たまりば

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2016年11月07日

血栓性外痔核と帯状疱疹の前兆?

毎月1回健康管理のために来られる60歳代の女性。4日後に四国へお遍路に行く予定になっている。1週間前に1日中座って作業をしていたせいか急に肛門が痛くなった。市販の座薬を数日使ったがよくならないので昨日クリニックでステロイド入りの座薬をもらってきた。医者の診断は血栓性外痔核で二週間くらいでよくなるだろうとのこと。

いまの状態では長時間歩くことが辛いので鍼灸治療でもう少し早くよくならないかとの相談。痔疾にはいくつかの特効穴があるので試してみることにした。いちばん有名なツボは百会だがその前にF4井穴刺絡をするといくらかいい。次に長強、会陽付近の圧痛点にお灸。患部がほんのりとあったかくなる。最後に百会の刺絡を30滴すると痛みが軽くなったそうだ。百会は直接灸が効く場合も多く多壮灸がいい。

出発の前日もう一度来られてこの分ならお遍路に行けそうだとのことで、再度同様の治療をした。


60歳男性。この方も時々健康管理に来られている。昨日夕方から急に頭頂の左側がピリピリ、チクチクしだし、一晩たってもよくならない。帯状疱疹かもしれないので、いま皮膚科に行ってみた。発赤や水泡は出ていないので様子見しかない、頭皮に異常が出たらすぐ来るように言われたそうだ。

H5F5の井穴刺絡をしてどうなるかやってみることにした。直後に痛みは変化なし。ところが2時間くらいしてから痛みがなくなりそれが4時間ほど続いていると夜電話があった。もし明日痛みが再現していたら来てもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 20:15Comments(0)皮膚疾患

    2016年10月26日

    テニス肘 肘の内側が痛い

    大学3年の男子。クラブ活動で週に2回3時間練習、週末試合に出ている。小学生の時からテニスを始め今までケガをしたことはない。痛くなったのは9月初旬で高速サーブを打つためにコーチの指示でフォームを変えたことがきっかけ。

    最初はテニスをしているときのみ痛かったが、次第に日常生活中にも痛むようになった。今は何もしなくても違和感があり肘の屈曲、回内で痛みが増す。治療は整形外科でもらった塗り薬を使っていたが効果がなく、1週間前から漢方薬を飲んでいる。テニスは痛みを我慢して10月10日までやった。

    15日に当院受診。テニス肘にはバックハンドテニス肘とフォアハンドテニス肘があるがこの患者さんは上腕骨内側上顆付近を痛めた後者。痛む部位は左のH3H4のラインだがH3H4の井穴刺絡では効果なく、左H6で屈曲、回内の痛み軽減する。肘から前腕の内側に筋肉のコリがあるのでそこにEAPをすると痛みがぶり返した。

    そこでEAPの跡に八分灸をして違和感を取りハペパッチを貼る。四日後2回目の治療。練習は中止していて安静にしているといいが、ものを持ったり、肘を曲げて伸ばすときに痛い。EAPやパイオネックスはよくない。井穴刺絡、ハペパッチ、せんねん灸で治療する。

    三日後3回目の治療。屈曲、回内動作でもあまり痛くないので練習を再開したいという。翌日から三日続けて1時間から3時間の練習をした。力の入れ具合は60%。痛みはないが3時間した日は違和感が出た。鍼灸治療後8日で練習再開できてよかったが、まだ全力で打つのは少し不安があるという。治療は前回に順じ次回筋肉の使い方に問題がないか専門家に診てもらうことにした。



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  • Posted by へんせき at 23:51Comments(0)運動器疾患

    2016年10月23日

    脊柱側弯症による腰痛と首の痛み

    30歳代の女性会社員。2か月くらい前から左の腰が痛くなった。背中や腰が痛くなることは時々あるがいつもは1週間くらいでよくなるのに今回はいつまでたっても痛みが続き3週間前に整形外科を受診して鎮痛剤をもらったとのこと。

