たまりば

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2017年03月28日

不妊治療・体外受精をやる前に鍼灸治療

最近不妊治療で来られる患者さんは体外受精を継続中で何回かやってうまくいかず、鍼灸治療を併用してみたいという方が多い。40歳の主婦、不妊治療のため二週間前から通院を始め今検査中とのこと。お姉さんの紹介で病院の治療を本格的にする前にできることがあるのではないかと来院された。

これまで大きな病気をしたことはないものの5年前から子宮頸がん検査で異形成が認められ経過観察を続けている。初回の治療では足が冷えて井穴刺絡で出血せず足湯が必要だった。腹診では全体的に問題ないが恥骨の端に圧痛がある。治療は足の陰経の井穴刺絡の後、足の陰経・腹部・腰部に八分灸。自宅で三陰交と関元にせんねん灸をすることにした。

卵管造影検査で右側の卵管閉塞と子宮内膜にポリープ状のものが認められ次の検査がなされたとのこと。自宅でお灸と足湯を続けたせいか二回目の治療では足湯をしなくても足の井穴から十分出血して血行が良くなっていることが推測された。治療は初回に順じ百会刺絡を追加。

検査の結果がどう出るか分からないが、急いで体外受精に進まずしばらくセルフケアと鍼灸治療を続けてタイミング法で妊娠を目指したいとのことなので意見交換会で神戸の竹中先生に教えていただいたタイミング法を説明した。



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  • Posted by へんせき at 00:05Comments(0)小児・婦人科

    2017年03月05日

    起立性調節障害(消化器症状とふらふら感)

    中学1年男子。今年の正月明けから体調が悪く起床時からおなかに鈍痛があり、体がふらつき起きてこれなくなった。最初消化器の病気を疑い色々な検査をしたが原因が分からなかったが、1か月前にJ大学病院で起立性調節障害と診断され昇圧剤と漢方薬の治療をしている。

    現在は午後から登校できるようになったが午前中はお腹の痛みとふらつき感で休んでいることが多い。11時に来院してもらった。起床時よりましだが、腹痛とふらつき感は残っている。痛みはおへその周りに自発痛がある。朝食は食べられないことはなく食欲もある。睡眠も正常。

    臥位と立位の血圧差はそれほどではないが脈拍の差が大きい。治療は左のF1F6井穴刺絡をして足三里、中脘、天枢をせんねん灸で温めたら腹痛が引いてきた。ふらつき感は変わらない。次にH5F5井穴刺絡で副交感神経の興奮を抑える。腎兪にせんねん灸をして立ってもらうとふらつき感もほとんど取れていた。

    家庭治療の冊子をお渡しし交感神経を活発にする生活と次回自宅での治療を指導することにして終了した。


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  • Posted by へんせき at 21:59Comments(0)小児・婦人科

    2016年12月17日

    小児の突発性難聴

    授業中に急にピィーという耳鳴りがしてその後右耳の聞こえが悪くなった小学4年の女子。帰宅してすぐ耳鼻科に行き聴力検査をしたら低音部が50㏈高音部が100㏈、入院して治療したほうがいいということで翌日大学病院に入院して10日間ステロイド点滴を受けた。退院時は低音部は正常、4000Hzと8000Hzが50㏈まで改善した。

    病院での治療は終了したが、音楽もやっているので高音部が鍼灸治療でもう少しよくならないかと来院された。大人の突発性難聴の原因はストレスが多いので、何かストレスになっているものはないか聞いてみる。学校は楽しくストレスはないと言うが、毎朝7時前に家を出てクラブでトランペットの練習、学校が終わって週1~2回バレーとピアノの練習、塾には行ってないようだが自分で意識しない疲れが溜まっていたのではないか。

    体の状態は足が冷え、いつも首や肩が凝っているという。またアレルギー体質で花粉症やアトピー性皮膚炎があるが今は大量のステロイド投与のため治まっている。治療は血行をよくし首肩の凝りを改善し足があったかくなるように家でもセルフケアをやってもらうことにした。

    足湯をする。姿勢を正し首肩の凝りを取るためにひもトレをする。H5F5にピソマ刺激。志室にせんねん灸をする。今日の治療はH5F5の井穴刺絡とせんねん灸の治療。母親をモデルに井穴刺絡を見せ、痛くないことを納得したら怖がらずスムーズに治療できた。


