血圧上昇による首こりと腰椎すべり症

へんせき

2012年11月23日 14:04

67歳女性。明け方首が凝って辛いので血圧を測ってみたら上が170mmHgあったとのことで電話をいただいた。ふだん血圧はやや高めだが薬は飲んでいない。しかしコレステロールが高く軽い副作用があるが高脂血症治療薬を3種類飲んでいる。

循環器内科の医者を紹介して受診後来ていただいた。血圧は落ち着いて150/80。脳血管の異常はないので体重を落とししばらく様子を見るように言われたそうだ。

首の振り向き、側屈、前屈の動作で首の後側が突っ張って痛いと言う。H6H5の井穴刺絡と百会の刺絡で80%改善。他に腰椎すべり症があり慢性的に腰が重いそうだ。50年前に虫垂炎の手術をしているので手術痕付近の圧痛を調べると4ヶ所に反応があり円皮針を貼る。F4の井穴刺絡をした後血圧を計ると135/70。

10日後2回目の治療。その後血圧は上130代、下70代で安定して首の痛みもよくなったとのこと。腰は円皮針を4日間貼っていたが、外してからまた少し痛い。起床時おしりの後が痛く、歩くと腰が重い。盲腸手術痕をもう一度調べると6ヶ所、臀部では尾骨に2ヶ所の圧痛があり円皮針。右の足甲部肝経に1ヶ所、膀胱経に2ヶ所の圧痛点があり円皮針。最後に右F1F6と左F3F4の井穴刺絡。

11日後3回目の治療。血圧安定138/76。円皮針を貼っている方が調子がいいというので盲腸手術痕、腰臀部、足、指などを調べて円皮針。痛みも治まってきたので今後は3~4kg増えた体重と腰部腹部の筋力柔軟性を管理していけばいいのではないか。この患者さんの腰臀部の症状には盲腸手術痕の癒着が一番影響している印象だ。


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