状(鼻水、鼻づまり、微熱、耳閉感)

    60歳代の主婦。1か月くらい前に風邪を引いた。最初の症状は咽喉痛と38度台の発熱で、インフルエンザ検査では陰性だった。数日すると少しずつ治まってきたが、今度は鼻の症状が出てきた。現在の症状は鼻水、鼻づまり、右耳の詰まり感、37度くらいの微熱で少し体がだるい。鼻水は黄色っぽく、副鼻腔炎を起こしているのかもしれない。声が少し鼻声になっている。

    薬は二週間前から抗アレルギー薬、去痰薬、マクロライド系の抗菌薬が出ている。本人は薬を早く止めたいと思っている。鼻の症状がひどいので四白、印堂に知熱灸をした後、前頭部の圧痛点を刺絡する。H1井穴刺絡をすると鼻が通ってきた。耳閉感は鼻の炎症から来ていると思われるので、右H5F5と左右H6の井穴刺絡。

    食欲が落ちてすこしやせたそうで、それに対して右F1F6井穴刺絡の後、背部8兪穴に8分灸を3壮やると体が温まり体が軽くなってきたという。治療が終わるころにはさらに鼻が通り呼吸が楽になった。元気にお正月を迎えたいそうで年内もう一度治療することにした。


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  • Posted by へんせき at 23:26Comments(0)呼吸・循環器

    2016年11月17日

    心臓がドキドキ、動悸がして息苦しい

    60歳主婦。8月から動悸が始まり今も一日5~10回くらい起こる。夜中も動悸を感じ1~2回目を覚ますとのこと。8月中旬に24時間ホルダー心電図の検査をして、PCA(上室性期外収縮)が頻発している。頻拍時にST低下が認められるが、薬物治療の必要はないと言われている。

    ドキドキを感じている時に心電図を取った時に正常だった時もあり、自覚と心電図が一致しないこともある。初回の治療はH3→H1井穴刺絡で呼吸が深く入るようになり、H6で胸が広がる感じだという。治療中動悸を感じることはなかったが、自宅で動悸がした時にピソマで指先の刺激をするようにして様子を見てもらうことにした。

    5日後2回目の治療。前回治療後動悸の回数はいくらか減ったが、昨夜9時くらいからひどくなり1時間に1回くらい起こっている。動悸が始まると精神的に不安感が募り胸が苦しい感じがする。昨夜は睡眠薬を飲むタイミングを失して一晩中眠れなかったそうでそのためかもしれない。

    今も動悸を感じていると言うので脈拍をとると80で乱れはない。簡易心電計でも乱れはない。おそらくPACが起こっている時とそうではないが動悸を感じている時があると思われる。H3→H5→H6→F4井穴刺絡ををしたが途中で動悸は治まった。他に便秘、左母指関節症、肩こりに対して井穴刺絡と頭部刺絡で対処。自宅でH3H6のピソマ刺激を次回治療までやっていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 23:18Comments(0)呼吸・循環器

    2016年03月19日

    非結核性抗酸菌症・痰が絡んだ咳が止まらない

    咳と痰が続いている60歳代の女性。6年前に非結核性抗酸菌症と診断され2年弱抗生物質を服用して菌は検出されなくなった。しばらく咳痰も軽くなり落ち着いていたが、2年前からまた咳と痰がひどくなった。病院の検査では今回菌は確認できず、咳止めの薬も効果がなく現在はマクロライド系の抗菌薬を飲んでいる。

    25年前に子宮頸がん手術、10年前からリュウマチで金製剤服用。今年1月右坐骨神経に帯状疱疹発症、皮膚科とペインクリニックを受診して現在は神経痛もなく治っている。

    ずっと抗生物質を飲んでいるせいか胃腸の調子が悪く食欲がない。体重も10キロ減って現在33kg。初回の治療はH1H3井穴刺絡、どちらも息が深くなる。さらにF3(これは吸気改善のため) 胃腸の交感神経を抑えるためにF1F6井穴刺絡。胸部には多数の圧痛点があるので接触鍼と温灸。背部兪穴に8分灸をして治療終了。治療中もずっと咳込んでこれでは体力が消耗されると思った。

