社交ダンスと膝痛

へんせき

2010年06月09日 01:20

昨年足低筋膜炎の治療をした60歳代女性が右の膝痛で来院された。五月下旬に痛みと腫れが出たので整形外科を受診した。レントゲンを撮り骨に異常はなく水を抜いてヒアルロン酸の注射をした。治療直後は痛みが幾分楽になったが何が原因かの説明はなかったそうだ。

治療後3日でまた痛くなり少し腫れも出てきたのではりを試してみたく来院された。この患者さんは社交ダンスの趣味があるのでそのことをお聞きしたら今月20日に検定試験があるのでいつもより沢山練習したそうだ。この場合社交ダンスが原因というより履いているシューズに問題がある。

練習は8センチのハイヒールでしている。つま先から足首に負担がかかっているので触診してみると外踝の周りに4ヶ所の圧痛がある。膝を内側にひねると痛みがひどくなるのでこの動作を指標に4ヶ所の圧痛点に円皮鍼を貼り再度ひねってみると痛みが半減している。胆経と膀胱経に鍼をして右腰の治療を加え終了した。

サンダル・スリッパ・長靴・ハイヒールなどの履物が腰痛、膝痛の原因になっていることは少なくない。なぜならこれらの履物は自然な接地が出来なくつま先から下腿にストレスがかかり膝、腰に負担が及ぶようになる。靴選びは体を支える土台になるので慎重にしたい。若い女性は特に気をつけていただきたい。

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