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  • Posted by へんせき at 21:39Comments(0)小児・婦人科

    2016年12月11日

    もうすぐ出産、安産のための鍼灸治療

    妊娠が分かった時から健康管理で毎月1回治療を続けている30歳代の女性の会社員。出産予定日を3週間後に控え妊婦検診の帰りに来院された。

    妊娠初期にしばらくつわりで辛かった他、問題なくこのまま順調に出産を迎えられそうだ。ただ食欲旺盛で食べ過ぎのせいか体重が11kg増加これ以上太るとよくない。体を動かし間食をセーブするようアドバイスする。

    今日は安産のための治療。三陰交にお灸をすると胎動が始まった。F4井穴刺絡をすると腰がすっきりする。足三里、次髎、志室にせんねん灸をする。お乳の出がよくなるツボを聞かれたので、肩井、天宗、膻中に印をつけセルフケアできるようにした。

    妊娠最終盤の高血圧、蛋白尿、高血糖、むくみなどに気を付け元気な赤ちゃんを授かりますように。




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  • Posted by へんせき at 22:50Comments(0)小児・婦人科

    2015年12月12日

    起立性調節障害(だるさ・めまい・頭痛・腹痛・耳鳴り)

    最近小学生高学年の子供が起立性調節障害の治療によく来られる。数年前は中学生の来院がほとんどだったが発症年齢が少し下がっているのだろうか。

    小学6年男子、151㎝ 45kg 標準的な体型でスポーツが得意、クラブチームで練習をしていて、足も学年で一番早いとのこと。現在までの経緯は昨年7月の朝起床時に突然のめまいと頭痛で起きられず翌日も同じ症状が出たので病院に行くが血液検査で異常なく起立性調節障害ではないかとのことでジヒデルゴットを処方された。二週間ほどで元気になり元通りの生活に戻った。

    今年5月また突然めまい、頭痛が起きだるさや腹痛も伴っていた。昨年の薬の残りを飲んだがよくならず再び小児科を受診して薬を変えてもらった。その後午前中は起き上がれないが午後からは登校できるようになり8月下旬には10時ごろから活動できるようになりサッカーも出来るようになった。

    9月になり朝から登校できるようになったが股関節はく離骨折で1ヶ月運動できなくなった。10月上旬また前2回と同様な症状で起きられなくなり薬の治療をするがよくならず来院された。11月に小児医療センターでMRIなどの検査をうけたが異常はなく、ただ安静時の脈拍が少ないと言われた今の状態は一日中だるさは続くが午後から夕方、夜と調子はよくなる。朝は9時くらいに目が覚めるがめまいがグルグルしてそのまま横になっていて10時くらいに食欲はないが軽い食事をする。夜は10時半くらいに寝て寝つきはいい。

    4時の予約だったが今日はまだ体がだるく待合室の長椅子に横になっていた。血圧を測ると臥位101/61 脈拍54 立位90/69 脈拍93。初回はピソマで治療しようと思ったが、本人が刺絡でいいと言うのでF3→F6→H5F5井穴刺絡。足三里に刺鍼、志室にせんねん灸をして治療終了。治療前より元気になったと言う。血圧測定をすると臥位99/65 脈拍54 立位105/70 脈拍85。治療前よりよくなっている。自宅でピソマとお灸の治療をして五日後に予約していただいた。


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  • Posted by へんせき at 20:52Comments(0)小児・婦人科

    2015年10月25日

    二回の治療でうまくいった不妊治療

    28歳で第一子を出産して5年経ったがその後妊娠しないとのことで来院された患者さん。不妊治療をする気にもならず自然な妊娠を希望している。子供は三人欲しいと思っているそうだ。

    健康体だと思っているが冷え性と顔のふきでものが気になるとのこと。治療当日一週間後が排卵予定日だと言う。治療はお腹を診てF3井穴刺絡、F6は足の冷えのため血が出ずお灸をする。交感神経抑制のためH6井穴刺絡。

    吹き出物に対し合谷、冷え性対策で三陰交、仙骨部、志室、子宮にお灸。自宅で三陰交と合谷にせんねん灸をして毎日足湯をするようにお話しした。

    一週間後二回目の治療に来られた。足が温かくなっていて今日は足の井穴刺絡で十分出血する。さらにずっと治らなかった吹き出物がほとんど引いていた。自宅でのセルフケアを続けるように指示して治療終了。

