視力が安定しないぶどう膜炎で通院中の女性
40歳代の女性。二年前に白いもやがかかったように見えるようになり眼科を受診した。ぶどう膜炎と診断され原因疾患を調べるために大学病院を紹介され色々な検査をしたが、原因は分からなかった。それ以降開業医に戻り定期的に診察を受け点眼剤の治療を続けている。最近軽度の白内障が見つかった。
眼鏡で視力矯正しようと検眼をするが、何度やっても検査結果が一定せず何か機能的な問題があるのではないかとのことで眼科からの紹介で来院された。
目の症状の他に肩こり、足裏の痛み、人ごみに入ると気持ちが悪くなる等の自覚症状がある。腹診をすると心窩部に圧痛がある。これは左F1F6井穴刺絡でよくなる。目のくっきり感は目の周囲の円皮鍼やF2の井穴刺絡で変化がなく、前頭部後頭部の刺絡でいくらかよくなりH5F5の井穴刺絡で頭がすっきりしたと言う。
次回は鍼灸治療のすぐ後に眼科に行って検眼が出来るように眼科の予約も取っていただくことにした。ぶどう膜炎の原因は不明だが母親が膠原病の既往があり何か関連があるのかもしれない。またご本人は酒、たばこを止められないそうだが度を超すと血流や血管に悪いことは自明。すべての病気に生活習慣や神経のバランス、抵抗力など関係している。
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