    この方は小学3年生の時、脊柱側彎症と診断されたが手術をするほどではないのでそのままにして現在に至っている。。腰を前屈して背中を見ると左が高く右が低い。腰のくびれも右ははっきりしているが左は腰とおしりの境がはっきりしない。背中から腰にかけて全体に左が盛り上がっている。これだけ左右差があると知らないうちに筋疲労が蓄積するのだろう。

    腰はじっとしていても鈍痛があるが右側屈、右ひねり、後屈で左腰の痛みが増す。左F4F5F6、右F5の井穴刺絡の後、左帯脈への鍼で90%痛みはとれた。他に気になることを尋ねるとふわふわとしためまい、生理不順、肩こり、目の疲れ、血液検査で軽い貧血などある。

    めまい、目の疲れ、肩こりは長時間のパソコン作業が関係しているようで、視力はコンタクトで強制しているが最近左が見にくくなっているとのこと。眼位のずれもあるので、目の周囲にEAPをして目窓の刺絡をすると周りが明るくなり眼位のずれも小さくなる。

    婦人科の治療にF3井穴刺絡、三陰交と仙骨部に施灸をして恥骨脇の圧痛部にパイオネックスを貼る。最後に百会の刺絡をすると肩こりがさらによくなった。実家で暮らしていた時に比べ食生活が少しおろそかになっているようでそれが貧血の原因か、身長155cm油断すると体重が40kgと切る。運動、食事、保温を一度見直すようにアドバイスして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 19:34Comments(0)運動器疾患

    2016年10月13日

    麻酔の日 華岡青洲の業績

    「今日は何の日」のサイトを見ていたら今日10月13日は、日本麻酔科学会が1804年の今日 華岡青洲が麻酔薬「麻沸湯」による全身麻酔で世界初の乳癌摘出手術を成功させたことを記念して制定した「麻酔の日」とのこと。

    華岡青洲は小説家有吉佐和子の「華岡青洲の妻」がベストセラーになったことで一躍有名になった江戸時代後期の医者。彼の医学の特徴は内科(漢方医学)と外科(オランダ医学)を区別せず、有効なものは積極的に取り入れた。十味敗毒湯や紫雲膏は彼が作った薬で今でもよく使われている。

    麻沸湯完成の苦労は小説にも書かれているが、後日乳癌手術に多大な影響を与えた著述が医聖永富独嘯菴の「漫遊雑記」でその中に乳癌治療法の記述がある。その一文を紹介する。「乳岩、治せざる、古より然り。而れども、和蘭書中、言はるることあり曰く、其の初発、梅核の如くなるの時、快刀をもつて、これを割き、後、金瘡の法に従つてこれを治す。斯の言味いあり、余いまだこれを試みずと雖も書してもつて後人に告ぐ。」

    現代多様な外科手術が可能になったのは麻酔技術の進歩があればこそ。時には古書を読み先人の遺徳を忍びたいものだ。


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  • Posted by へんせき at 23:55Comments(0)医療情報

    2016年10月12日

    ストレートネックで首と腕が痛い

    パソコン作業を一日7時間やっている40歳代の女性。9月初め左肩上部が痛くなった。肩こりだと思いそのままにしていたら2週間後首から左腕にかけて痛みが広がり、腕に力が入らなくなり仕事も休んだ。

    整形外科を受診したらストレートネックと診断され鎮痛剤を処方された。少し痛みが治まり仕事も始めたが9月下旬再度激痛が左首から腕に走った。別の整形外科に行き鎮痛剤を飲み牽引を10回ほど続けたがすっきり治らない。薬の副作用で口内が荒れこれ以上薬は飲めないと思い知人の紹介で来院された。

    今は我慢できないほどではないがじっとしていて首から上腕、前腕の中ほどまでに鈍痛がある。首を右斜め前に倒すと左首が痛い。首を回転させるとひっかかりがある。痛みをとって欲しいとの要望。

    井穴刺絡を左からH4→H5→H6次に右を同じ順番にやると首を右斜め前に倒した時の痛みが10→2に軽減する。首を回しても楽になっているが左後ろの位置で少し痛い。百会とその左6cmの部位を刺絡すると痛みなくなる。腕の痛みもよくなった。

