たまりば

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2017年07月27日

整形外科で匙を投げられた臀部と下肢痛

70歳の主婦。今年の1月から右臀部が痛み、太ももから足首の上までしびれが続いている。痛みは剣山で刺されたようなチクチクしたもので耐えがたいという。二週間ほど様子を見てから総合病院の整形外科を受診した。

画像診断では軽いヘルニアがあるが手術するようなものではなく、鎮痛薬とブロック注射の治療となった。しかしいくつかの鎮痛薬を試しても効果がなくブロック注射も効かなかった。10日程前に医者から「効かないなら薬は止めましょう、申し訳ないが痛みは我慢してください」と言われたそうだ。

脊椎外科の専門病院を受診してみようと考えていたところ姉から鍼灸治療を試してみるように言われ来院された。臀部の耐え難い痛みは手のひら位の範囲でじっとしていて痛い。腰を動かして痛みの増減はない。帯状疱疹に罹ったことはない。

治療は最初右F4F5井穴刺絡をしたが効果なし。次に左の臀部へ即刺即抜の鍼を6か所してみるが効果なし。患部へは接触鍼少しいいと言う。軽い刺激ならハペロールはどうかと試したら痛みが減って10→8。右の足指や足甲に圧痛点がありパイオネックスを貼ってみたがいまいち。

百会とその右斜め後ろ3cmの刺絡をするとさらに少し良くなり最初と比べ10→7。

翌日2回目の治療。朝起きると前日よりもっと良くなっていて10→5。臀部の痛みのほかに右鼠径部が歩いたり椅子から立つときに痛くゆっくりとしか歩けないという。この痛みは臀部の痛みとは質が違うそうだ。右F2F6井穴刺絡をして歩いてもらうと歩きやすいという。F5でさらにいい。臀部の治療は昨日効果があった接触鍼、ハペロール、頭部刺絡。

翌日電話があり、痛みはあるが楽になった状態が続いている。もうしばらく治療を続けたいとのことだった。


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  • Posted by へんせき at 00:04Comments(0)運動器疾患

    2017年07月13日

    自律神経失調症と言われた女子高校生

    高校2年の女子。この二週間朝眠くて起きられない。起床時に頭をギューと絞められるような頭痛があり、先週は3日休み、1日午後から登校した。朝は体がだるく、朝ご飯をてべているときから眠くなるが午後は元気になる。

    病院では自律神経失調症と言われ鎮痛剤と筋弛緩薬を出されたが飲むと調子が悪いのですぐにやめた。普段の生活は夜は11時くらいに寝て朝はクラブ活動の朝練習に行くので5時過ぎに起きている。運動は嫌いでしていない。週に2~3回塾に通っている。

    治療時間は11時で今は朝のような不調はない。少し後頭部が重いかなというくらい。血圧を測ると103/58mmHg 脈拍76、立位では102/60mmHg 脈拍84と低血圧気味だが異常ではない。症状から軽い起立性調節障害と思われる。

    治療はF3→H5F5井穴刺絡の後 志室の灸と天柱に浅い鍼をして終わる。血圧が108/68mmHg 脈拍72と少し上がり頭の重さはなくなった。四日後2回目の治療。朝のだるさ眠さが減っている。夜のスマホを少なくしている。治療は前回に順じ長座位で7分のパルス治療を加えた。少し運動をするようにアドバイスした。


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  • Posted by へんせき at 19:44Comments(0)脳・精神・神経

    2017年07月09日

    強度近視と緑内障

    50歳代の男性、昨年6月眼科で緑内障と診断された。右眼は左下欠損、左目は右上欠損で左の方がひどい。眼圧は16から20くらい。井穴刺絡を二週間前に知り自分でF2F6をやったら少し効果があった。ぎんなん治療院に問い合わせ当院を紹介された。

    診断されたのは1年前だが何だか目が変だなと思ったのは3年前でその間ほっておいた。視界の明るさ、視野の変化、文字の見え具合を指標に治療する。

    F2F6井穴刺絡は効果があるのでそれは最後にしてまず目の周囲のEAPと頭部刺絡。左目の視野が広がる。こめかみと前額部の刺絡ですっきり感がでる。その後H5F5→F2F6→H4と井穴刺絡をするが少しいいかなというくらい。肩こりがあるので百会の刺絡で治療終了。次回は井穴刺絡からやってみることにする。

