成人スチル病 ステロイド薬の減薬に井穴刺絡を

へんせき

2018年07月11日 00:18

全国に患者数5000名くらいと言われている難病指定の成人スチル病と診断されている60歳代の女性。5月上旬に大学病院に入院、最初は診断がつかず、先ずは感染症を疑い抗生物質を10日間点滴するが効果がなく次にCRPやフェリチンの異常値から成人スチル病が疑われステロイド薬50㎎投与が始まった。同時に悪性リンパ腫や他の膠原病の疑いもはれて1か月半入院して6月半ばに退院された。

退院時のステロイド薬は40㎎で今後2週間に1度通院して数値を見ながら減薬していく方針とのこと。しかし安易な減薬は再燃の危険があるので慎重に対処すると説明された。現在軽いムーンフェイスの副作用が出ている。

この患者さんを紹介されたのはご主人の友人で4年前にリュウマチ性多発筋痛症を発症してステロイド薬の副作用に悩まされたが、井穴刺絡療法で医師の予想よりかなり早く減薬が出来1年後には完全によくなられた経験をお持ちの方だった。H5F5井穴刺絡はステロイド薬と似た作用をするのでおそらく減薬がスムーズに出来たのだろう。

退院して2週間ほどしての来院となった。今辛いのは体に元気が出ない、手足の指のしびれ、息が詰まり肋骨が痛い、睡眠が安定しない、盲腸手術の痕が安静時に気になるなどで血液検査の数値はまあまあ落ち着いている。

H3H1井穴刺絡をすると呼吸が深くおなかまで入るようになる。足親指のしびれにF1井穴刺絡をした後メインのH5F5井穴刺絡を2回やる。今ひどい痛みはないので手指を握ったり開いたりして力の入り加減を目安にした。立位で盲腸の手術痕を調べると9か所の圧痛点が認められた。右のF1F6井穴刺絡をすると4か所に減りそこにハペパッチを貼る。

治療を終えると体が軽く呼吸が楽になっていると言う。最初の1週間が大切だとお話しして5日間続けて治療することにした。次の通院が10日後なのでそこで30mgに減薬できれば嬉しいのだが?


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