五十肩(肩関節周囲炎)の刺絡治療

へんせき

2018年04月06日 19:44

先月鍼灸学校を卒業した50歳代の女性。昨年末から左肩関節が痛くなりだんだん可動域が狭くなってきた。おそらく五十肩だと思い学校の先生に相談したり、近所の鍼灸院に何度か通院したがよくならない。

それで刺絡の勉強も兼ね前橋から3時間もかけ治療に来られた。五十肩ではないかと来られる患者さんのなかで、割と短期間で症状が取れるものと治療に時間がかかるものがあり、私見として真正の五十肩は簡単ではないと思っている。

この方の五十肩は本物、中程度。発症から約4か月経過して痛みはひどい時からはやや良くなっているが関節の動きは日常生活に支障あり。どの方向に動かしても痛みが出るので井穴を一つずつ刺絡して肩の様子がどう変わるか見ていき、その後痛みが出る姿勢で圧痛点を探す。

この圧痛点の中で痛みや動きと関係するところに鍼や灸、円皮鍼などで治療するが人により反応が違う。私は糸状灸をよくする。可動域の大幅な改善はできなかったが、動きはスムーズになり肩から上腕部のだるさはよくなった。

五十肩のリハビリ体操を数種類指導して、自宅で刺絡とせんねん灸の治療をしばらく続け様子を連絡してもらうことにした。


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