    鍼灸治療は初めてで首や腕に鍼を刺すものと思っていたが、痛いところには何もせずに痛みが取れたので驚かれた。仕事のせいか目が疲れるというので目の周囲に軽いEAPをして目窓の刺絡をするとすっきりした。


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  • Posted by へんせき at 22:32Comments(0)運動器疾患

    2016年09月30日

    甲状腺機能の変動に対する治療

    腰部ヘルニアの手術をしたが、完全にすっきりとはせず趣味のバトミントンで少し無理をすると痛みが出てその都度治療に来ている70歳の男性。1年ほど前最近やたらと汗が出て指先が小刻みに震えると相談された。

    甲状腺の異常を疑い検査を勧めたらやはり血液検査で甲状腺機能亢進が見つかった。エコー検査で異常なく病院ではしばらく様子見となった。H6F4井穴刺絡やのどを通る経絡の治療をした。二か月後再度血液検査をすると今度は逆に機能低下に変わっていた。

    今度は薬が処方された。治療はH5F5をメインに変更した。3か月後血液検査は正常になり薬は最小単位になった。その後ずっと安定していたが8月ころからまた汗が多いと訴えられた。手の震えや動悸などはなく単に気温が高いためか体の異常かよく分からない状態だったが今月血液検査をするとTSHが低下して機能亢進。

    薬を中止して週1回の治療を3回して検査するとTSHはやや低いながらFT3 FT4は正常に戻っていた。今回は民事裁判が始まりかなりストレスを抱えていたのが一因ではないかと本人の弁。この方は気分安定薬を長期間服用しているその副作用も考えられるので医者に聞いてみるように助言していたが、可能性は否定されなかったとのこと。


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  • Posted by へんせき at 22:06Comments(0)膠原病・内分泌

    2016年09月22日

    変な姿勢でテレビを見ていたら首が動かなくなった

    海外在住の60歳代の男性。2~3ヶ月に一度日本に帰国する生活を30年続けている。今回は喉頭がんの定期検査と前立腺がんの生検をうけるための帰国。

    二日前旅行先でベットの上で寝ながら枕を高くしてテレビを見ていたら首が痛くなった。そのうち首を動かそうとすると痛みで動かせなくなった。明日は咽喉の検査予定だがこのままでは上を向けず検査ができないとのことで来院された。

    前後屈、左右側屈、左右の振り向きすべての動きが制限され痛みが出る。痛みが出る部位は後ろの首の付け根。痛い所に圧痛はない。胸鎖乳突筋に左右1か所圧痛点がある。そこにパイオネックスを貼ると振り向きがいくらかよくなる。H6井穴刺絡をするとさらに可動域が増す。

    次に前後屈の痛みに対してF6→F4井穴刺絡。前屈は改善、後屈は60%よくなる。百会とその後ろ3cmの部位に刺絡をするとのどの検査に支障がない程度まで後屈できるようになる。

    この段階で左右側屈も30%よくなっている。H5F5井穴刺絡でさらによくなった。患者さんはこれだけよくなれば明日は大丈夫だと喜んでお帰りになった。

    この方は2年前に喉頭がんを陽子線で治療し、今回前立腺がんが確定したらホルモン剤と陽子線治療をするとのこと。前立腺がんは早期で低悪性なら様子見も含め色々な選択肢があるので負担の少ない治療をしていただきたい。


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  • Posted by へんせき at 21:35Comments(0)運動器疾患

    2016年09月15日

    足指のしびれと痛み

    30歳代の男性会社員。二年ほど前から右足親指の内側がジンジンと痺れ出した。朝方はあまり感じず午後夕方とひどくなる。仕事で長く歩いたときもひどくなる。歩く量と関係があるようと言う。またこの1~2ヶ月ズキズキとした痛みも感じるようになった。風呂に入ってもあまり変化ない。井穴刺絡をネットで知り来院された。

