ピロリ菌除菌・逆流性食道炎・機能性ディスペプシア

へんせき

2014年09月23日 22:19

30歳パート勤務の女性。4月末くらいから腸がもたれ張りを感じ、胃腸機能調整薬を処方されていたが2週間程して胃痛が起こり検査の結果ピロリ菌感染があるので1週間の除菌治療を受けた。薬を飲み終わって3~4日して咽喉に何か液体が上がってくるようになった。

医者は1か月後の除菌判定まではPPIは使えないのでH2ブロッカーを処方した。1か月後除菌は成功して内視鏡検査で軽い逆流性食道炎(LA分類でm)を認めPPIを処方した。薬が効いたのか2週間ほどは調子がよかったが8月中旬からまた症状がぶり返した。薬は別のPPIに変わった。1ヶ月ほど服薬したが改善しないので1週間前から機能性ディスペプシアの薬アコファイドが追加された。

他に会社でストレスがかかることがあり7月から心療内科で安定剤をもらっている。現在の胃腸の症状は1日3~4回心窩部にズキズキとした痛み(1回10秒~15分)を感じ、数回咽喉に液体が上がってくる。一度寝てしまうと朝まで症状は感じない。

腹診をすると心窩部と右季肋部に圧痛がある。またお臍の少し上にピンポン玉くらいの固まりを感じる。治療は圧痛を目標に右F2左F1F6井穴刺絡。百会と百会の前2㎝の頭部刺絡。ピロリ菌除菌で胃酸が出過ぎていることも考えH5F5井穴刺絡。補助治療として下腿の胃経脾経の圧痛点に施灸3壮、背部の胃の六つ灸で終了。

2~3日様子を見てこの治療で効いている感じがすればあまり間隔を空けずに数回続けることと効くツボがはっきりすれば自宅で治療すると効果的であることをお話しした。


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