    目に異変を感じる半年前に会社を辞めて起業した事業が1年で失敗し自己破産、ひどいストレスを感じていた。強度近視の人は網膜剥離や緑内障のリスクが高いので目の疲れをためないようにして年に1回くらいは検査を受けたほうがいいだろう。



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  • Posted by へんせき at 20:53Comments(0)感覚器疾患

    2017年06月29日

    寝違いで首が痛いと思ったが

    30歳代の女性。昨日起床時に右首から背中が痛く寝違いをしたと思った。寝違いに効くストレッチをやってみたがよくならず、夜になると座っていても寝ていても痛い状況になり湿布を貼って寝た。

    今朝になっても痛みが軽くなってないので来院された。今まで鍼治療の経験はない。首の前後屈、側屈、左右振り向きいずれの動作でも右の首の付け根ツボでいえば肩外兪付近に痛みが出る。胸鎖乳突筋は痛くない。普通の寝違いではなく首の筋肉の問題だと思われる。

    タバコを吸うのでH1井穴刺絡をすると空気が深く入る。痛みの治療でH6、H5、H4と刺絡をすると首の後屈以外は楽になる。F1、F6井穴刺絡で楽になるがまだ少し痛い。パソコン作業で目が疲れるので後頭部の刺絡をして最後に百会の刺絡で痛みはほぼ気にならなくなった。

    生理痛が重いというので次は生理の2~3日前に来院するようにして治療終了。タバコは過去に禁煙治療薬を処方されて治療したが失敗したとのこと。鍼治療でいい方法はないかとお尋ねがあった。


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  • Posted by へんせき at 19:16Comments(0)運動器疾患

    2017年06月21日

    急な回転性めまい・メニエール病?

    月に2回定期的に治療している40歳代の主婦。昨日もいつものように治療を終えお茶を飲んでさーあ帰ろうとしたところめまいがすると言って椅子に座り込んだ。グルグルと回転性のめまいが始まり動けなくなった。

    時々ふわふわする浮遊性のめまいは経験しているが、回転性のめまいは初めてのこと。浮遊性のめまいはいつもすぐに治まるので今回のめまいもしばらくすると治るだろうと椅子に座り静かにしていたが、一向に治まらない。

    呼吸が少し早いので血圧を測ってみると130/100mmHgといつもの血圧110/70よりだいぶ上昇して脈拍は105。動悸も感じるという。耳の詰まりも少し感じるというのでF3F4H6の井穴刺絡をした。つまり感はよくなったがめまい、血圧、脈拍は変化ない。

    1時間経ってもめまい、血圧、動悸は治まらない。これだけひどいめまいだが吐き気や聞こえの悪さは訴えない。2時間たったが治まる気配がないので近所の耳鼻科に連れていくことにして何の病気か考えてみた

    風邪を引いた後でもなく吐き気もないので前庭神経炎ではない。2時間以上続く良性発作性頭位めまいはない。低音障害型難聴はひどいめまいはない。片方の聞こえが悪いわけでもないので突発性難聴でもない。吐き気や難聴はないがメニエール病ではないかと思った。

    聴力検査では低音域が少し落ちて、眼振も起こっていた。医者は確定診断はできないので酔い止めの薬と循環改善薬を処方して、自宅近くの耳鼻科に明日行くように指示した。なんとも頼りない応対だった。

    自宅近くの耳鼻科を今日受診して一番疑わしいのはメニエール病だが中枢性の病気を除外するためにすぐに大きな病院を紹介された。そこで一応メニエール病の薬が処方され諸検査をすることになった。今日はふわふわ感はあるが回転性のめまいはなく血圧脈拍は正常とのこと。


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  • Posted by へんせき at 21:32Comments(0)感覚器疾患

    2017年06月16日

    五十肩?2年以上続く肩の痛み

    左肩の痛みで70歳代の男性が来られた。痛みは2年以上前からだがどういう経緯で痛くなったかよく覚えていないという。整形外科を2か所受診して現在もリハビリをしているが効果を感じられない。