    二回目の治療から4週間後に来院されたときに、生理が来なかったので三日前に病院に行ったら妊娠を告げられ妊婦さんの自覚をもって生活するように言われたそうだ。

    まだ2回しか治療してないのにこんなに早く効果が出出て不思議だ。不妊治療をしている知人や同僚にも教えたいと仰る。不妊症すべてがこの方のようにいくわけではないが、鍼灸治療は体に負担をかけず体調がよくなるのでお悩みの方は一度お試しください。


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  • Posted by へんせき at 13:58Comments(0)小児・婦人科

    2015年10月16日

    小学生の起立性調節障害・だるさと倦怠感

    小学5年の男子。9月の新学期になって朝起きられず、特に午前中だるさと倦怠感が続いている。大学病院小児科で起立性調節障害と診断され昇圧剤とビタミン剤を処方されている。

    小児喘息の予防で抗アレルギー薬をのんでいるが、元気で毎日サッカーをやっていた。今年は夏休みの練習中に何度か軽い熱中症を繰り返していた。そのうちだんだんと体調が戻らなくなったようだと言う。

    両親に支えられるようにして待合室に入ってきて、そのまま長椅子に横になってしまう。午後2時過ぎだが今日は朝からこのようで調子が悪いと言う。治療室に運び寝たまま血圧を測ると105/65 脈拍90 何とか立ち上がらせ立位で測ると109/73 脈拍130。ODのサブタイプとしては体位性頻脈症候群に該当すると思われる。

    またベットに横たわり目をつぶりぐったりしている。そこで私がいきなり手を取ったらびっくりして飛び起きた。注射でもされるのではないか思ったようで緊張して交感神経が興奮した結果だ。いまのように交感神経が働くと元気になると説明して、母親をモデルに井穴刺絡の治療をみせた。

    治療することに納得したのでH5F5井穴刺絡と志室のせんねん灸。様子を聞くと頭がすっきりして元気が出てきたと言う。ベットから起き上がり治療室の中を小走りする。来た時との違いに両親も驚く。本人は駅前広場でやっている商工祭りに早く行きたそうで玄関で両親をせかしていた。

    治療に反応するようなので1週間自宅でピソマ刺激を続けもう一度来てもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 19:43Comments(0)小児・婦人科

    2015年06月30日

    線維筋痛症と子宮頸がんワクチン副反応

    治療に来ている患者さんから会社の同僚の娘さん(高校生)が全身が痛くて通学も大変になっている。幾つかの病院をまわって線維筋痛症と診断されているが鍼灸治療は適応かと尋ねられた。

    治るかどうかは分からないが痛みを軽くすることは出来ると思う。「しかし、その年齢で原因不明の痛みがあるなら年齢的にも子宮頸がんワクチンを接種したかどうかも気になる」と答えた。

    その二日後父親から電話があり娘の症状がひどくなったのは2ヶ月前からだが、4年前にワクチン接種後からいろいろな体調不良で医者に通うことが多くなった。そして予防接種後の娘さんの体調、受診先、診断、処置等を記録した用紙をもって来院された。

    娘さんは自力で歩くのもおぼつかなく母親に支えられて入ってきた。4月末に背中の痛みから始まり腰、肩、膝、足のすね、腕と次々と痛みが広がり今は歩くことも大変だと言う。学校に行っても保健室で休んでいることが多い。クリニックを4ヶ所、治療院を3ヶ所受診してきた。3つ目のクリニックで線維筋痛症と診断され大学病院の専門医を紹介されているとのこと。

    線維筋痛症の確定診断も難しいが今までの経過をみると子宮頸がんワクチン副反応の可能性が高いのでそれに詳しい医者にも診てもらうことを勧めた。この疾患を私が初めて診たのは4年前、当時中学3年生でこの方はワクチン接種後早い時期にあちこち痛みが広がり最初から副反応を疑い医療機関を探しておられた。

    2年前に定期接種が中止され現在も調査中であるが、いまだに認知度は低いようだ。それから10日後T大学病院神経内科のH先生の診察を受けてほぼ子宮頸がんワクチン副反応に間違いなく、来週から検査入院して詳しく調べると連絡があった。H先生の話ではワクチン接種後3年以上経って症状がひどくでることもあり原因不明の痛みやしびれ、麻痺などで苦しんでいる人がいるとのこと。

