低体温と冷え性

へんせき

2011年03月27日 02:16

連日の震災報道と原発事故報道。先ほどBS11で「新党日本の田中康夫氏」による「南相馬市長、桜井勝延氏」へのインタビューを見たがマスメディアはどれだけ正確に被災地の実情を伝えているのか疑問に感じた。

被災地とは比べようもないが調布でも水や停電で若干混乱が起こっているようだ。どちらも東電と政府の対応の拙さに起因している。東電は21日時点で桜井市長に電話一本よこすこともなく、清水社長はメディアに1回出ただけ、勝俣会長にいたっては雲隠れしたままである。

このような体質の企業であるせいか不公平停電の改善を要望しても的を得ない回答であったので、先日調布市と狛江市の担当者に市として東電に要望するよう申し入れをした。私の職場は計画停電対象地区だが、住居は対象外だ。しかし道路一本先は停電で、何とも気が引ける。少しずつ皆で負担すべきだろう。

さて、平熱が低い人が増えている。子供は大人より高いのが普通だが最近は36℃に満たない子供もいる。女性に冷え性の人が多いが、低体温と冷え性は違う。冷え性は熱の放散を防ぐ為に末梢血管が収縮して中枢部の機能を守ろうとする生体反応だが、低体温は体内に熱を作る力がない状態である。

現代医学はどちらかといえば発熱を重視するが、鍼灸や漢方は熱を作る力があるかどうかを重視する医学である。子供や男性にまで低体温の人が増えたのは生活環境の変化が大きい。交通機関の発達、電化製品の進歩により体を使わなくなった。新陳代謝が低下し、ストレスによる自律神経の乱れも関係している。

平熱が低いと、血行が悪くなり免疫力が落ちる。体の隅々まで必要な栄養が行かなくなるので病気に罹りやすくなる。アレルギー疾患のある人は低体温の傾向がみられる。私は問診で低体温が予想される方は治療の前に検温している。体温は深部体温が重要なので少し時間はかかるが水銀の体温計で最低10分計る。デジタル式は早く計れて便利だが予測式なので精度が劣る。

週に1回の治療を2ヶ月続けている20歳代の男性。主訴は体がだるく、朝起きられない、風邪をよくひくなどであるが、平熱が35度前半であった。治療は手足の刺絡と背部のお灸。最近は36℃まで体温が上がってきた。自宅でお灸をするとともに ①筋トレとウォーキング ②ややぬるめ風呂にじっくり入る ③体温を上げる食材を心がけ栄養バランスをとるを実行している。目標は36.5℃。


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今年の春は寒いですね。白モクレンはもうすぐ満開になりそうでだが、桜の蕾はまだ硬い。
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