三叉神経痛・顔面の痛み

へんせき

2023年04月13日 15:24

70歳代の主婦。昨年12月の下旬から左のこめかみ部が痛くなる。最初は洗面、歯磨き、食事の時ちょっとした刺激でズキズキした痛みでとても辛かった。かかりつけ医で鎮痛剤を何種類か試し今はじっとしてれば痛みはない。しかし物をたべると痛くやわらかいものを恐る恐る食べている状態。

医者から鍼治療を試してみるように勧められて来院された。しかし鍼灸治療はやったことがなく怖いと言う。3年前にも今回と同じところが痛くなりその時は大学病院でいろいろな検査をしてリリカを2~3ヶ月飲んでよくなった。今回もいくつかの鎮痛剤を試してみたがよくならない。

もぐもぐと口を動かすと痛みが出るのでそれを指標に治療を進める。痛みの部位は左絲竹空と懸顱の間。三叉神経痛の原因は血管による神経の圧迫といわれているがどうなんでしょう。些細な刺激で神経が圧迫されるのか?交感神経の興奮による血流障原因と考える方が分かりやすい。

ものを食べるときに痛みが出るので咀嚼筋や顎関節に問題がないか調べてみる。顔や側頭部、側頸部を押しながら口を動かしてもらい痛みが軽くなるところを探してみた。左客主人で痛みが少し変わった。。そこに2番鍼を10分ほど置鍼していると痛みが10→8に変わる。

血流改善のためH6F4井穴刺絡と百会の刺絡で8→6と軽くなる。治療前不安で心臓ドキドキ、治療中も緊張で額にうっすら汗をかいていたが刺絡の痛みはほとんどなく、患部にたくさん鍼を刺されると思っていたがそういうこともなく来てよかったと喜ばれた。どれくらい持続するのか3日後にもう一度来てもらうことにした。


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