    じっとしていると痛くないが前方、側方90度を越えると痛みが出る。おしりのポケットに手を入れる動作(結帯動作)が痛く、左肩を下にして寝るとしばらくして痛くなる。

    井穴刺絡をすると左H1H6で前方挙上の可動域が広がり痛みが軽くなる。合谷付近に圧痛点があるのでこれにパイオネックスを貼るとさらによくなる。

    後頚部、側頚部の筋緊張が強いのでEAPで緩め、百会の刺絡をすると首がスムーズに回るようになる。

    痛みは即効的に取れても固まった肩関節を緩めるには毎日のリハビリが欠かせないので3種類の五十肩体操を指導して治療終了する。


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  • Posted by へんせき at 22:11Comments(0)運動器疾患

    2017年06月01日

    不調の原因は降圧薬の効きすぎか?

    たんぽぽ針灸院のすぐ近所にお勤めの女性が同居している母親を診てほしいと昼休みに来られた。いろいろ不調はあるが体全体がどうなのか今受けている医療が合っているのかなどを相談したいとのこと。

    二日後半休をとり母親を連れてこられた。問診表を書いてもらうと辛いことは①右の腰が痛い②便秘③頭痛もち④夜間頻尿⑤貧血?立ち上がるとフワーとする。

    既往歴や通院歴は2003年心房細動不整脈、現在2か月ごとに通院。2005年甲状腺がん手術、半年に1回通院。2007年低ナトリウム血症で入院、現在も2か月に1回血液検査で通院。2013年右肩右手首を骨折。

    現在大学病院の腎臓内科と循環器科に通院して検査や投薬を受けている。処方されている薬はビタミンD3製剤、大腸刺激性下剤、抗不整脈薬、降圧薬、抗凝固薬。血圧手帳を見ると朝が110~125/70~85mmHg、夜90~110/50~70mmHg。77歳の女性としては低すぎる本当に降圧薬がいるのだろうか?

    今日の体調を聞くと割といいと言う。血圧を測ると127/84mmHg。腰は掃除機をかけたり台所仕事で痛くなり腰を伸ばすと楽になる。以前車にぶつけられ転倒して腰を打ったことがある。便通は毎日薬を飲んでいるが2~3日に1回。食欲はあり3回している。夜は11時に寝て2時4時6時とトイレに起きる。

    お腹を診るとお臍の少し下と恥骨の脇に圧痛がある。便秘と頻尿の反応か、靴下の痕もあるのでF3と左F1F6井穴刺絡。心臓の問題があるのでH3→H1井穴刺絡で呼吸が深くなる。今腰はあまり痛くないそうだが歩くと少し前かがみになる。                         
                                                                                           血圧が低すぎるのと思われるのでH5F5井穴刺絡をして血圧測定すると158/92mmHg。気分がいいという。

    娘さんに次回通院時は同行して血圧手帳を見せ薬の必要性を聞いてみるように、また便秘の薬は習慣になりにくい新しい薬も出ているのでその適応なども聞いてみるようにお話しして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 23:43Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年05月31日

    1か月続く右上腕の痛み

    いつも行くCO-OPの店長さん。今日仕事帰りに寄ったら一ヶ月ほど前から右上腕が痛いとのこと。ちょうどお客さんが引いたところだったのでその場で治療することにした。

    持ち合わせの治療グッズはハペパッチ1枚、ピソマ1個、パイオネックス2枚。痛みは肘を90度に曲げ脇につけ側方に肘を上げていくと45度位のところから痛みが出て、ひどいと腕が上がらない。

    先ず肩甲骨の周りで圧痛点を探しそこを押さえて腕を上げて痛みが軽くなるか試した。3か所やってみたが変化なし。痛みの部位は三焦経と大腸経にまたがっている。合谷に圧痛があるのでそこを圧迫して同じように腕を上げてみると痛みがぐっと減って腕があがる。

    そこで右のH6にピソマを貼り30回ほどモミモミして腕を上げてみると痛みが90%取れて腕も上がった。魔法のようだと言って何度も試してみられたがほんの少し痛みを感じる程度で腕を動かすのに支障はない。見ていたお店のスタッフからも拍手をいただいた。

    もしぶり返すようなら治療院においでくださいと言ってお店を後にした。


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  • Posted by へんせき at 21:34Comments(0)運動器疾患

