井穴刺絡によるメニエール病(難聴・耳閉塞感)治療

へんせき

2012年08月05日 00:35

今年2月にメニエール病を発症した50歳代女性。5月中旬以後強いめまいは治まっているが、耳のつまり感がだんだんひどくなりこの二週間くらい聴力も落ちてきているようだとのことで来院された。

これまで強い回転性めまい、嘔吐、強い耳閉塞感で3回入院している。薬も抗めまい薬、浸透圧利尿薬、ビタミン剤、ステロイド剤など処方されていたが、現在は薬を飲まずに有酸素運動でめまいやメニエール病を治療する「めまいメニエール病センター」の高橋先生の治療を受けている。高橋先生は角川SSC新書から「薬も手術もいらないめまい・メニエール病治療」を出版されているので、耳鳴り難聴めまい等でお困りの方は参考になさるといい。

今の症状はキーンという耳鳴り、耳のつまり感、右耳の難聴。鍼灸治療は4月18日、20日に受けたが21日に酷いめまいが再発して3日入院している。(めまいの再発と鍼灸治療の関係は不明という。)有酸素運動としてスポーツセンターでダンスを週に2~3回やり始めたが最近右膝が少し痛くなったとのこと。

井穴刺絡治療を希望されるので耳のつまり感と左耳を塞いでの聞こえ具合を目安に治療をする。先ず首を前後左右動かしてみても耳鳴り、耳閉塞感に変化はない。メニエール病は内リンパ浮腫が原因といわれているので内耳のむくみを取るH5F5から刺絡。直後鈴の音を聞かせると最初より聞こえがいいという。次に左F3変化なし。右F5の途中つまり感が軽くなると言う。もう一度H5F5を井穴刺絡するとまた少し聞こえがよくなった。

膝の治療は足の親指の股付近に2ヶ所、右内踝の前1ヶ所いずれも肝経にパイオを貼ったら屈みこんでの痛みが半分以下になった。自宅で井穴刺絡をやりたいとのことなので消毒や出血量などを詳しく説明して先ずは1週間続けていただくことにした。


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