    5日後2回目の治療。治療後3日間は幾分咳痰ともに軽くなった。食欲も少し出たが昨日からまたない。井穴刺絡は前回に左腰が2日前から痛いと言うのでF4を追加。交感神経を抑制するためにH6。前回今回とも血圧が100以下なので低血圧予防のためH5も行う。胸部にはテルミーをかける。

    1週間後3回目。咳は初診時の半分くらいに減って楽になった。食欲はあまりない。腹部を触診するとチャポチャポと胃内停水がある。治療は前回に順じる。胃内停水もなくなる。初診時に比べると治療中咳の出る回数、せき込んでいる時間が明らかに減っている。治療は上手く行っているのでもう少し継続していくことにした。

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  • Posted by へんせき at 23:39Comments(0)呼吸・循環器

    2015年09月08日

    高血圧が原因の首こりと頭痛

    40歳代の女性会社員。慢性的な背中、肩、腰の痛みや凝りがあるが2~3日前から首の後ろが凝って後頭部が痛いと言って来院された。BMIが30以上と肥満体型で健診で血圧がやや高め(150/80)だが薬は飲んでいない。

    急に血圧が上がっているかも知れないので、血圧測定をすると(左209/122 右194/133)と非常に高くなっている。心臓、肺のチェックに深呼吸をしてからH3井穴刺絡をすると深く息が出来るようになる。H1では変化なし。

    お腹を診るとお臍とみぞおちの中間、お臍の左5㎝付近に圧痛がある。これに対してF1F6F3井穴刺絡。座位で首の後ろの痛みを確認してもらうと10→3に軽くなっている。首をぐるっと回転させると左後ろにツッパリ感が出る。百会と百会の左3センチの刺絡でほとんど取れる。肩こりも楽になったと言う。

    再度血圧を測ってみると(左150/89 右147/95)と高めながらいつもの血圧に近づいてきた。仕事が遅く食事が不規則、間食をしていて運動習慣がない。ダイエットをすると必ずリバウンドすると言う。そこで運動としては先ずは1日30分歩くことから始め慣れたら速歩を加える。食事では間食を止め小麦製品を1ヶ月制限することを提案した。

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  • Posted by へんせき at 20:58Comments(0)呼吸・循環器

    2014年05月24日

    高血圧と期外収縮に井穴刺絡

    50歳代の会社経営者。昨年11月に不整脈が出て自覚症状を感じるのでかかりつけ医を受診して治療の必要がない期外収縮と言われた。しばらく様子を見ていたが一向に治まらずもう一度受診したら抗不整脈薬を処方された。1週間くらい服用してだんだん治まっていった。結局1ヶ月くらい続いていた。

    その後期外収縮は治まっていたが4月中旬にまた始まった。1週間様子を見ていたがよくならないので来院された。この方は通常血圧が高めで普段それに伴う自覚症状はないが、仕事が忙しくなったり飲酒が増えたりすると頭がボーっとしたり肩が凝ったりしてくる。期外収縮を自覚するときも血圧が上がり頭がボーっとしていると言う。

    治療は腹診で右季肋部の圧痛を右F2F6井穴刺絡。パソコン作業で目が疲れ後頭部に違和感があるので後頭部二ヵ所の刺絡。これで頭のぼーっとする感じが半分に減った。H3の井穴刺絡で脈に変化なし。交感神経抑制のためH6F4井穴刺絡。頭の違和感なくなりスーッとする。最後に百会の刺絡。その日の夕方、期外収縮が消失して血圧も下がったと連絡があった。

    それから3週間がまた期外収縮が起こった。こんどは発症後3日目の来院。前回と同様の治療で治療直後頭部の違和感と首の凝りは消失し血圧安定、夕方に期外収縮の回数が減り翌日に消失した。期外収縮は通常治療の必要はないとされているが脈が飛ぶときの胸の違和感は気持ちが悪い。この患者さんのように鍼灸治療で速やかに治まることもある。しかし疲労、飲酒、睡眠不足、ストレスなどが発症の契機になっていればその対策をしないと繰り返しになる。

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  • Posted by へんせき at 18:53Comments(0)呼吸・循環器