    親御さんからはこのような病気があることを教えてもらい本当に助かったとお礼を言われた。検査が終わったらまた連れて行くとのこと。当院での最初の治療では交感神経抑制の井穴刺絡とハペパッチで対処した。治療後はまっすぐ立てるようになり介助なしで歩けるようになった。痛みの程度は10→5で表情も明るくなった。しかしその状態が長くは続かず二時間後はもとに戻ったそうだ。

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  • Posted by へんせき at 21:30Comments(0)小児・婦人科

    2015年06月17日

    低用量ピル中止後の強烈な生理痛

    ご近所にお住いの40歳代の女性。出産後16年間低用量ピルを服用してきたが血栓症のリスクのため先月中止した。そうしたら二日前に月経が始まり強烈な生理痛に襲われ鎮痛剤を服用した。今日は前二日ほどの強い痛みはないが下腹部と腰部に鈍痛があるとのこと。

    他に体中が凝ってだるいという。また近視、乱視、老眼を多焦点眼鏡で補っているが目の疲れを感じる。特記事項として妊娠中に重症悪阻、妊娠中毒症、関節リウマチ、帝王切開を経験している。

    生理痛の治療にH5F5井穴刺絡。三陰交と仙骨部の圧痛点にパイオネックスを貼ると下腹部と腰部の鈍痛はほとんどなくなる。帝王切開は縦に切ってあり傷跡に2ヶ所、傷跡の周辺に3ヶ所の圧痛点がある。これにパイオネックスを貼ると肩こりが楽になる。さらに首肩の凝りを診てH6の井穴刺絡と百会の刺絡。

    毎朝足首の関節が固まるというのでおそらくH5F5でいいと思うが下腿を触診して胃経の圧痛点にパイオネックスを貼る。足首の状態は明朝確認していただくことにした。治療終了時体のだるさが取れ、目がすっきりして午後からの仕事に元気に行けそうだと言う。

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  • Posted by へんせき at 21:51Comments(0)小児・婦人科

    2014年12月16日

    主婦湿疹と不妊症

    3ヶ月前一時帰国していた時に一回だけ治療した海外在住の37歳主婦から手の湿疹がすっかりよくなり現在妊娠5週目だというメールが届いた。

    初診時の様子は手の湿疹が5~6年前から出てステロイド薬を塗る治療を続けていたが、一進一退でよくならないので2か月前に中止した。するとだんだん悪化してきた。8月末帰国して中医薬の治療を1週間続け少しよくなってきたところだと言う。他に結婚して4年、2年前に検査して夫婦とも異常なくタイミング療法をしてきたが上手く行かない。

    三日後には帰るので自宅でもできる治療を指導して欲しいとの依頼であった。治療は腹診をして左F1F6井穴刺絡、湿疹治療にH5F5井穴刺絡。不妊症にはお灸で三陰交、下腹部3穴、志室、中髎、中脘、陽池に8分灸。自宅では足湯をしてH5F5井穴刺絡と前記のツボにお灸を続けるように指示。

    刺絡のやり方と艾のひねり方を30分ほど教えて3ヶ月は続けるようにお話しした。患者さんはまじめにそれを続けられたようだ。妊娠5週目になり悪阻の症状が出て一日中胃のむかむかが治まらないので治療法を教えてほしいと書き添えられていた。井穴刺絡と特効穴として裏内庭のお灸、もし医者が漢方薬を扱っていたら小半夏加茯苓湯か乾姜人参半夏丸を相談してみるように返信した。

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  • Posted by へんせき at 22:59Comments(0)小児・婦人科

    2014年09月15日

    小児アトピー性皮膚炎とおねしょ

    5歳男児。3年前の東日本大震災の数日後、顔が真赤に腫れ皮膚科から小児科に回された。急激なアレルギー反応が起こっていると言われアトピー性皮膚炎と診断されステロイド剤による治療を受けた。半年ほど治療したがステロイドを使うと中耳炎を起こし止めるとよくなるを何度か繰り返した。

    皮膚の症状はいまいちよくならないので何軒か病院を変えたが、子供は薬に対して敏感、副作用が出て標準的治療が出来ず今は漢方薬と保湿剤、抗ヒスタミン剤で治療をしている。漢方薬も合わないと副作用がでる。

