夏風邪に注意

へんせき

2010年08月18日 07:21

夏に風邪をひくことは珍しくない。一番多いのは寝冷えだ。今年の夏は例年にない猛暑で知らず知らずの内に体力が消耗しているので気をつけたい。

体調の変調は通常、朝起きた時何となく体がだるい、咽喉が痛い、お腹の調子が悪い等で気付く。睡眠中体温は低下するので、夜中冷房で冷えたり、風が涼しい北風に変わったのに薄着ののままだったりしたら風邪を引いてしまう。

中国医学では風邪を傷寒、中風、温病、暑病などに分け症状も対策も違っている。今の時期は暑病で熱中症の様なものもあるが、風邪では暑さで抵抗力が落ちている体に冷えが入ったと考えていい。

昨日、20歳代の女性が朝から咽喉が痛く風邪を引いたようだ。木曜日から夏休みの旅行に行くので早く治したいと来院された。熱はないがつばを飲むと咽喉が痛む。咽喉が痛いときは炎症があると考え、各経絡の「栄火穴」の反応を調べお灸をする。

彼女の場合「脾経の大都」 「腎経の然谷」「肺経の魚際」に圧痛があり魚際のお灸をして咽喉の痛みが変化した。後の二つでは変わらない。主訴がよくなったので胃腸の調整と交感神経の調整をして終了した。そして患者さんには出発まで魚際、足の三里、商陽、大椎にお灸をしていただくことにした。

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