    2014年02月03日

    インフルエンザによる声枯れに井穴刺絡と深谷灸


    インフルエンザの流行がピークになってきたようだ。48歳主婦、子供から移り10日ほど前に発症した。抗ウィルス薬で発熱や関節痛は治まったが、声がまったく出なくなったのが治らない。今日すこし喋れるようになったので治療に来られた。

    喋れると言っても掠れ声で苦しそうに声を出している。あまり問診しても辛そうなので早速治療を始めた。(昨年胃腸の不調で数回治療した方なのである程度の基礎情報は掴んでいた。)

    声帯の異常と考えH1井穴刺絡。少し息がしやすくなる。次にH6の井穴刺絡。いくらか楽だが声にはっきりした改善はない。次に深谷灸で嗄声の特効穴大腸経の「臂臑」に灸点紙をしいて半米粒大の灸をする。左臂臑に20壮くらい重ねたときに呼吸が楽になり、声を出してみるとかすれ声が80%よくなり聞き取りやすくなっている。右にもお灸をして普通に近いくらいに声が出るようになった。

    治療中何度か痰の絡むような咳をするので前頚部や胸骨の周りの圧痛点にパイオネックスを貼る。お腹を触って診ると胃の部位に圧痛がある。まだ食欲がなくお粥を食べていると言う。F1F6で半分以上圧痛が取れる。喉も胃も中心に位置するので百会の刺絡をするとボォーとしていた頭がはっきりしてきたそうだ。

    4日後にもう一度来て声、咳、胃の状態を確認することにした。この方は臂臑に圧痛があったが、合谷と手の三里にも圧痛があった。どこでも効くのか臂臑しか効かないのか?

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  • Posted by へんせき at 20:42Comments(0)呼吸・循環器

    2014年01月08日

    起立性調節障害とインフルエンザによる発熱に対する井穴刺絡


    起立性調節障害の治療を12月上旬から始めた中学3年女子。夏休み中に体がだるくなり、寝つきが悪くなった。新学期になってめまい感、頭痛、吐き気などのため普通の登校ができなくなった。9月中旬に大学病院小児科に検査入院して起立性調節障害(タイプは体位性頻脈症候群)と診断され投薬による治療を続けている。

    学校に3時限目からしか登校できない。その後3コマ授業を受けて帰るが疲労感がひどいとのことで鍼灸治療に来られた。12月に3回治療をして2時限目から登校できた日が1日、終業式は最初から出席できた。午後からの疲労感はいくらか楽になり食後の吐き気はとてもよくなった。臥位と立位の脈差はまだ30くらいあるが当初の50からはよくなっている。

    本人は甘いものを控え散歩をして体を動かし、足湯や刺絡治療をして努力している。いまの調子なら高校は普通に行けるようになるだろう。冬休み最後の昨日2週間ぶりに来院。体調は軽い頭痛とだるさはあるが割と安定している。冬休み中も生活が乱れないように注意したそうだ。明日の始業式も出席できそうだと言う。

    いつものように臥位と立位で血圧と脈拍を測るといつもは脈拍が60と90くらいが今日は116と137。呼吸数は普通のようだが異常な脈拍数なので熱っぽくないかと聞くが大丈夫と言う。熱を測ってみると38.8℃もある。季節柄インフルエンザを疑うが、本人には呼吸器症状をはじめ関節痛や悪寒などの全身症状の自覚はない。

    起立性調節障害の治療は後回しにして発熱の治療をする。H3H4H6F4の井穴刺絡と百会の刺絡。熱を測ってみると38.2℃と少し下がった。最後に大椎にお灸を3壮する。そして寝る前足湯をしてよく体を温めるように指示する。この後大学病院の診察があると言うので熱があることを言ってインフルエンザの検査をしてもらうように話し母親にも連絡する。

    夜母親からインフルエンザB型でリレンザが処方されたと電話があった。帰宅したときは元気だったが病院の待合室で体が痛いと言い出したとのこと。薬を使いながら交感神経性の風邪に対する治療をするようにお話しする。

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  • Posted by へんせき at 21:29Comments(0)呼吸・循環器