    食べ物は卵、乳製品、小麦、油ものに反応する。最近時々微熱があり、走ったりすると喘息のようなゼーゼーとする呼吸音がする。薬は抗ヒスタミン剤、去痰剤、咳止め、気管支拡張剤、と喘息を想像させる薬が出されている。

    現在のアトピー症状は皮膚の乾燥と痒み、痒みのためにイライラや不安があると言う。刺絡治療を希望しての来院で、子供も受けることに納得しているとのことなので最初から井穴刺絡をすることにした。両腕を掻いているのでこの痒みがよくなるか教えてねと言って治療を始める。痛みはほとんどないので納得していれば子供でも十分治療できる。

    自宅治療をするとのことなのでお母さんに教えながらF5→H5井穴刺絡で腕の痒みが取れた。左足の親指が痒いと言うので左F2井穴刺絡。お灸を志室、陽池、解谿。咳が気になるようならH1を追加するようにして1週間続けてもらう。

    この子の2歳上のお姉ちゃんが週に2~3回おねしょをすると言う。今日は時間がないので治療は来週にして、自宅でH5F5井穴刺絡と下腹部と腰部各1か所に灸点を付け同時に足湯を勧める。

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  • Posted by へんせき at 19:55Comments(0)小児・婦人科皮膚疾患

    2014年08月24日

    低音障害型感音性難聴と不妊治療

    44歳主婦。結婚が遅くなり出産適齢期を過ぎてしまったが子供が欲しくて2年前より不妊治療を始めた。1年前から体外受精を始め5回胚移植をしたが着床しなかった。

    A病院では4回治療して難しいと言われ、今月B病院に転院して1回治療したところ。彼女の母親が「ぎんなん治療院」の勉強会に参加されていて井穴刺絡の治療を受けてみるようにアドバイスを受けたとのこと。この7月には7年ぶりに再発した低音障害型感音性難聴を母親から送ってもらったハイタッチで1週間治療してすっかりよくなったそうだ。

    もう年齢的に無理なのかと思う反面、転院した病院で計ったAMHが2年前の0.3から0.67に上昇していたこともありもう少し不妊治療を続けようと決め来院された。鍼灸治療は今年の5月まで約2年間別のところで定期的に受診していたそうだ。

    不妊治療は足の陰経F1F2F3がメインとなる。お腹を触診するとみぞおち部とお臍の左側に圧痛がある。F1F3井穴刺絡でこの圧痛は消失する。F2井穴刺絡もやってから三陰交、志室、下腹部、仙骨部に8分灸をする。ご主人が付き添われていたのでお灸の据え方と井穴刺絡の充分な出血を指導した。最後に百会の頭部刺絡で治療終了。

    患者さんは20年前に右突発性難聴、7年前と先月左低音障害型感音性難聴を患い幾らか「腎」が弱いのかもしれない。自宅で先ずは一週間井穴刺絡とお灸を続け足湯も毎日やっていただくことにした。

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  • Posted by へんせき at 20:25Comments(1)小児・婦人科感覚器疾患

    2014年08月03日

    急な生理痛に対する井穴刺絡

    階下の漢方薬局の薬剤師20歳代後半。お客さんの対応をしていたら生理痛がひどくなり立っているのが辛いのでベットでしばらく休ませて欲しいと言って来た。ちょうど昼休みで次の患者さんが来るまで20分時間があったので治療することにした。

    痛い部位は下腹部。先ずH5F5の井穴刺絡で40%楽になる。足が冷えているので足湯を10分してF3左F1右F2井穴刺絡。70%よくなる。三陰交と仙骨部の圧痛点2ヶ所にパイオネックスを貼りもう一度H5F5の井穴刺絡をすると80~90%痛みが取れ楽になる。

    下腹部と仙骨部をカイロで暖めたまま20分くらいベットで休んでいたらすっかり痛みは取れ仕事に戻った。今まで鍼灸治療を受けたことがなく最初少し怖がっていたが背に腹は代えられず刺絡治療を受けたが、即効的効果に驚いた言って大変感謝された。

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  • Posted by へんせき at 21:19Comments(0)小児・婦人科

    2014年07月29日

    出産予定日を過ぎても陣痛が来ない妊婦さん

    出産予定日が2日過ぎた30歳の主婦。明日から入院して陣痛促進剤の治療予定で上手くいかなければ帝王切開になるという。鍼灸治療で陣痛が来るようにして欲しいとのことで来院された。