    来院時、痛みもしびれもあり触っての知覚鈍麻もある。先ず足指や足裏、足甲部の圧痛を調べるが親指の付け根に一か所圧痛があるのみ。しかし圧痛点のすぐ脇に2×1㎝ほどのタコがある。

    F1F2井穴刺絡をすると痛みがなくなりしびれ感が半分くらいに軽くなる。タコが出来るというのは靴が合ってないことが多いので靴を調べるとやや先細のビジネスシューズで履き心地は本人曰く「いい。あしを計測して買った」とのこと。有名メーカーのそれなりのお値段の靴である。

    タコがトリガーになっていることも考えられるのでタコに焼灼灸を3ヶ所やってみると触っての知覚鈍麻の感じが少し改善して残っていたしびれ感はなくなった。

    自宅でF1F2のピソマ刺激とタコへのお灸をしばらくやってもらうことにした。また靴を変えて症状がどうなるかも試して頂くことにした。


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  • Posted by へんせき at 20:52Comments(0)運動器疾患

    2016年08月31日

    肩こり、座骨神経痛、むくみ、生理痛

    鍼灸学校に通っている30歳代の女性。夏休みに鍼灸院を尋ね体験治療を受けるという課題のために来院された。症状としては肩こり、腰痛、足のむくみ、生理痛がある。

    刺絡治療でどう変化するか体験していただくことにした。先天性心疾患(ファローの四徴候)で幼児期心臓の手術を受けている。呼吸は苦しくないと言うがH3で息が深く入りH1でさらに呼吸がらくになった。胸の手術跡の圧痛点3ヶ所にパイオネックスを貼るとこれも効果あり。

    肩こりは最初動診で突っ張り感や可動域を確かめていたが上記井穴刺絡で改善していた。しかし百会の刺絡をすると首がさらにスムーズに回るようになる。

    前屈して右腰に痛みを感じるのでF4井穴刺絡。これでよくなる。浮腫みにはF3井穴刺絡と三陰交の圧痛点にハペパッチを貼り、H5F5井穴刺絡。これは生理痛にも効くのでその時は自分でするように。

    本人は刺絡治療は初めてだったようだが、一穴の刺激で体が変化すると言うことが分かったようだ。上達のコツは身近な人を捕まえてどんどん治療すること。その際治療の前後の変化をきちんと確かめるくせをつけること。卒業までの1年半当会の井穴・頭部刺絡を勉強すれば治療ができる鍼灸師になれることをお話しする。稲舛先生編集の家庭治療の冊子をプレゼントして終了。


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  • Posted by へんせき at 23:58Comments(0)不定愁訴・体調管理

    2016年08月14日

    糖尿病予備軍から糖尿病へ

    70歳代の元教員の女性。今も小学校で補助教師として働いている。膝や腰痛の治療で時々来院していたが、ここ半年ほどは調子がよくご無沙汰であった。

    今年の初め誕生日検診で糖尿病予備軍なので気を付けてくださいと言われていたが、先日気になって糖尿病の検査をしたところ完全な糖尿病ですと言われたそうだ。来週病院で生活指導(食事や運動)があり、その結果数値が改善しなければ薬を飲むことになるとのこと。

    現在糖尿病の自覚症状も合併症もないが薬を飲みたくないので、生活習慣の改善とともに鍼灸治療もしてみたいと来院された。思い当たることは①朝食で多量の果物を食べている ②運動不足(3年前と2年前に膝の人工関節手術をした) ③学校の給食を余らないように食べていたなど。

    現在糖尿病の原因はインスリンの減少と言われるが、浅見鉄男先生は肝臓、膵臓、腎臓の交感神経亢進により血糖が上がり糖尿病を起こすと説明されている。治療は左F1F6F3 右F2F3井穴刺絡が基本になる。口の乾き、血圧、腹診、排尿などを考慮して治療を組み立てる。

    患者さんには次の検査まで定期的な治療とイヌリンや麦ごはんの摂取をしていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 22:31Comments(0)生活習慣病