    2013年12月25日

    心室期外収縮と肝臓の疲れによる背中と腰の痛み


    1ヶ月くらい前に脈が跳び気持ち悪いと言って来院された50歳の男性会社員。一週間ずっと不整脈が続くので医者に行ったら心電図検査で心室期外収縮と診断された。悪い不整脈ではないので様子を見るように言われたが、くっーとする症状が気になるので鍼治療で止まらないかとの依頼。

    すぐ止まると確約できないとお話しした上でH3H2F4H6の井穴刺絡をする。この不整脈は自律神経の異常により生じると言われているが原因不明のことが多い。飲酒、睡眠不足、ストレス、過労などが誘因となることもあるのでアルコールを止め少し仕事を少なくするようにお話しして治療を終えた。治療直後に不整脈の症状に変化はなかったが三日後に止まった。

    しばらく禁酒していたが不整脈が治まったので一週間前からまた飲み始めた。すると今度は2日前から右の背中から腰全体にかけて鈍痛を感じるようになった。背中を叩いても響かないが、ベットに寝た状態から起きる時や腰を捻ると痛みが出る。椅子に腰かけていると鈍く痛い。お腹を診るとお臍の右側に圧痛がある。

    胃、肝臓、腎臓、膵臓、胆嚢の異常が予想された。左F1左F6の井穴刺絡で変化なし。右F3で変化なし。右F2で右背中の痛み軽くなる。まだ腰の鈍痛が残っているので左右F4。「あれっ」というくらいに痛みが取れる。以上の治療経過から肝臓の疲れからの腰背部の痛みと考えられる。次に足の肝経と背中の肝ゾーンの反応を見て施灸する。

    ずっと仕事が忙しいのと、飲酒が誘因になっているようだ。これから年末年始にかけて酒の機会が増えるので自粛された方がいいとお話しして治療終了した。

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  • Posted by へんせき at 22:22Comments(0)呼吸・循環器

    2013年04月04日

    風邪による咽喉痛(のどの痛み)井穴刺絡とお灸

    気温の変動が激しい為か、風邪を引き体調を崩す人が増えている。2月にインフルエンザで往診した方から娘さんが風邪を引きのどの痛みが取れないので治療を依頼された。

    30歳普段とても元気で風邪もめったに引いたことはない。一昨日の午後からのどが痛くなり熱も少し出たので内科を受診して解熱剤、抗生物質、うがい薬を処方された。今朝まで薬を飲んだが症状があまり変わらない。熱は36.9℃から37.5℃で少しだるいくらいだが、とにかく咽喉が痛い。ものを飲み込むとき特に痛い。

    咽喉は咽(呼吸器H1)と喉(消化器F1)が合わさっていて風邪のときは咽から始まった炎症が喉まで広がって腫れ痛みが起こる。治療は唾を飲んでの痛みを指標に進めた。H1F1の井穴刺絡。のどを触診すると任脈、腎経、胃経に多数の圧痛がある。足の陰陽穴と手3指付け根掌側横紋中央にお灸3壮後、再度のどの圧痛を調べ残っている圧痛点にパイオネックスを貼る。

    この時点で咽喉の痛みは10から5と変化。交感神経抑制の為H6と百会の刺絡をして3になる。足が冷えていたので足湯をしてから治療したが、自宅でも足湯とF1H1、陰陽穴のお灸を2~3日続け経過をみるようにお話して治療終了。

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  • Posted by へんせき at 21:24Comments(0)呼吸・循環器

    2012年11月09日

    うおのめ・たこの灸治療と高血圧・心臓の症状

    6月中旬から右足裏の「うおのめ」と「たこ」の治療を続けている73歳の女性。皮膚科での治療はいやだとのことで根気よくお灸を続けている。表面を削りその上に艾を重ねかなり熱いお灸をしている。

    9月中旬の来院時、朝方咽喉が詰まり胸が苦しくなりそれが10分くらい続いたとの訴えがあった。過去に心臓発作を起したことがあるとのことで今回の胸痛も異型性狭心症に似ているので病院受診を勧めた。その後1回発作があったが処方されたニトロペン1錠で落ち着き今日まで安定している。

