スキーで転倒しての首の痛み

へんせき

2011年01月11日 00:20

連休を利用しスキーに行った女性。昨日転倒して左の首を痛めた。昨日の夜は友人が持参した「せんねん灸」をしたそうだ。今日の夕方帰ってきたが後ろを振り向いたり、首を横に倒すと痛いので早く治療した方がいいと思い来院された。

ご近所にお住まいで3年ぶりの鍼灸治療である。先ず首をいろいろな方向に動かしてもらうと、左に振り向く動作と左に傾ける動作で左側頚部と左後頚部が痛い。前屈で後頚部が突っ張るが後屈では何ともない。触診してみると圧痛点が9ヶ所ある。

左の大腸経、三焦経、胆経の遠隔治療で動作痛が4割とれた。小腸経は効果がない。頭部を2穴刺絡するとまた2割動作痛がとれた。最初肩で電話を挟むことが出来なかったが可能になる。圧痛を調べると7ヶ所に減っている。今度はこの圧痛点をさらに詳しく手製の探索棒を使いピンポイントで調べて円皮針を貼る。

圧痛点の調べ方は少しコツがあり鍼や円皮針の場合は1~2ミリずれると効果がない。(お灸は少しずれても効く)この円皮針の治療でさらに2割動作痛がとれたので痛みの治療はここまでにして様子を見ることにした。お酒をよく飲むそうなので腹診をして右の季肋部を押さえると抵抗感と軽い痛みがある。

本人にも右と左の季肋部を押さえてもらい左右差を確認させて右足の肝経と胃経に鍼をした後、再度季肋部を押さえてもらうと左右差がなくなっている。やはり肝臓の疲れがお腹に出ていたと考えられた。首の治りをよくするためにも2~3日お酒を控えるようにお話して治療を終了した。


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