    2016年08月05日

    膵臓がんによる背中と腹部の痛み

    背中から腰が痛く、左のわき腹に鈍痛を感じると言って60歳代の女性が来院された。症状が出始めたのが約3ヶ月前でだんだんひどくなってきた。一週間前に整形外科を受診してL3-4のすべり症と言われたそうだ。過去に何度もぎっくり腰を経験している。現在高血圧と不整脈の薬を飲んでいる。

    背中と腰の痛みは安静時にも痛く特定の動作でひどくなることはない。お腹を触って診るとみぞおち部と左右季肋部に圧痛がある。背部の痛みは運動器の痛みではなく内臓からのものと思われるので、左F2F6→右F1F6井穴刺絡。圧痛は半分くらいに減る。血圧が164/105なのでF4H6井穴刺絡。直後154/95に下がり頭がすっーとなる。

    背中の痛みは鈍痛でみそ落ちの裏側の左部で何とも言えない嫌な感じだと言う。食後にお腹が張り消化が悪いそうで胃の六つ灸をすると背中が楽になる。三陰交と三里のハリをして百会の刺絡で治療終了。

    以前診た膵臓がんの方とダブルので消化器内科の医師を紹介して胃やすい臓を調べるようにお話しした。一週間後連絡があり肝転移の膵臓がんで外科手術が出来ず大学病院の治験に参加するようにしたとのこと。

    膵臓がんは年3万人の命を奪っているが早期発見の検診体制は整ってなくほとんどが進行がんで発見され、手術できても再発が多く生存率が低い難治性のがんで知られる。最近も昭和の大横綱千代の富士の訃報を聞いた。膵臓がんのリスク要因の一つに糖尿病があり、糖尿病はがんの発症リスクが2割高く、がんの種類別では膵臓がん、肝臓がんが特に高いそうだ。急に血糖値が上がったら要注意。

    当院の患者さんの母親75歳が今年3月に手術された。全くの無症状で7年前の乳がん術後の年1回のCT検査で偶然見つかった。医者の話では3ヶ月早ければ画像に映らず、3ヶ月遅ければ手遅れだったと。リンパ節転移もなく手術成功。このように運がいい人もいる。



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  • Posted by へんせき at 23:52Comments(0)

    2016年08月01日

    眼窩内腫瘍手術後の目の不調

    二年半前に右眼窩内腫瘍(良性)を摘出した40歳代の女性。腫瘍は全部取れたが動眼神経を少し傷つけたようで最初は眼球が動かず、斜視の状態だった。3か月後眼球の位置は正常に戻ったが、現在でも眼球が上と左に動きにくい、右目の視力低下、瞳孔が閉じにくい、近くを見るとき焦点が合いにくい、上瞼が重い、右の首が凝るなどの症状がある。

    現在は半年に一度経過観察中で薬は使っていない。前頭部、左右のこめかみを結ぶラインに20cm以上の手術跡が残っている。治療は先ず眼精疲労をとるために目の周りのEAPと上瞼、太陽穴にせんねん灸。これでまぶたの開きが楽になる。

    右F2F6、H5F5井穴刺絡で近くを見るときの焦点が合うまでの時間が短くなる。右こめかみ、頭部手術跡2ヶ所、後頭部2ヶ所の刺絡をすると視野が広がった。右首の凝りを取るために百会と百会の右外方4cmの刺絡。右胸鎖乳突筋の圧痛点2ヶ所にパイオネックスを貼る。

    ヒューマンプラッツの宮下氏を紹介して一度検眼してもらうことにした。


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  • Posted by へんせき at 22:32Comments(0)脳・精神・神経

    2016年07月27日

    卵巣がん手術後の足の浮腫み(リンパ浮腫)

    8年前に卵巣がんのため子宮、卵巣全摘手術をした70歳代の女性。半年ほど前から右足が腫れてきたとのことで来院された。手術でがんをすべて取り除くことが出来ず、手術直後から抗がん剤を使っている。