    10月27日、この数日毎日3~4回(1回5分程度)左耳の後側が神経痛のように痛くなるという。原因は思いあたらないが、腹部大動脈瘤の手術をしたご主人の術後の経過が悪くその介護で倒れそうで血圧が最近上170~190/下100~120と上がっているとのこと。

    最初「うおのめとたこ」だけ治療して欲しいとのことだったが、今日から高血圧の治療も追加することにした。左耳の後の痛みに対して左F4F5左H4H5の井穴刺絡と円皮針1個。交感神経抑制の為にH6の井穴刺絡。

    11月9日来院。前回治療後左耳の後の痛みは治まり1回も出ていない。血圧は上150~160/下90~100と幾分下がったがまだ高い。今日は治療院の階段を昇って少し息が切れたとのこと。呼吸はお腹まで入ると言うがH3後もう一度深呼吸させると「あっ楽だ」という。H1でもっと楽なる。心臓肺の疲れがあると思われた。血圧の治療でF4H6。治療前148/86治療後135/83と少し改善した。

    「うおのめとたこ」は治療後数日は痛くないがその後またぶり返しその繰り返しだ。痛いと自分でお灸をするが看護もあり充分続けられないそうだ。もう4ヶ月も経つし一度医者の意見も聞いたほうがいいので鍼灸に理解のある皮膚科を紹介した。

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  • Posted by へんせき at 21:14Comments(0)呼吸・循環器

    2012年03月19日

    鼻水・鼻づまりの鍼灸治療

    母親から中学生の息子の鼻水、鼻づまりの治療依頼があった。中学1年生だが鼻の症状は10年くらい前から続いている。耳鼻科で副鼻腔炎や鼻中隔の異常は指摘されていない。ただ小学校低学年までよく中耳炎を患っていたとのこと。

    中学生になりクラブ活動で吹奏楽をやっているが、鼻呼吸が上手くできないと楽器の演奏に支障がでて困る。また口呼吸をしているのでいつも咽喉が痛くなるそうだ。きちんと治そうと決心しての来院となった。鼻が詰まると自然と口呼吸になるが口呼吸の弊害は呼吸器はもとより免疫や脳にまで及び一刻も早く改善しなければならない。

    口を閉じ交互に片方の鼻孔を押さえて鼻呼吸をしてもらう。右は50%左は90%詰まっていて口で呼吸しないとすぐに苦しくなる。治療は先ずH1にオレンジパイオを貼って圧迫刺激したが効果がないので井穴刺絡。30回刺激してもう一度鼻孔を押さえて確認させると、「通って来た」と言う。アレルギーも関与している可能性があるのでH5、F5を追加。さらによくなり右は90%、左は80%通る。鼻の通りがよくなり気持ちよく鼻がかめる。最後に前頭部の刺絡と印堂の知熱灸をして終了。

    効くツボがはっきりしているので母親に1週間井穴刺絡と印堂のせんねん灸をしてもらうことにした。母親には治療を見学してもらっていてが、20分井穴刺絡の特訓をした。生活習慣で改めたいことは①たくさん飲んでいる牛乳を減らす ②一日一回は汗をかくような運動をする ③ご飯をたくさん食べて甘い物、油脂製品を抑える。さらに皮膚を鍛える乾布摩擦とパタカラを毎日続けることを勧めた。今月28日に定期演奏会があるのでそれまで集中して治療することにした。

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  • Posted by へんせき at 21:29Comments(0)呼吸・循環器

    2011年12月19日

    鍼灸による喘息治療

    当院に通院中の美容師さんの紹介で40歳代主婦が喘息治療の相談に来院された。2005年秋ごろから不定期に咳、痰が出始めたが喘息とは診断されなかった。2007年4月に咳が止まらなくなり呼吸器専門医を受診して喘息と診断され、現在は吸入ステロイド剤による予防治療と発作が起きた時には気管支拡張剤を使っている。

    朝晩吸入ステロイド剤を使っているが天気が悪くなる時や梅雨時は咳、痰、息苦しさが増す。薬を増やさずにもう少し楽に呼吸できるようになりたいとのこと。喘息は気道に慢性的な炎症があり、その結果として気道の過敏性が増しそこに増悪因子が加わると気道が狭くなり喘息発作が起こる。