    2017年05月26日

    帯状疱疹の前兆?背中の痛み

    月に1~2回定期的に治療している40歳代の主婦から早朝電話があった。朝起きてから左の背中肩甲骨付近が手のひら位の範囲で痛いとのこと。動かして痛いのではなく触るとビリビリ痛いという。

    その日は当院が休みのため、病院に行って結果を連絡すると言われた。3時間後電話があり帯状疱疹の可能性が高く数日のうちに発疹が出たら薬を出すのでそれまで様子見と言われたとのこと。

    刺絡治療をすると痛みが軽くなるしひどくならずに済むかもしれないとお話しするとやってほしいとのことなので臨時に治療することにした。皮膚表面には何にも異状なく、触れると痛みをひどく感じる。

    H5F5井穴刺絡をすると皮膚を感じが少し変わる。痛みを感じる範囲の中でも特に痛いところにハペパッチを貼り治療終了。翌日電話があり痛みの範囲が指2本分くらいに狭まり痛みの程度も軽くなったとのこと。発疹も出ていない。

    このままよくなりそうだが明日もう一度治療することにした。


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  • Posted by へんせき at 21:59Comments(0)脳・精神・神経

    2017年05月24日

    右肘が痛くてやかんが持てない

    60歳代のパート勤務の女性。1か月くらい前から右ひじの周囲に痛みを感じていたが3日前から痛みがひどくなり、やかん、ポット、バケツなどを持つのがつらくなった。

    4月下旬整形外科を受診、1週間湿布と鎮痛剤を飲んだがよくならず5月の連休明けから整骨院で4回電気治療とマッサージを受けた。痛みがひどくなったので鍼治療を試してみようと来院された。

    仕事は清掃作業で手や腕はよく使っているが最近はなるべくかばっているそうだ。思い当たることは趣味のボーリングを週2回(1回10ゲーム以上)している。既往歴は不整脈の治療でカテーテルアブレーション、甲状腺の乳頭がん摘出手術、子宮筋腫手術。現在血圧が少し高いが薬は飲んでいない。(測定してみると160/101mmHg)

    痛みは右ひじの外側上顆付近に手のひらくらいの範囲に感じこの一点ではない。やかんに水を入れそれを持ちながら痛みの変化を追い治療した。先ず痛みの範囲を狭くするために右手の全井穴を1か所ずつ刺絡する。(痛みの変化10→7)

    次に手の甲や指の圧痛点4か所を押しながら痛みの変化を調べたが効果なし。肩の烏口突起や上腕二頭筋、胸鎖乳突筋の圧痛点を圧迫してやかんを持つと痛みが軽くなる。ここにハペパッチを貼る。(痛みの変化7→4) 最後に高血圧の治療としてH6F4、百会の刺絡をして終了。(152/93mmHg) 三日後にもう一度治療することにした。


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  • Posted by へんせき at 22:33Comments(0)運動器疾患

    2017年05月12日

    耳鳴り、食欲不振、下痢、気分も落ち込んでいる

    40歳代の主婦。連休前から右耳に軽い耳鳴りを感じていたが、3日前からひどくなった。聞こえは問題ない。周りが静かな時はひどく感じるが時々気にならないくらい軽くなっていることもある。

    3月下旬から胃の調子が悪く時々腹痛や下痢をしている。4月中旬胃の内視鏡検査をしたが病的な異常はなかった。食欲が落ち朝、昼は食べないことも多く体重がこの1か月半で4kg減った。また1日2回くらい下痢をしていて整腸剤を飲むといくらか落ち着く。

    お腹を診るとみぞおち部と左下腹部に圧痛がある。左F1F6井穴刺絡のあと気海に8分灸を10壮。今も耳鳴りがしているというのでH5F5の井穴刺絡を5分のインターバルをおいて2回やる。これで少し軽くなったので耳尖の刺絡をするとさらに軽くなる。意識しないと感じないくらいになる。

    食事を作るのが苦痛で外にもあまり出たくないという。体調不良から精神的にも鬱っぽくなっているようだ。志室に施灸をして頭部刺絡を3か所する。体調が悪くなった原因は何か考えてみると今年から始めた就活ではないかとのこと。何度か面接を受けたり試用期間働いたりして少しずつストレスが溜まってしまったのかもしれない。


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  • Posted by へんせき at 22:47Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2017年04月29日

