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2013年09月18日

眼精疲労による眉間の奥の痛みとうつ症状

眼精疲労による眉間の奥の痛みとうつ症状約一年半前から眉間から上前歯の奥にかけて重い痛みに悩まされている30歳男性会社員。痛みはパソコン作業や読書などで目を使うと酷くなるが、常に軽い痛みを感じている。

5~6年前からうつ病を発症して抗うつ剤を服用していたが、一週間前から抗うつ剤は中止して現在は睡眠導入剤だけ飲んでいる。8月から休職しているが、仕事が一日中パソコンと向き合っているため目の奥の痛みが気になりもう続けられないと気分が落ち込んでしまったとのこと。

本人曰く『過去3回うつ症状で休職しているせいか、会社を休むことへのハードルが低くなっているようだ。これではいけない。今回は眉間の奥の痛みさえ楽になれば出勤できる、働く意欲はある。今は気分の落ち込みもないが会社でパソコン作業をすると痛みがひどくなるので治療したい。』

初回治療。現在感じている軽い痛みを指標にする。目の周囲の円皮鍼で効果なし。右F2、充分に出血できないせいか効果なし。頭部刺絡で10→5と少し楽になる。印堂、攅竹の刺絡をすると痛みはほとんどなくなる。

3日後2回目の治療。治療後数時間は楽だったがその後元に戻った。昨日の夜は痛みが酷かったと言う。目を使わずに運動したり家事をしているとあまり気にならない。今日はH5F5の井穴刺絡と頭部刺絡をする。前回同様に治療後痛みはほとんどなくなる。ここで前回から気になっていた患者さんの眼鏡について『その眼鏡は上下の幅が狭いのでピントが合っていない可能性がある。一度きちんと検眼して眼鏡が合っているか検査してみたらどうか』と提案した。

8日後3回目の治療。前回治療後、眼鏡を作るのは時間がかかると思い眼科を受診してハードコンタクトをつけてみた。コンタクトは軽い異物感と乾燥感があるが目の奥の痛みは鍼治療後と同じくらい痛みを感じないとのこと。眼鏡では文字を追うと1時間以内に痛みが酷くなるがコンタクトでは起こらない。

この症例では合わない眼鏡による眼精疲労から慢性の痛みとなり、それがもともとあるうつ症状を呼び覚ましたと思われる。治療はこれで終了してしばらく様子をみていただくことにした。調子がよければ近いうちに復職できるだろう。眼鏡に限らず身に着けるものは慎重に選ぶ必要がある。

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    Posted by へんせき at 23:10│Comments(0)脳・精神・神経
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