    喘息は副交感神経が亢進しているので治療は座位がいい。中国古典医学呼では呼は肺、吸は腎が司ると言われている。肺(金)と心(火)は相克関係にある。以上のことを基本に呼吸のしやすさを目安に心経、肺経、腎経の順に治療をする。一経治療する毎に息が深くなると言う。最後に副交感神経抑制の刺絡をする。

    翌日から自宅での自己治療(円皮針・刺絡)を4日間続けて2回目の治療をしたが、とても調子がよく吸入ステロイド剤を減らしてみたいと仰る。長期的には減薬できると思うが、それは医者の指示に従ってやらないとリバウンドの危険もあるのでしばらく鍼治療を続け様子を見て医者に相談するようにとお答えした。

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  • Posted by へんせき at 22:56Comments(0)呼吸・循環器

    2011年12月05日

    不整脈(期外収縮と動悸)の鍼灸治療

    不整脈は①脈が乱れる ②速くなる ③遅くなるの3つのタイプに分けられる。命に関わる危険なものから心配のないものまであるので、自分がどのような不整脈であるかを知ることは大切だ。

    期外収縮とは心臓が一定のリズムから外れ早いタイミングで収縮するタイプで、基本的には治療の必要がない不整脈だ。期外収縮は起きていてもまったく気付かず自覚症状がない人が多い。しかし一瞬心臓がドクッとなり脈が跳ぶように感じる人がいる。

    自覚症状を感じる人は場所が心臓だけに脈が跳ぶ回数が多かったり、長時間続いたりすると心配ない不整脈とはいえ不安が募りさらに期外収縮を引き起こすことがある。原因はストレス、疲労、睡眠不足などが自律神経の働きを乱すためと考えられている。

    65歳男性が明け方期外収縮が3~4時間続くとのことで来院された。最初に心臓の異常を感じたのは3月で1分間に100拍ほどの頻脈になり動悸を感じ、医者に行き漢方薬を処方された。その後落ち着いていたが10月中旬飲酒をきっかけに期外収縮が出現した。その時は一晩で治まったが、11月中旬に4日間続けて明け方3~4時間起こり眠れなかった。ホルター心電計の検査で「心室性期外収縮」と診断された。

    その後も時々明け方や夜7~8時くらいに不整脈を感じることがあり、発生する時間を考えると自律神経が関与しているのではないかと思い鍼灸治療で自律神経の調整をしたいと来院された。治療は交感神経の抑制を基本に心経、肺経、腎経の刺絡、頭部刺絡、背部兪穴の浅い鍼を行なう。三日おきに3回の治療と自宅でのお灸をした結果出現頻度は減り睡眠もよく摂れる様になった。何よりも不安感が減ってきたと感じているそうだ。

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  • Posted by へんせき at 23:36Comments(0)呼吸・循環器

    2011年06月16日

    高血圧による肩こり、頭痛、目の疲れ

    60歳男性会社員。1ヶ月くらい前から肩が凝り眼が疲れときどき頭痛がするとのことで来院された。鍼灸治療は始めてである。数年前から降圧剤を処方され今はコニールを朝1錠、ニューロタンを夜1錠飲んでいる。これで血圧は上130mmHg、下80mmHg程度に安定していた。

    5月に入り仕事が忙しくなり続けていた散歩もさぼりがちになっているとのこと。首や肩の筋緊張による肩こり頭痛ではなく、血圧上昇による愁訴であると思われ血圧測定してみると上168mmHg、下90mmHgと高くなっていた。

    血圧を下げる治療をした。仰向けに寝て腹診をすると腎の領域に圧痛がある。足の腎経の鍼でこの圧痛をなくし、深呼吸をしてもらう。高血圧の方はほとんど心臓に負担がかかっているので深呼吸をしても空気がお腹の方まで入ってこない。この方も空気が胸のところで止まるそうだ。左の心経の刺絡をすると呼吸が楽になる。さらに肺経の治療で首肩の凝り感が取れ上半身がスゥーとなったと言う。