    甲状腺機能と高血圧

    70歳代の男性。毎朝ラジオ体操をして週2回ややハードなバトミントンをやっている。1年半ほど前発汗がひどく甲状腺の検査をしたら機能亢進と診断された。その後定期的な検査をしながら薬を飲んでいる。現在はT3とT4は正常、TSHは高値。二週間前の診察で医者が久しぶりに血圧を測ったら170/120mmHg。

    自宅で毎日血圧を測り様子見の状態。頭痛やふらつきなどの自覚症状はないが血圧が上160~170下100~110と下がらないとので来院された。

    甲状腺機能が亢進するとホルモンが心筋の収縮を強め上の血圧が上がる。また末梢血管の緊張が下がり下の血圧は下がる。この患者さんは今やや甲状腺機能低下の状態。いままで血圧の異常を指摘されたことはなくいつから上がっているか分からない。

    思い当たることはこの半年遺産相続で親族と裁判を争いやっと判決が出たが非常にストレスにさらされたとのこと。F3H1H3の井穴刺絡をした後、交感神経抑制のF4H6井穴刺絡をすると140/100mmHgと治療前に比べ上が20下が10下がった。

    次にベットに寝たままゆっくりとした腹式呼吸を5分間して血圧を測ると128/86mmHgと正常値まで下がる。最後に百会の刺絡をして治療終了する。交感神経を抑制する一つに呼吸もあるので時々呼吸を意識すると血圧にも効果があると思う。


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  • Posted by へんせき at 22:28Comments(0)呼吸・循環器

    2017年04月23日

    糖尿病の鍼灸治療

    40代前半の会社員。2年前に健康診断で高血糖を指摘され食事と運動の生活指導を受けHbA1cが8.0から6.8まで改善した。現在薬も1種類飲んでいるが昨年夏からまた血糖が上がり始め先月の検査では空腹時血糖値140 HbA1c7.8でこのままでは薬の増量になると言われた。

    今の生活習慣は飲酒と間食は止めた。夕食が遅い。運動不足。体調は昨年10月~11月よく風邪を引いた。皮膚が敏感になったのか皮膚炎が治りにくくなった。小便の回数が少し増えた。身長170㎝ 体重83kg BMI28.7とやや肥満だが以前より痩せている。

    初回の治療時昼食1時間半後の血糖値は200。腹診をすると右の季肋部の下からお臍の脇まで圧痛と圧迫感を感じる。右F2F6、F3、左F1F6、右F5、F4井穴刺絡で腎、肝、脾の交感神経を抑える。右腹部に違和感がまだ少し残っているので右の背部兪穴(肝、胆、脾、腎)に即刺即抜の鍼。

    この方の場合毎日の生活の中にどう運動を組み込むか、そしてもう少し体重を減らすことができれば血糖値も下がると思われる。鍼灸治療をきっかけにもう一度考えてみようということになった。



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  • Posted by へんせき at 14:29Comments(0)生活習慣病

    2017年04月12日

    自律神経と目の関係

    昨日伸ばし伸ばしにしていた視野検査とOCT検査を受けた。どちらも異状なく緑内障の心配はないとのこと。そこで改めて井穴刺絡と目の関係を考えてみた。

    交感神経が働くと散瞳、副交感神経が働くと縮瞳。交感神経が優位に働くと遠くがよく見え、近くを見るときは副交感神経が優位に働く。さて我々の日常生活をみるとパソコン、スマホ、読書、テレビ、書類整理など圧倒的に近くを見ている時間が長い。そうなると目に関しては副交感神経優位で過ごすことになる。

    すると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、肩こり、頭痛などの眼精疲労を引き起こす。H5F5の井穴刺絡をすると副交感神経の異常興奮を抑制することができ症状改善が図られる。

    中高年の目の不調では白内障、緑内障、加齢黄斑変性症など失明につながる重大疾患もあるが老眼の進行に気づかず適切な対応が出来てないこともある。老眼は近くがよく見えない。それを見ようとするとやはり副交感神経が過剰に働く。老眼は生理的な一面もあるので眼鏡で調整することも必要。

    具体的な目の治療には前回UPした記事を参考にして欲しい。


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  • Posted by へんせき at 22:29Comments(0)感覚器疾患