    病院では浮腫みに対しては抗血栓薬と弾性ストッキングの治療をしている。薬は抗がん剤を始め二つの病院で13種類処方されている。右足は足首から大腿部まで反対側より二回りほど腫れている。熱感はない。足の重だるさもあると言う。腹部を診ると下腹部に腹膜への転移と思われる硬いしこりを触れる。

    リンパ浮腫の可能性があり、そうなら患部への鍼や刺絡は避けた方がいいので、治療は左のF3F4井穴刺絡、両手のH3H6井穴刺絡と百会の刺絡。右足はハペパッチ4枚を貼る。腹部のしこりは変化しないが、右足は重だるさがとれ歩くのが楽になったと言う。

    リンパ浮腫なら特殊なマッサージがあるので病院で紹介してもらうようにお話しして最初の治療を終了する。


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  • Posted by へんせき at 19:54Comments(0)

    2016年07月16日

    帯状疱疹後神経痛と疲労感

    先月娘の子育て応援で浜松に行っているときに帯状疱疹が発症した。最初はそれとは気付かず虫刺されか何かと思っていたが頭の中が痛くなり受診したら帯状疱疹と診断され抗ウィルス薬とビタミン剤を1週間処方された。

    皮膚症状は治まったが痛みが残りその後二週間鎮痛剤を飲んだ。しかし痛みはすっきりせず、現在も右頭部、目の奥、額に残りまぶたや額周囲の皮膚にゴワゴワ、ブヨブヨした感覚がある。また体が疲れやすく元気が出ないとのこと。

    三年ほど前に当院で不妊治療をされた娘さんの勧めで来院されたのは鎮痛剤を止めて4日後、発症からは約1ヵ月経っている。帯状疱疹の治療は時間の経過とともに治りにくくなるのでそのことを説明して治療する。

    先ず患部を触っての皮膚感覚を確かめてもらい、H5井穴刺絡→ブヨブヨ感が減る、F5井穴刺絡→15回くらいで足が軽くなったと言う。H5F5井穴刺絡に反応するのでもう一度繰り返す。右上まぶたの開閉が気になるとのことでハペパッチを貼ると楽になる。右前頭部の髪の毛の中にチクチクした痛みを感じるので圧痛点を捜し頭部刺絡一か所する。

    肩こりも最初より軽くなっているそうだが百会の刺絡をするとさらによくなった。暑い日が続いているので心臓の疲れを考えH3井穴刺絡をすると呼吸が深くなる。治療効果が望めそうなので3~4回連続して治療することを勧めたがどうしても外せない用事があるとのことで次回は四日後になった。もとに戻ってしまわなければいいのだが。


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  • Posted by へんせき at 20:21Comments(0)脳・精神・神経

    2016年07月11日

    足裏の痛みと睡眠時無呼吸症候群

    今年になってから半年ほど左足裏が痛いとのことで30歳代の男性が来られた。痛い部位は土踏まずのところで歩いて体重がかかると痛い。足底筋膜炎のようだが起床時や座位から立ち上がった時の典型的な痛みはない。

    身長164㎝ 体重110kgと肥満が原因ではないかと本人は言う。睡眠時無呼吸症候群でCPAP療法をしているがうっとうしいそうだ。足裏の圧痛点を調べると土踏まず部に1か所圧痛点がある。踵部にはない。土踏まずはアーチが崩れて偏平足になっている。右足も同じようだがこちらは症状が出ていない。

    足の裏なので腎経を中心に治療する。指標は歩いた時の痛みと圧痛点の変化。左F3井穴刺絡であまり変化なし。左F1いまいち。左然谷(栄火穴)に直接灸7壮すると圧痛が半分くらいに軽くなる。アーチ部の凝りに5番鍼を刺すと体重をかけての痛みも半減する。次に井穴の湧泉にお灸5壮して歩くとさらに楽になっている。

    最後に左F4井穴刺絡をすると圧痛は10→2、歩いての痛みは10→3となり治療終了。3日後2回目の治療、足裏の痛みはほとんど気にならないそうなので睡眠時無呼吸症候群の治療をする。もちろん肥満の解消が必要だが急にはやせられない。H3、H1井穴刺絡で呼吸が深くなり鼻の通りがよくなった。百会を中心に前後3穴の頭部刺絡で首の動きがよくなる。舌が落ち込まないようパタカラとあいうべ体操を勧めて治療終了。