    血圧をもう一度測ってみると上143mmHg、下88mmHgに下がっていた。効果を長続きさせる為に百会の刺絡を加え、目の疲れを取るために後頭部に鍼2ヶ所と目の周囲に円皮針4本を貼って治療終了した。鍼灸治療で血圧が下がる理由は交感神経の緊張を抑えることで血管が広がることにある。ご本人曰く「鍼治療の効果を実感した。血圧の薬を増やしたくないのでこれを機に食事や運動をもう一度見直したい」

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  • Posted by へんせき at 21:49Comments(0)呼吸・循環器

    2011年04月06日

    塩分制限と血圧

    数年前から降圧剤を服用している70歳代の女性が昨年12月、息切れがしたりふらついたりするといって来院された。毎月1回薬をもらうため通院している。血圧は上150・下85くらいでARBを飲んでいた。

    心臓や肺に異常がないか、貧血はないか、薬は合っているのか循環器の専門医の診察を受けた方がいいと思われたので紹介した。その結果高血圧が長期間続いたことにより心臓に負担がかかり弁の機能が少し悪くなっていると診断された。薬はARBと利尿剤の合成薬に変更された。

    血圧は徐々に下がり二週間前に来院された時は上125・下80、ちょうどいい数値になっていた。本人曰く「転院してから塩分を抑えた食事を続けている」とのことだった。塩分を控えて悪いことはないので続けるようにお勧めした。

    さて昨日来院の際、血圧を計ると98・56と低くなりすぎている。家庭で計っても上110以下、下60くらいとのこと。血圧が低くなりすぎると、必要なところに血液が廻らなくなりめまいや立ちくらみ、稀に失神を起し危ない。

    副交感神経を抑えることにより血圧を上げる治療をして110・65になった。塩分制限を止めた方がいいのかとお尋ねになったが、薬が効きすぎている可能性があるのですぐに医者を受診するようお話した。理想は薬の中止だが、心臓の弁や心臓肥大があるので注意深く経過を診ていく必要がある。鍼灸は自律神経を介して血圧を上にも下にも調整する。

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  • Posted by へんせき at 00:15Comments(0)呼吸・循環器

    2011年02月10日

    経過観察中の心臓弁膜症

    心臓弁膜症と診断され経過観察中の患者さんが二名いる。40歳男性と80歳女性で二人の発症の機序は違う。弁膜症といえば、かつては先天性のものか、溶連菌の感染による「リウマチ熱」によるものがほとんどであった。近年は感染症治療が進歩しリウマチ熱による弁膜症は減少したが、その一方高齢化により高血圧や動脈硬化による変化が弁膜に及び「閉鎖不全症」や「狭窄症」を引き起こしている。

    40歳男性は7年前「MRSA感染症」を機に弁膜症を発症し僧帽弁と三尖弁の閉鎖不全を起している。幸い心臓肥大の進行は遅く、血液の逆流はあるものの登山やスキーも続けている。担当医は自分の予想外の経過に驚いている。鍼灸で弁が元に戻るわけではないが全身状態に何らかの効果をもたらしているのかもしれない。

    心臓は栄養状態がいい所なので細菌も繁殖しやすい。溶連菌やMRSAを甘く見てはいけない。少なくなったとはいえ小児で風邪症状に関節の痛みや腫れを伴ったらリウマチ熱を疑ってみるべきだ。早く見つけ適切な治療をしたら心臓に後遺症を残すことは防げる。また稀に歯周病の原因菌が血液に入り弁で増殖することもある。

    80歳女性の弁膜症は高血圧と動脈硬化によるもので、半年前ふらつき感出てそれを機に循環器科で調べたら僧帽弁と大動脈弁が悪いと診断された。何年も血圧の薬を処方されていたのに聴診器を当てることはほとんどなかったそうだ。弁膜症は自覚症状が出る前に胸部レントゲンで心臓肥大が認められ、心音を聞くと心雑音が聞こえる。高血圧や高脂血症で薬物治療を受けている方は時々聴診器を当ててもらって欲しい。そして異常があれば「心臓エコー検査」が必要になる。そうすることにより早期に対処すれば選択肢が多い。

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  • Posted by へんせき at 00:26Comments(0)呼吸・循環器