    初産でずっと順調に来ていたが4日前の検診では子宮口が硬いとのこと。胎児は3200gで医者からは先ず2~3日陣痛促進剤を使うことを提案されている。出来れば自然な分娩を望むが1回の鍼灸治療で陣痛が来るかとの質問。

    3日くらいの期間が欲しいが出来るだけの治療をしてみるとお話しして治療を始める。お腹を診ると思ったよりも張ってない。交感神経を抑制するためにF1F2F3H6の井穴刺絡。百会刺絡。三陰交、至陰のお灸。数日前から軽い腰痛があり仙骨部の圧痛点にパイオネックス3個。病院でも三陰交、F4F3をパイオネックスで刺激するようにお話しして治療終了。

    数年前38歳の初産の妊婦さん。出産予定日を1週間過ぎこのままでは3日後に帝王切開になるという方の治療をしたが近所だったので朝夕2回の治療を続けたら手術予定日の朝陣痛が来て普通分娩で出産された。治療はある程度結果を予想できる場合もあるがやつてみないと分からない場合もある。よく患者さんと話をして同意を得てやってみればいいと思う。

    出産に関していえば昔から言い伝えられている安産のツボ「三陰交」に妊娠5か月以後お灸をすえることをお勧めする。

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  • Posted by へんせき at 23:14Comments(0)小児・婦人科

    2014年07月16日

    妊娠初期の腰痛・胃痛・胃もたれ


    妊娠12週のAさん39歳と同じく10週のBさん37歳から鍼治療の適否を相談された。お二人の心配事は妊娠初期に鍼治療をして流産の危険はないかということであった。

    足の陰経や下腹部のツボに強い刺激をしなければ問題ない、ソフトな治療で十分効果があると説明した。Aさんは3か月前初めて鍼治療をして効果は実感していたが不安で担当の産科医にも尋ねたそうだ。担当医からは妊娠していることを話して受診するように言われたとのこと。

    症状は2日前から腰が重だるくこのままではぎっくり腰になりそうとのことである。大丈夫と言われても鍼治療は不安そうなのでお灸とパイオネックスだけで治療することにした。腰は全体的にだるく前屈すると鈍痛がある。痛みが出る姿勢で腰にパイオネックスを3個貼る。膝から指先までの胆経、膀胱経の圧痛点で腰の痛みに関係するポイントにパイオネックス5個貼る。50%よくなる。百会にお灸5壮。腰部の筋硬結部にせんねん灸をして80%改善したので治療終了。

    Bさんは体外受精3回目での妊娠。鍼治療は他治療院で3回経験している。10代から胃が弱く胃痛、胃もたれ、食欲不振を何回も繰り返している。2年前に胃内視鏡検査でピロリ菌陰性、胃ポリープ5個経過観察。今回は悪阻で食欲がなかったが、数日前から少し楽になり食べられるようになったら今度は胃がもたれ、2~3日前から背中が張って苦しくなった。

    みぞおちの少し下に圧痛がある。左F1F6の井穴刺絡で胃がスーッとして楽になる。圧痛もなくなる。右三焦兪付近に内臓に響くような圧痛があるのでパイオネックス。胃の六つ灸と中脘のお灸で体が温かくなる。つわりが少し残っているので裏内庭にお灸をして治療終了。

    二人ともF4の井穴刺絡は効果的と思われるが子宮を動かす可能性があるので使わなかった。高齢出産でもあり妊娠中は体調が悪くなっても薬を使いたくないので体調管理に鍼灸を利用したいとのこと。

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  • Posted by へんせき at 00:00Comments(0)小児・婦人科

    2014年04月08日

    中学3年 起立性調節障害の井穴刺絡治療

    中学3年男子。1年ほど前から朝起きると時々頭痛とめまいが始まり、6月に初めて小児起立性調節障害と診断された。メトリジンを処方されすぐに快方に向かったが、薬を止めたところ8月からまた頭痛とめまいがはじまった。秋に病院を変え再度メトリジンが処方され今年2月上旬まで薬を飲んでいた。

    薬を止めて1ヶ月ほど経った3月10日からまた頭痛とめまいが3日続けて始まった。その後3日間はよかったが昨日今日と調子が悪く薬は飲みたくないので鍼灸治療に連れて来られた。身長166㎝ 体重50kg 自宅血圧は上が90~100下が50~60くらい。