    2017年03月30日

    スマホによる眼精疲労に対する刺絡と温熱治療

    60歳代の男性。1週間前から目が疲れ、一晩寝ても鈍痛とうっとうしさが取れないという。原因は1か月前にスマホに替えたことだと自覚している。

    目は元来丈夫でなく、近視、乱視、老眼がある。目の治療には井穴刺絡ではF2F6 H5F5 F4H4等、頭部刺絡では百会 目窓 玉枕 懸顱等、顔面刺絡では攅竹 陽白 太陽等。また目の周囲のツボへのEAPも効果がある。

    さらに自分で簡単にできるセルフケアとして目を温める温熱治療がある。①蒸しタオルで温める。②せんねん灸で上瞼を温める。③遠赤美人の目肩用で温める。目の疲れをとるには冷やしてもダメで温めないといけない。どれも手軽にできるので試して欲しい。

    また目の筋肉「毛様体筋」を鍛える体操、目に力を入れぎゅっとつぶってぱっと開く動作を数回繰り返す動作も効果がある。治療の後一週間セルフケアを続けた結果苦痛は80パーセント取れた。

    パソコンやスマホをまったく使わない生活はできないのでひどくなる前にケアしながら疲れをためないようにすることが肝要だ。


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  • Posted by へんせき at 23:52Comments(0)感覚器疾患

    2017年03月28日

    不妊治療・体外受精をやる前に鍼灸治療

    最近不妊治療で来られる患者さんは体外受精を継続中で何回かやってうまくいかず、鍼灸治療を併用してみたいという方が多い。40歳の主婦、不妊治療のため二週間前から通院を始め今検査中とのこと。お姉さんの紹介で病院の治療を本格的にする前にできることがあるのではないかと来院された。

    これまで大きな病気をしたことはないものの5年前から子宮頸がん検査で異形成が認められ経過観察を続けている。初回の治療では足が冷えて井穴刺絡で出血せず足湯が必要だった。腹診では全体的に問題ないが恥骨の端に圧痛がある。治療は足の陰経の井穴刺絡の後、足の陰経・腹部・腰部に八分灸。自宅で三陰交と関元にせんねん灸をすることにした。

    卵管造影検査で右側の卵管閉塞と子宮内膜にポリープ状のものが認められ次の検査がなされたとのこと。自宅でお灸と足湯を続けたせいか二回目の治療では足湯をしなくても足の井穴から十分出血して血行が良くなっていることが推測された。治療は初回に順じ百会刺絡を追加。

    検査の結果がどう出るか分からないが、急いで体外受精に進まずしばらくセルフケアと鍼灸治療を続けてタイミング法で妊娠を目指したいとのことなので意見交換会で神戸の竹中先生に教えていただいたタイミング法を説明した。



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  • Posted by へんせき at 00:05Comments(0)小児・婦人科

    2017年03月05日

    起立性調節障害(消化器症状とふらふら感)

    中学1年男子。今年の正月明けから体調が悪く起床時からおなかに鈍痛があり、体がふらつき起きてこれなくなった。最初消化器の病気を疑い色々な検査をしたが原因が分からなかったが、1か月前にJ大学病院で起立性調節障害と診断され昇圧剤と漢方薬の治療をしている。

    現在は午後から登校できるようになったが午前中はお腹の痛みとふらつき感で休んでいることが多い。11時に来院してもらった。起床時よりましだが、腹痛とふらつき感は残っている。痛みはおへその周りに自発痛がある。朝食は食べられないことはなく食欲もある。睡眠も正常。

    臥位と立位の血圧差はそれほどではないが脈拍の差が大きい。治療は左のF1F6井穴刺絡をして足三里、中脘、天枢をせんねん灸で温めたら腹痛が引いてきた。ふらつき感は変わらない。次にH5F5井穴刺絡で副交感神経の興奮を抑える。腎兪にせんねん灸をして立ってもらうとふらつき感もほとんど取れていた。

    家庭治療の冊子をお渡しし交感神経を活発にする生活と次回自宅での治療を指導することにして終了した。


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  • Posted by へんせき at 21:59Comments(0)小児・婦人科

    2017年02月08日

    高血圧で体調がすっきりしない

    数年ぶりに来られた60歳代の男性。以前の症状は肩こり、頭痛、眼精疲労で大本は高血圧によるものだった。当時は仕事が忙しくストレスにさらされ、運動も少なくなっていた。

