ぎっくり腰(急性腰痛)で動けなくなったスポーツマン

へんせき

2013年09月29日 21:13

週末はフットサルやゴルフなどのスポーツで体を動かしている30歳の男性会社員。前日一時間半くらい車の運転をした後何となく腰に違和感を覚えた。帰りは奥さんに運転を変ってもらい再度一時間半車に乗って帰宅したが、その時は痛みがひどく歩くのも大変な状態になっていた。

一晩休んだが痛みが引かないので鎮痛剤を飲んで奥さんに付き添われ来院された。両手を膝に当てを腰を前屈めにして一歩一歩辛そうにして入って来られた。今まで腰痛になったことはなくどうしていいか分からず戸惑っているとのこと。痛くなった原因も思い当たらない。

腰を少しでも動かすと痛いのでベットに腰かけた体制で下肢の圧痛点から調べる。痛む部位はこの一点と断定できず腰全体が痛いと言う。F4F5の井穴刺絡とパイオネックスの治療で前後左右への動きが少し楽になる。頭部刺絡と頭部の腰痛点への刺鍼をして少し歩いてもらう。手を膝に当てたままだが来院時より早く歩ける。

自宅でのお灸治療を教え一日会社を休むようにお話しする。初回治療から5日目に二回目の治療。一日会社を休み翌日から出勤、痛みは残っていたが仕事は出来た。お灸も続け日に日によくなり今日は日常生活は普通にできるが、腰の芯に少し痛みがある状態。左側屈で少し痛いのでF5、百会の刺絡、委中の鍼で解消。

改めて体の柔軟性をみると筋肉が硬く関節の可動域が狭い。にも関わらず運動の前後にストレッチはしないそうで、今のままでは近いうちにまたぎっくり腰を起こしたりアキレス腱を切ったり年齢とともに運動による障害が増えると思われる。本人もこれに懲りて今後体の手入れを心掛けるそうだ。


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