    症状と今までの経過から軽度から中度の起立性調節障害だど推察した。来院時も頭痛がしている。臥位と立位での血圧の差はわずかで脈拍の差も20程度。ピソマでH5F5刺激と腎兪の知熱灸、治療後立位での脈拍が6減り最低血圧が7上昇する。自宅でピソマを続けていただく。

    三日後2回目の治療。この3日間起床時に頭痛はあったがいつもより軽くよくなっている感じがしたとのこと。治療はピソマでH5F5刺激。7分灸2壮を曲池、足三里、中脘、身柱、肝兪、腎兪。治療後は臥位と立位の脈拍の差が少なくなり血圧も治療前より上昇する。五日後3回目の治療。この間朝は7時から7時半に起床。調子がよかったのでピソマはしなかったところ、今日すこし頭が痛くフラフラするとのこと。

    今日は井穴刺絡をやってみたいと言うので本人と母親に指導しながらH5F5を治療する。治療前より血圧は上が10下が5上昇、立位と臥位の脈差も18と安定。自宅で様子を見ながらやってもらうことにした。

    この子はそれほど重症でないせいもあると思うが治療に対して反応がいい。生活リズムを崩さず交感神経が働くような生活を心がけると自然とよくなっていくと思う。

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  • Posted by へんせき at 23:05Comments(0)小児・婦人科

    2014年03月29日

    36週目の逆子治療(井穴刺絡とお灸)

    25歳初産の主婦。28週くらいから検診で逆子を指摘されていたが、特に医師からの指導はなく3日前の検診でこのまま逆子が治らなければ出産予定日の10日前に帝王切開になると言われた。

    手術予定日の18日前に逆子治療のために来院された。今まで鍼灸治療の経験はなかったが、母親の知人の娘さんが帝王切開2日前に当院で逆子治療を受け帝王切開を回避することができたことを知り自分も試してみたいと思ったそうだ。

    全身症状に問題なく自分なりに体を冷やさないように注意して生活しているとのこと。逆子治療の定番は三陰交と至陰のお灸の他F4井穴刺絡、百会の刺絡、足陰経の井穴刺絡などがある。初回は三陰交のお灸3壮とF4の井穴刺絡。

    お灸を自宅でやってみたいとのことなので、艾のひねり方を教えツボに印をつけて治療終了。3日後に検診があるのでその結果により次の治療を考えることにした。自宅でお灸をする場合は両方の三陰交と至陰に半米粒大の艾で3~5壮これを3~4日連続施灸、その後2~3日休んでまた3~4日連続施灸する。通常1回目の施灸で治ることが多い。

    逆子治療で来られる妊婦さんの話によると産科では積極的に逆子指導はないようで自然に治らなければ帝王切開での出産に進むようだ。逆子は早いほど返りやすいので逆子を指摘されたら早めにお灸や井穴刺絡で治療されるといい。

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  • Posted by へんせき at 23:38Comments(0)小児・婦人科

    2013年12月27日

    子宮頸がん検診で異形成細胞が見つかった


    去年お子さんの足首捻挫の治療をした41歳女性。3人目の子供を産んで7年、子宮頸がんの細胞診を受けた。そこで中度から高度の異形成が見つかり三日後に精密検査を受けると言う。医者の説明では運が悪いと初期がんになっているかも知れないと言われた。免疫を高めるために鍼治療をしてみようと来院された。

    現在子宮頸がんはどのような順序で検査が進み治療が行われるのか説明した。先ず細胞診が行われ細胞の形態によりクラス分類が行われクラスⅢ以上は精密検査が行われていたが、近年判定方法が世界標準様式である「ベセスダシステム」移行し細胞診の結果によりコルボ診、生検、HPV検査が行われる。

    精密検査でがんと診断されたら11のステージに分類され、ステージにより標準的な治療法が決まっている。がんと決まった訳ではないので今日は免疫を上げるために(睡眠の質を上げる治療、胃腸の調子をよくする治療、精神を安定させる治療)をして、自宅で出来るお灸の指導をした。

