新型コロナウイルス感染中にヘルペス発症

へんせき

2022年08月28日 13:15

時々体調管理のために来院される30歳代の女性会社員。体がだるく熱っぽいので会社を早退して来たと電話があった。熱を測ると38.3℃あるので先ずは抗原検査キットで検査してもらい20分後に陽性と連絡あり。

H1H6F4の井穴刺絡をして明日発熱外来を受診するように指示した。翌日発熱外来でみなし陽性と診断され薬が出された。次の日の夜写メが届き下まぶたが赤く少し腫れてきたとある。一見ものもらいのように見えたが拡大してみると小さいぷつぷつがある。

一日様子を見てこのぷつぷつがどうなるかまた写真を送ってもらうことにした。翌日ぷつぷつがやや大きく数も増えてきた。数年前にも同部位にヘルペスが出たことがあるというのでおそらく単純ヘルペスⅠ型のヘルペスと思われた。H5F5井穴刺絡を3回くらいやるように指示するとともに角膜炎などの合併症になっても困るので発熱外来の医者に写真を送り薬を出してもらうように指示。

コロナ療養中は別の病気を発症しても自由に外来受診できないので時間と勝負の帯状疱疹や突発性難聴などの治療は後の予後に支障が出る場合がある。

この方は抗ウィルス薬を送ってもらい3日目に服薬できた。井穴刺絡も5日連続でやり大事にいたらなかった。コロナも一週間後にはほぼ完治した。発症12日目に来院されて時々席が出るというのでH1H6F3井穴刺絡。来院前にかかりつけの眼科医で角膜を診てもらい異常なし。


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