働く女性と肩こり

へんせき

2010年03月26日 22:16

肩凝りは腰痛と並んで鍼灸院で取り扱いが多い疾患だ。頚椎や肩関節が原因で肩こりを感じていることもあるが肩の筋肉の緊張が多い。近年事務職の割合若い女性に多い印象がある。

なぜ緊張するのか。一番の原因は偏った体の使い方で特定の部位に負担がかかり筋肉疲労が起こるからだろう。特に女性は男性に比べ筋力が弱いことも一因だ。職場でパソコン操作に従事している人は十分気を付けていないと知らず知らずのうちに慢性の肩こりに悩まされることになる。

長時間のパソコン操作は体の使い方もそうだが眼にダメージを与える。いわゆる眼精疲労でその反応は後頭部に現れ僧帽筋を緊張させる。この時は眼の疲れを解消しなければ肩こりは治らない。

自分で出来る対策は長時間同じ姿勢を続けず仕事の合間にストレッチをして蒸しタオルをまぶたの上に当てるだけでも効果がある。そして時間が取れるときにはできるだけ運動して体を動かすことが大切で、このタイプの肩こりは休んでいても治らない。

それでも楽にならない時は専門家に相談すればよい。稀にだが心臓の関連痛として肩に凝りや痛みを感じることもあるのでその鑑別も必要だ。

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