    治療は井穴刺絡でF1F6F3F4H6、頭部刺絡で百会、灸を三陰交、失眠、志室、次髎、後頚部に鍼を4ヶ所。自宅で足湯とピソマ+お灸をやっていただくことにした。HPVウィルスに感染しても免疫により約90%は排除される。残り10%は軽度の前がん状態になるもののほとんどは正常な状態に戻る。最終的にがんになるのは約0.1%と考えられている。それでも1年間に約15000人が子宮頸がんと診断されている。

    今年も数人細胞診で異形成と診断され人がお見えになったが精密検査で全員がんではなく経過観察になった。鍼灸治療は免疫に作用するので前がん状態、術後の体調管理、抗がん剤副作用軽減などにも応用できる治療と思っている。

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  • Posted by へんせき at 21:41Comments(1)小児・婦人科

    2013年11月04日

    子宮腺筋症による月経痛、下腹部痛、腰痛

    48歳主婦、一月半前夏バテで胃腸の調子が悪くなり来院されそれは4回の治療でよくなった。今日は待合室で顔をしかめ辛そうな様子でどうしたのかお聞きすると昨日から生理痛で下腹部と腰が痛いとのこと。子宮腺筋症のホルモン剤治療を病院で受けているが今は休薬中で痛い時には市販の鎮痛剤を使っている。

    しかし今日鍼灸治療を受けるので鎮痛剤は飲まずに来られた。じっとしていて痛みが周期的に左下腹部と腰部(仙骨部)に襲ってくる。治療は先ず三陰交の圧痛点にパイオネックスを貼って圧迫刺激をする。次に副交感神経の痛みに対するためH5F5の井穴刺絡をする。すこし痛みが引いてきたので5分ほど間をおいてもう一度H5F5の井穴刺絡。

    痛みのため体に力を入れて緊張していたが力が抜けてだいぶ楽に話が出来るようになった。左F3の井穴刺絡の後仙骨部の圧痛点3ヶ所にお灸。ほんの少し痛みが残るが(最初の5%)これなら鎮痛剤は飲まなくていいと思うとおっしゃる。仙骨部にパイオネックスを貼って治療終了。もし痛みがぶり返すようならH5F5にピソマを貼るように指示。

    3日後に電話で『治療後うそのように痛みがなくなり生理の2日前から始まった軽い頭痛もなくなった』と連絡があった。病院での治療はホルモン剤を使いながら閉経を迎えれば症状は軽くなるということだが、今回のことで痛いときに鎮痛剤でなく鍼灸治療で有効なことが分かり大変喜ばれた。

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  • Posted by へんせき at 13:05Comments(0)小児・婦人科

    2013年10月25日

    起立性調節障害(体位性頻脈症候群)に対する井穴刺絡

    中学2年A君と中学1年B君二人とも起立性調節障害の体位性頻脈症候群と診断され専門医の治療を受けている。二人とも母親が井穴刺絡治療を試してみたいと来院された。治療直後の効果判断は頭痛、めまい、ふらつき感などの自覚症状の改善と血圧、脈拍の変化を確認している。前回治療の治療前、治療後の血圧と脈拍の変化を報告したい。

    A君 治療前 臥位で血圧 左120/59 脈拍52 立位で血圧99/59 脈拍98。 右は臥位で血圧117/62 脈拍50 立位で血圧98/63 脈拍91。左右とも脈拍が立位で40以上増えている。H5F5井穴刺絡を2回した後、左で臥位 血圧120/66 脈拍57 立位で血圧110/70 脈拍70。立位での脈拍の上昇は13と正常範囲に治まっている。治療前の頭痛もよくなる。

    B君 治療前 臥位で血圧 左115/64 脈拍76 立位で血圧109/77 脈拍94。 右は臥位で血圧114/63 脈拍75 立位で血圧119/72 脈拍94。A君と同様にH5F5井穴刺絡を2回した後、左で臥位 血圧116/81 脈拍69 立位で血圧118/87 脈拍84。立位での脈拍の上昇は15。治療前のふらつき感は改善している。

    このように体位性頻脈症候群に対してH5F5の井穴刺絡の効果は認められるが、それだけですべて解決するものでもない。H5F5の井穴刺絡が有効であるのは副交感神経の興奮を抑えるからで、生活全般で交感神経を働かせる生活習慣をすることが大切であろう。二人とも自宅治療と生活改善に努力している最中である。早く努力が実りますように。

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  • Posted by へんせき at 21:04Comments(1)小児・婦人科