    三か月ほど治療を続け、毎日1時間の散歩を習慣とすることで血圧は次第に安定していきそれに伴い上記の症状もよくなった。

    さて今回は1月中旬、温泉施設で湯あたりを起こし救急搬送された。病院に着いた時には意識もはっきりして特に異常なしとのことで帰された。しかしその後から何となく調子が悪く、手足が冷えたり、時々心窩部がキューッと締め付けられたりしている。倒れてから10日後に健康診断があり血圧が190mmHgと高くなっているのが分かった。

    血圧の薬は最低限を飲んでいたが調子が良かったので昨年夏から自己判断で止めていたとのこと。鍼灸治療で血圧が下がったことを思い出して受診された。自宅での血圧は朝150~160/90~100、夜140/90位。

    治療前の血圧は159/97mmHg H3→H1→F3→F4→H6井穴刺絡をして顔のほてりが引き、百会と後頭部の刺絡で頭のもやもやがすっきりした。血圧を測ると134/82mmHg。治療すれば反応するので生活習慣をもう一度見直ししばらく治療継続することにした。


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  • Posted by へんせき at 23:29Comments(0)呼吸・循環器

    2017年02月04日

    後骨間神経麻痺と頸椎ヘルニア

    5年ぶりに来院された60歳の男性。一週間前から左の肩甲骨内側の奥の痛みがひどくなり、左手の指が動きにくくなった。すぐに総合病院の整形外科を受診したところ首のレントゲン検査で頸椎ヘルニアが疑われるので次回MRI検査をすることになり鎮痛剤を処方された。

    左手を診ると指が伸びない(広がらない)が手首は背屈できる。動作ではボタンをはずしたりペットボトルの栓の開閉ができず、パソコンのキーボード操作が出来ない。知覚の障害はない。肩甲骨内縁の痛みは首からかもしれないが手の症状は後骨間神経麻痺が強く疑われた。

    翌日MRI検査と診察があるとのことなので医者に後骨間神経麻痺ではないか聞くように話した。翌日医者はMRI画像を見ながら頸椎ヘルニアに間違いない治療法は手術しかないので専門病院を紹介すると言ったそうだ。患者さんは私に言われたように指の動きを見せながら後骨間神経麻痺ではないかと聞いたら「あっ、そうですね」と言い一応紹介状だけ出しますと言って治療終了。

    後骨間神経麻痺は2~3か月できれいによくなるので心配しないでいいと説明して鍼灸治療を続けることにした。初回の治療から4日目だが首の方もいくらか楽になっているとのこと。指の治療は左指すべての井穴刺絡、1指と2指がとくに動きが悪いのでそこは2回刺絡する。これで2指が最初よりいくらか伸びるようになった。

    後は肘の周囲を中心にEAP。首や肩甲骨内縁の痛みに対してはF4井穴刺絡と百会とその左側の頭部刺絡をする。手術が最適の治療法のこともあるが後戻りができない治療法なのでその適否はよくよく見極めないと後で後悔することになる。


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  • Posted by へんせき at 19:59Comments(0)運動器疾患

    2017年01月21日

    跳び箱で着地失敗、首が痛い

    昨年起立性調節障害の治療をした小学6年の男子。昨日体育の授業で跳び箱の上で前転して着地する運動があった。斜めに回転してお尻から落ち、その時首が後ろに伸び右首の付け根が痛くなった。

    来週から中学受験が始まるので早く治したいとのことで母親が連れてきた。首の前屈、後屈、左側屈、左振り向きで痛みが出る。先ず右の胸鎖乳突筋を調べると3か所激痛点がある。そこを押して首を動かすと痛みがほとんどない。2か所にパイオネックスを貼り、右H6H5井穴刺絡をすると痛みは全く気にならないという。

    受験対策に勉強ができるツボはないかと聞かれたが、以前小学校高学年の生徒数名に対し百会に置鍼して算数の計算問題をやらせたところ全員解答数が増えた。落ち着いて答案に迎えるからだろう。逆にスポーツなら少し交感神経を高めるようなツボ刺激がいいと思う。


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  • Posted by へんせき at 22:32Comments(0)運動器疾患