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  • Posted by へんせき at 22:38Comments(0)運動器疾患

    2016年06月27日

    回転性のめまいとぎっくり腰

    昨夜から急に腰が痛くなったので診療を受けたいと電話があり来ていただいた。近所の人だが来る途中めまいが起きやっとたどり着いたそうだ。待合室の椅子に座り目をハンカチで被いしばらく休んでいたがグルグル回っていると言う。

    これはめまいを何とかしないと腰の治療は出来ないと思い先ずはめまいに関して問診する。最初にめまいが起こったのは3年前の夏で、それ以来時々起こる。今回は10日前に起こり救急車で搬送された。診断は良性発作頭位めまい症。吐き気止めの薬をもらい2日で落ち着いた。

    会社に出たらまた起こり近くの耳鼻科で診察を受けめまい薬を1週間飲んでいる。今朝は落ち着いていたが来院途中に起こった。治療は仰臥位でグルグル感がどう変わっていくかを指標に井穴刺絡を行う。H5F5→F3→H3で50%改善。もう一度H5F5をするとさらによくなる。しかしフワフワ感を訴える。胸鎖乳突筋の圧痛点にパイオネックスを貼ると少し減る。

    座位になって百会とその前3cmの頭部刺絡をした後トイレに行きたいと言うので移動してもらうと今度は支えなくても自分で歩くことが出来た。トイレで便座に座る動作も楽になったと言う。足の甲と足首に4ヶ所パイオネックスを貼ると腰はもっと楽になった。

    めまいはまだ少し残っているが様子を見てもらうことにした。1時間後電話がありめまいは完全に治まっているとのこと。医者からは原因はストレスではないかと言われたが、今回は上京して1ヶ月、新しい職場になれるのに緊張したのかもしれない。


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  • Posted by へんせき at 20:40Comments(0)運動器疾患脳・精神・神経

    2016年06月19日

    舌のしびれが5年続いている

    30歳代の女性。きっかけはよく分からないが5年ほど前から舌がビリビリとしびれ強弱はあるが消えることがない。しびれが悪化すると頭痛が併発して首を動かすのも痛くなる。口を開けづらくなることもある。パソコン作業のため首の痛みや肩こりを感じている。

    3年前に親知らずを抜いたとき1週間だけしびれがなくなった。過去に化学物質過敏症のため多量に服薬したことがある。今は食べ物着るものに気を付けて生活しているせいかほとんど治まっている。

    味覚には問題なく、食べたりしゃべったりしている時はしびれ感は少ない。現在整骨院で頸椎の矯正をしているが舌の症状に変化はない。大阪の中村先生のブログを見て井穴刺絡を試したいと言って来院された。

    前頚部と側頚部の凝りにパイオネックスを貼ると少しいい。井穴刺絡はH3→F1F6で変化なし。アレルギー体質なのでH5F5をするといくらかいいが今ひとつ。百会の刺絡をしてその3cm前方の刺絡をしている途中「あっ、しびれが減った」と言う。その後口の周り下顎の圧痛点の治療やハペパッチを下に乗せたりして50%改善。

    遠方からの来院なので自宅でセルフケアをしていただくことにした。(H5F5の井穴刺絡かパイオネックス・頭頂部の刺激)5日間連続した後、電話をもらい「治療前と比べて10→3~4くらい、2くらいが1日あった。しかしゼロにはならない。天気が悪い日はしびれがひどい。」 効果は感じられるのでもう一週間続けていただくことにした。


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  • Posted by へんせき at 15:44Comments(0)感覚器疾患

    2016年06月11日

    組み体操(タワー)で落下、後頭部を打ち首が痛い

    小学校6年生の男子。10日前の運動会で組み体操をした。バランスを崩し3段目から落ちて地面に後頭部を打った。頭はそれ程でもなかったが首が痛くなった。首を動かそうとすると痛みが出る。

    すぐに整形外科に行ったら頭を打っているので先ず脳の検査をするように言われその後の診察でむち打ち症と言われた。治療は安静にしてリハビリ。3回リハビリをしたがよくならないので母親に連れられて来る。肘の内側にアトピーが少し出ている。

    首をどの方向に動かしても痛いと言うが特に後屈と側屈が痛い。胸鎖乳突筋の圧痛点にパイオネックスを2枚貼ると左右の動きが少しよくなる。F1→F6→F4→H5→F5と井穴刺絡。百会の刺絡をすると本人の弁で30%改善。一晩寝るともっとよくなると言って治療終了。

    3日後2回目の治療。治療の翌日には80%よくなり、当院来院前に整形外科に行って来たがもう運動してもいいと言われたとのこと。首はほとんどいいので少し残っている圧痛点にパイオネックスを貼り、百会の刺絡をした後にアトピーの治療をする。運動会の後から2週間サッカーをしていないので体がうずうずしていると言って帰った。


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  • Posted by へんせき at 23:33Comments(0)運動器疾患

    2016年06月06日

    アレルギー性鼻炎・朝から鼻水が止まらない

    花粉症と通年性のアレルギー性鼻炎がある60歳代の男性。今年のスギ花粉症は軽く済んだが4月中旬くらいから午前中起床時から2時間ほど鼻水が続くようになった。抗アレルギー薬を飲んでいる。

    日によって程度の差はあるがいつもは正午前には治まっているが、今日は昼になっても治まらず4時過ぎに飛び入りで来院された。今も水様のさらっとした透明の鼻水が出ている。十分に時間が取れず待合室で5分間応急治療をした。

    治療はH1とH5の井穴刺絡。治療直後は止まらない。夜8時に電話があり治療後30分して鼻水が止まり普通になった。鼻づまりもくしゃみもない。明日の朝どうなるかまた連絡するとのことだった。

    これでアレルギーが治った訳ではないが症状を抑えるのには効果的な治療といえる。


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  • Posted by へんせき at 21:35Comments(0)アレルギー

    2016年05月28日

    10年ぶりのぎっくり腰

    診療開始を待っていたように電話が鳴った。昨夜お風呂に入ろうと上着を脱ごうとした時に腰に痛みが走り動けなくなったとのこと。10年前にもぎっくり腰で治療を受け2回目ですっかりよくなったのでまた治療を受けたいと言う。

    腰を曲げることが出来ないので上体を立てゆっくり歩を進めながら来院された。ベットに寝ることが出来ないので座位で治療することにした。効果の判定は座位から立位になるときの痛みでする。腰を診ると15年前に椎間板ヘルニアの傷跡がL3~L5に残っていてこの周囲が体を動かすと痛いそうだ。傷跡に圧痛はない。

    左F4のそばに圧痛点があるのでまずここにハペパッチを貼ってみる。あまり変化がないのでF4井穴刺絡をするが効果なし。座ったままでお腹を触って診るとみぞおち部に圧痛がある。左F1井穴刺絡で腹部の痛みが取れ立ち上がりもやや改善する。正中線に問題がありそうなので百会の刺絡をするとさらによくなる。

    現在変形性股関節症で薬を飲んでいるとのことなので腰との関係もあるのではと思いF5井穴刺絡をすると少しよくなる。痛みの程度は10→6くらいになったので治療終了。二日後に勤務先の大学で2時間の講義があるので翌日もう一度治療する。

    昨日と違い歩き方がスムーズで座位からの立ち上がりも低い位置からでなければ痛みがなくなっている。腰の前屈、洗顔や靴下を履く動作で軽い痛みが出る。腹部の圧痛も昨日より軽くなっている。F1井穴刺絡の後にこめかみ部の圧痛点に鍼を刺し座位で腰を前後に動かす運動鍼。ほとんど痛みがなくなり明日の講義も心配なさそう。来週股関節の治療をすることにして治療終了。


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  • Posted by へんせき at 20:18Comments(0)運動器疾患